骨粗しょう症になる原因とその予防について。なぜ女性に多いの?

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骨粗しょう症

年を重ねるとともに骨粗しょう症になるというのはよく耳にしますが、最近は若い人でも骨粗しょう症になるケースがあります。

骨粗しょう症は何が原因で起こり、なぜ女性に多いのでしょう?

骨粗しょう症について調べていきましょう。

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どうして骨粗しょう症になるのか?

骨粗しょう症というのは骨の中がスカスカになって、骨の強度が低下する症状です。
骨がもろくなるのでちょっとしたことでも骨折しやすくなります。

年齢を重ねると共に発症しやすくなる症状で、50歳以上の女性の3分の1の人が骨粗しょう症と言われています。
元々加齢による発症事例が多かった骨粗しょう症ですが、最近は若い人にも散見されます。

どうして骨粗しょう症になってしまうのかという原因は以下のとおり。

・加齢
骨密度というのは18歳頃にピークを迎え、その後40代半ばまで一定し、50歳前後から急激に下降します。
骨を作るのに欠かせないカルシウムは、腸から吸収されてその後骨となっていきますが、年齢を重ねると共に腸からカルシウムを吸収する能力が低下して、その結果、骨密度が低下してしまうのです。

・更年期や閉経
女性は閉経を迎えると女性ホルモンの分泌が急激に減少し、その結果、骨密度も低下します。

・ダイエット
無理なダイエットは栄養不足を引き起こし、その結果、丈夫な骨が作られなくなります。
特に成長期は骨を作る大切な時期なので、この時期の無理なダイエットは後々の骨密度に大きく影響します。

・生活習慣病
糖尿病や慢性腎不全、動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患などの生活習慣病を患っている人は、それぞれの病気が原因で骨粗しょう症になってしまう場合があります。

・薬
自己免疫疾患などの病気でステロイド薬を長期に亘って使用しているようなケースでは、骨粗しょう症になってしまう可能性が高まります。

骨粗しょう症というのは初期の段階では気付かない人が多く、進行もゆっくりなので、自覚症状がないままに進行する怖い病気です。

・身長が以前より2cm以上縮んだ
・猫背になった
・背中や腰が重く感じられたり、痛みがある

こういった症状を一つでも感じるようなら背骨が骨折(圧迫骨折)している可能性もあり、骨粗しょう症の進行が進んでいるかもしれません。

骨粗しょう症を早期発見するためにも、特に更年期以降の女性は定期的に骨粗鬆症の検査を受けるようにするべきです。

骨粗しょう症は女性に多い?

骨粗しょう症は女性に多いと言われますが、どうして女性の方が多いのでしょう?
それは、骨粗しょう症には女性ホルモンが大きくかかわっているからです。

女性は閉経を迎えると急激に女性ホルモンの分泌が減少します。

女性ホルモンの中にはエストロゲンという物質が含まれていて、エストロゲンは骨の形成を助ける役目があります。

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骨ももちろん新陳代謝を繰返し、古い骨は修復されて新しくなり、そのお陰で骨が強化されます。

しかし、エストロゲンの分泌が減少することで古い骨が修復されるスピードが遅くなり、骨の強化が追いつかなくなって骨が弱くなってしまいます。

女性ホルモンが減少するのは閉経後だけではなく、若い女性でも月経不順や無月経の人もあてはまり、無理なダイエットやストレスが原因で卵巣の機能が低下している人なんかも該当します。

男性と女性を比べると、女性の方が男性の4倍も骨粗しょう症になる人が多いのですが、その原因のひとつに若い頃の無理なダイエットが影響しているケースがあります。
男性もダイエットをしないわけではないものの、ダイエットというとやはり女性の方がトライする人は多いもの。
そういった若い時分の無理なダイエットが影響して、後々年齢を重ねると共に影響が現れ、その結果、女性に骨粗しょう症が多いというわけです。

丈夫な骨を作るのに大切な成長期に、食事制限などの無理なダイエットをしていると、後々大変な事になってしまうということを覚えておきましょう。

また、骨粗しょう症にならないための三原則は、「カルシウムの摂取」「日光浴」「運動」なので、若い内は特にこれら三原則を守るようにして、骨粗しょう症になるのを防ぎたいものです。

骨粗しょう症を食事で予防するには?

普段の食事で骨粗しょう症を予防するにはどうすればいいのか考えていきましょう。

丈夫な骨を作るのにカルシウムはとても大切ですが、そのカルシウムは体重の1~2%と言われ、そのほとんどが骨や歯の中に存在します。

骨を作るのにカルシウムは欠かせませんが、カルシウムだけを摂取していれば良いというものではありません。

カルシウムをより良く身体に取り入れるためには、その他の栄養素もまんべんなく摂取する必要があります。

カルシウムを多く含む食品というのは…

・牛乳や乳製品
朝晩コップ1杯の牛乳を飲むと良いと言われています。
牛乳が苦手という人は、コーヒーや紅茶に牛乳を混ぜてカフェラテやロイヤルミルクティーにして飲んだり、牛乳の代わりにチーズやヨーグルトを摂るといいかもしれませんね。

・野菜や海草
緑黄色野菜やひじきなどはお勧めで、一緒にタンパク質を含むお肉や魚を摂るとより効果的です。

・小魚
ちりめんじゃこや桜海老、煮干などの骨ごと食べられるものが良く、アジやイワシなんかも上手く料理して頭ごと全部食べられるようにすると良いですね。

・大豆製品
豆腐、納豆、油揚げなどの大豆製品にはカルシウムが多く含まれています。

カルシウムを多く含んだ食品を普段から積極的に摂取するように心掛けることは骨粗しょう症の予防につながります。
特効薬でありませんが、普段の食生活を見直すことで、骨を丈夫にすることは可能です。

好き嫌いが多くてカルシウムを上手に摂取できない人は、代替えとしてサプリメントを活用するのも良い手です。

まとめ

骨粗しょう症になるのは女性が多く、その多くが若い時に無理なダイエットをしていたという共通点があります。

丈夫な骨を作るためにはカルシウムが大切なので、日頃の食事から上手く摂り入れるようにしたいものですね。

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