タツノオトシゴについて。飼育するには?食べることはできるの?

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タツノオトシゴ

水族館でタツノオトシゴを見ましたが、ありゃ可愛いですよね!
始めて見たわけじゃないのですが、形も泳ぎ方もすごく可愛くって改めてついつい見入ってしまいます。

形がなんとも魚離れしていて、
これって本当に魚?
それともその名の通り、もしかして竜???
なーんて思っちゃいます。

というわけで、今日はタツノオトシゴのお話です。
自宅で飼育できないのか?とか、魚なんだから食べられるのか?とか(可愛いとか言っておいてちょっと不謹慎ですが…)、タツノオトシゴについて色々まとめてみました。

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タツノオトシゴって何もの?

見た目的にはどうも魚には見えないタツノオトシゴ。
実は、トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類されるれっきとした「魚」です。

魚ということにも軽い驚きを感じますが、可愛い見かけに反して意外にも肉食で、魚の卵や小魚・甲殻類・動物プランクトン・ベントスを吸い込んで食べます。

背ビレと胸ビレを小刻みに動かして立ち泳ぎのような姿で漂っていてスピード感はまるでありませんが、餌をゲットするときの動きはやたら俊敏です。
自分から積極果敢にえさを追うことはせず(というかスピードがないのでできない)、接近してきた獲物を一気に吸い込んで食べてしまいます。
その時の吸引音は激しく、口吻ギリギリのサイズの餌でも食べちゃうので、見た目と違ってけっこう獰猛な印象です。

寿命は推定ですが野生の個体で1~5年、サイズは2~20センチと幅があります。
普段そんなに大きい個体は目にしませんが、あの形で20センチもあったらちょっと面白そう。

縁起物としてのタツノオトシゴ

タツノオトシゴは昔から縁起物として人気があるそうですが、実際タツノオトシゴをモチーフにした縁起物やグッズはたくさん販売されています。
まぁ、最近はアクセサリーやイラストのデザインとして使われるケースの方が多いようですが、今でも縁起物として販売されているものも少なくありません。
では、タツノオトシゴにはどんなご利益があるのでしょう。

・安産
卵と稚魚を育児嚢(いくじのう)という袋で守る姿から、安産のお守りとして人気です。タツノオトシゴの干物を持ち歩くと良いと言われています。

・幸福
見た目が昇り竜を連想させることから、幸福のシンボルとされてきました。

・恋愛成就、夫婦円満
タツノオトシゴのオスとメスを向かい合わせると… なんとハート型に!そこから「恋愛成就・夫婦円満」のイメージが出来上がりました。

・子宝
タツノオトシゴは1回の出産で数千匹の子どもを出産することもあるとのこと。それにあやかり子宝に恵まれるようにという願いをこめます。

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・健康
タツノオトシゴは健康増進効果があるとされ、古くから主に漢方薬に用いられてきました。

・航海安全
昔から船乗りたちが航海安全を祈り、その象徴とされてきました。

タツノオトシゴは自宅で飼育可能か?

タツノオトシゴを自宅で飼育しているという話はあまり聞きませんが、飼おうと思えばそれは可能です。

タツノオトシゴを飼うのに難しいことといえば餌くらいです。
自然界のタツノオトシゴは生きている餌しか食べないので、飼育するにはそこがネックになります。なにせ、生餌なんて用意できませんからね。

そこで、飼育に適した人口繁殖個体を入手しましょう。
繁殖個体なら生まれた時から冷凍の餌を食べて育っているので、生餌を与える必要がありません。
冷凍の餌で十分飼育可能です。

あとは飼育設備ですが、これは海水魚を飼う際の一般的な設備でOKです。
概ね以下の設備があればタツノオトシゴを家でも飼えます。

・水槽
・濾過器
・ヒーター
・クーラー
・照明
・水温計
・比重計
・プロテインスキマー
・レイアウト用品

海水魚を取り扱っているペットショップに行けばタツノオトシゴの個体を購入できるはずなので、オスとメスをツガイで飼って繁殖させるのもよいでしょう。
ただし、増やしすぎには注意しましょうね。

タツノオトシゴって食べられるの?

タツノオトシゴも魚なんだから、食べられないのかしら?なんていう素朴な疑問がわきませんか?
前章で、自宅で繁殖できることが分かったので増やして食べましょう!という話ではありませんが、タツノオトシゴは丸ごと唐揚げにして食べられるようです。
卵がお腹にいると更に美味しいそうですが、味や食感としては骨せんべいを食べているような感じなんだとか…。

漁師町に住んでいるような人は普通にタツノオトシゴを食べるそうで、また台湾や中国、香港なんかでは乾物にしたタツノオトシゴが店頭に並んでいます。
乾燥したタツノオトシゴはスープに入れてじっくり煮込み、生のものはカリカリに揚げるというのが定番の食べ方のようです。
どんな味がするのか興味はありますが、素揚げだと見た目がタツノオトシゴのままなので食べるのにちょっと抵抗がありますね。
タツノオトシゴには滋養強壮・強精効果があるとされ、昔から珍重されてきたようです。

まとめ

さて、「食べられるか?」なんて結びになっちゃいましたが、別に食べてみたいわけでもないんです(笑)
ただなんとなく、お魚だったら食べられるのかな?って素朴な疑問に勝てませんでした。

それより、自宅で飼ってみたいと思いませんか?
見た目も可愛いし、あんなのが自分の部屋の水槽の中でゆらゆら泳いでたら癒されそうです。
設備さえそろえれば、餌も冷凍のがあるそうなので、飼育は簡単だと言います。
ぜひ今度挑戦してみることにしましょう。

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