アスベストとは?アスベストが人体に与える影響と防止策

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アスベスト

アスベストは身体に悪い!というイメージですが、具体的にはどんな影響があるのか?よく知らなかったりします。
また、身体に悪い悪いといっても、すぐに影響が現れるのではなく、一定の期間をおいて症状が現れるといいます。

今日はアスベストの人体への影響などについてまとめました。

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アスベストとは?

アスベストは人体に悪い影響を与える(らしい)ことは知っているものの、それらのイメージは報道などによるもので、具体的には知らなかったりします。
ただ、実際にアスベストは人体に悪い影響を与えることは事実なので、この際きちんとした知識を持ちましょう。

アスベストは端的にいうと「石綿」のことで、天然の鉱物繊維を指します。
また、一口にアスベストといっても種類があって、以下のように分類されます。

【蛇紋石族】
・クリソタイル(白石綿)
石綿製品の9割以上を占めています。

【角閃石族】
・クロシドライト(青石綿)
吹き付け石綿として使用され、石綿セメント高圧管などに使われていました。

・アモサイト(茶石綿)
吹き付け石綿として使用され、断熱保温材として使われていました。
 
・アンソフィライト石綿

・トレモライト石綿

・アクチノライト石綿
他の石綿や滑石、蛭石などの不純物で、中でもトレモライト石綿は吹き付け石綿として使用されていたケースもあります。

石綿は非常に細い繊維ですが、熱や摩擦、酸やアルカリに強く、その上丈夫で変形しにくいという特性があります。
そのため建材や摩擦材、シール断熱材に最適で、以前は広く使用されていました。
ところが発がん性があることが分かり、現在では原則として製造や使用が禁止されています。
吹き付けアスベストは昭和55年に、アスベストを含む建材の製造・使用は平成16年に、それぞれ使用が禁止されています。

アスベストが人体に与える影響は?

アスベストの繊維は非常に細いというのは先述の通りです。
その特性が建材等には適していたわけですが、人が予期せずアスベストを吸い込んでしまうと、石綿の繊維が肺の内側に刺さり、そのまま肺から排出されずに残ってしまうといった事例が多数発生しました。
そして肺に刺さったままの石綿が長い潜伏期間を経た後、肺ガンや中皮種などを発症することが判明したのです。
アスベストの潜伏期間は非常に長く、20年から40年といわれています。特に肺ガンは喫煙をしている人ほど発症率が高い傾向が報告されています。

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アスベストの粉塵を吸い込むことによって起こる人体への影響は概ね以下の通り。

・石綿肺
じん肺の一種で、肺が繊維化して咳などの症状が現れます。重症化すると呼吸機能が低下してしまいます。
職業柄アスベストの粉塵を10年以上吸引した人で、15~20年の潜伏期間を経た後に発症するケースが多く報告されています。

・肺がん
肺にできる悪性の腫瘍です。アスベストばく露から発症するまでに15~40年の潜伏期間があります。
「ばく露」とは、さらされたり吸入したりすることで、この場合は恒常的にアスベストを扱う仕事をしていた時点とでも解釈すればよいでしょう。

・中皮種
ガンの一種で、胸膜や腹膜などの中皮種肺にできる悪性の腫瘍です。若い時にアスベストを吸引した人で20~50年の潜伏期間があります。

アスベストは、触ったり・舐めたりする程度では影響はありませんが、吸入することで健康被害が出ると言われています。
どの位の量を吸引するといけないのか? といった具体的指標は分かっていないものの、アスベストの形状として石綿繊維が細くて長いものの方がより有害です。

アスベストを防止する方法は?

現在、アスベストの新たな使用は禁止されていますが、過去に使われたアスベストが残っているケースは散見されます。
そういった建造物は取り壊して処理する方向ですが、取り壊す際に周囲にアスベストによる被害が出ないように細心の注意を払う必要があります。

アスベストの吸引を防ぐにはマスクの着用が効果的ですが、なにしろアスベストの粒子は非常に小さいため、通常のマスクではアスベストの体内への侵入を防ぐことができません。
粒子がどの位小さいかというと、概ねスギ花粉の数十分の一程度なので、アスベストの体内への侵入を完全に防ぐには防塵マスクを着用する必要があります。
そういったアスベスト推奨マスクはホームセンターなどでも購入が可能ですが、もしマスクがない状況で突然アスベストにさらされた際は、濡れたタオルで口を覆うなどの対応で一時的に難を免れ、速やかに立ち去るようにしたいものです。

まとめ

アスベスト被害に遭った人の話は時どき耳にしますが、そのほとんどの人が何らかのかたちで過去にアスベストを吸引してしまった人です。
アスベストを吸い込んでから発症するまでのいわゆる潜伏期間はとても長く、何らかの病状が現れた際に、それがアスベストによるものだと特定するのが難しいケースもあるようです。
本人にしても大昔に意図せず吸入したものが、何十年も経ってから病気として現れるとは思っていないだろうし、吸い込んだ時もその後何十年も症状が現れないのでなおさらです。

現在、アスベストの新たな使用は禁止されていますが、過去に使われたものがそのまま残っているケースも十分あり得るので、建物の解体現場等には近づかないに限ります。

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