ヤスデとは?大量発生する原因とヤスデを簡単に駆除する方法

公開日: 

ヤスデ

雨が降った次の日や、梅雨のジメジメした時期に、家の壁やブロック塀に大量の黒い毛虫に似た虫がいるのを見かけることがあります。
小さいんだけど足がいっぱいあってとっても気持ち悪い。

ふと気づくと、家の中にまで進入していることがありますが、刺したり噛んだりなどといった害はないのでしょうか?

こいつらは一体何ものなのか?
どうして大量発生するのか?
駆除する方法は?

など、など
「謎の虫」について調べてみることにしましょう。

スポンサードリンク

ヤスデって何?

雨上がりに大量に発生している毛虫のような虫の正体は…

ヤスデです。

ヤスデとは、一体何ものなんでしょう?

ヤスデは、多足亜門ヤスデ網に属する節足動物で、短い細い足がたくさんあるのが特徴です。毛虫のように昆虫の幼虫ではありません。
ムカデと似ていますが、ムカデは肉食なのに対しヤスデは腐植性で、またムカデのような毒顎もありません。
ムカデは1つの体節に1対の足、ヤスデは1つの体節に2対の足という点も大きな違いです。

体の大きさは10~25mm位で3月から10月位にかけて活動します。
湿った場所を好み、触ったり踏んづけたりすると異臭を放ちます。
また、刺激すると防御体制を取って丸まることもあります。

ヤスデには多くの種類があって、日本だけでもその数は200種類とも言われ、世界中には1万を超える種類のヤスデがいるそうです。
世界最大のヤスデはアフリカオオヤスデで、その体長は何と30cmを越えるのだとか(@@)。そんなデカいのがいたら卒倒しそうです。

何とも不気味なヤスデですが、基本的に人間や植物に危害を加えることはなく、刺激さえしなければ悪臭を放たれることもありません。
ヤスデを見かけたら、とりあえずそっとしておいた方がよさそうです。

どうしてヤスデは大量発生するのか?

ヤスデを多く見かけるのは主に雨が降った次の日ですが、ヤスデはいつの間にあんなに大量発生したのでしょう?

ヤスデが大量に現れるのは主に以下の原因が考えられます。

・集団形成
ヤスデはもともと集団形成する性質があります。
普段は土の中や落ち葉の下にいるので、仮に大量にいたとしても目立ちませんが、雨が降った後はそのヤスデが一気に外に出てきます。
なので、急に大量発生した訳ではなく、もともとそれだけのヤスデがいて、そいつらがいっぺんに出てきた結果、大量発生に思えるのです。

スポンサードリンク

・繁殖サイクル
ヤスデは8月~10月頃に産卵します。
卵は10月下旬頃に孵化して、生まれた幼生は冬を越し、6月の梅雨の時期に成虫になります。
産卵数は150~300個で、産卵後にヤスデは死んでしまいます。
梅雨の時期に大量発生する訳ではなく、成虫になる時期が梅雨の時期なので、そのように感じるだけです。

・水に溺れる
ヤスデは湿った場所を好みますが、水は苦手です。
雨が降って地中に大量の水が流れ込むと、水が苦手なヤスデは地表に逃れてきます。その結果、壁に登ったり室内に入ってきたりするわけです。
雨が降った次の日にヤスデの姿をよく見かけるのは、ヤスデが水を嫌って必死で土の中から出てきているせいです。

また、家を建てたりして土の環境が大きく変わった場合などにもヤスデが大量に発生することがあるようです。

ヤスデを簡単に駆除するには?

いくら害が無いとはいっても、大量発生したヤスデを見るのは気持ち良いものではありません。
そこでヤスデを簡単に駆除する方法を調べてみましょう。

・殺虫剤をまく
ヤスデには粉状の殺虫剤が効果的で、ヤスデが家の中に進入しないように窓の隙間やレール、庭に面している出入り口なんかにまいておくと良いでしょう。
外の場合、ヤスデが生息していそうな場所にまんべんなく散布しておくと効き目があります。

・庭の水はけを良くする
雨が降る度に庭の土に水がたっぷり溜まる状態だと,水を嫌ってヤスデが家の中に入ってきやすくなります。
砕石を庭に入れるなど、庭の水はけを良くすると雨が降ってもヤスデが出てきにくくなります。

・部屋を乾燥させる
ヤスデは湿度の高い場所を好むので、部屋の中を乾燥させることで部屋への進入を防ぐことができます。

・殺虫スプレー
粉状の殺虫剤が使えないような所ではスプレー状の殺虫剤を噴霧します。

・つるつるした壁を作る
ヤスデはつるつるした所は登れないので、ステンレス板を貼ったりヤスデの進入経路に紙のガムテープを貼ったりして対処しましょう。

・プロに頼む
何をしてもヤスデの大量発生が治まらないような時は、駆除を専門とするプロに依頼しましょう。
料金は業者によって違いますが、一般にヤスデ駆除は少し割高なようです。

ヤスデは害がないとはいえ、見た目が気持ち悪いので、自分の家で見かけたらやはり退治したくなるものです。
殺虫剤を撒くなど、まずは自分で駆除を試みその後の経過を見てみましょう。

まとめ

雨の日の翌日に大量に発生している虫はヤスデだったんですね。
それも急に大量発生したわけではなく、雨で地中に流れ込んだ水を嫌って地表に現れただけということが分かりました。
害は無くても見て目が気持悪いので、やっぱりいなくなってほしいと思いますが、自分でも駆除できるようなのでまずは薬をまいて様子をみてみようかと思います。

スポンサードリンク

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は恐縮ですがスルーされます。

PAGE TOP ↑