お線香の成分やお線香の正しいあげ方。淡路島の線香工場見学

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お線香

お線香独特の匂いが好きという人もいれば、苦手という人もいます。

お線香の匂いや煙が苦手な人向けに、最近は煙の少ないお線香や色んな香りのするお線香も増えてきましたね。

お葬式や法事などの行事や儀式、またお仏壇があるご家庭ではご自宅でも、お線香をあげる機会は少なからずありますが、正式な作法が身についているかといえば、いまいち自信がなかったりもして、他の人の行動を見よう見真似でお線香をあげていることもあるでしょう。

今後のためにも、一度正しいお線香のあげ方を調べておく必要がありそうです。

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線香は何からできているの?

お線香の匂いや煙が苦手な人のために、最近は煙の少ないものや色んな香りのするお線香も多くなっていますが、線香は一体何からできているのでしょう?

線香というのは、好みの香りが出る材料を細かくして練り合わせ、細い棒状や渦巻き状に形を整えて乾燥させた香のことです。

線香は、正式には「綫香」と書き、「綫」という字は「細長い糸」という意味があることから、線のように細い線香が正式な線香の形となります。

線香の歴史は古く、古代インドの発祥で、もともとは香りを楽しむためや医療目的で使用されていました。
日本には室町時代に伝わったとされています。

では、ここでお線香の種類をみてみましょう。
線香は結着剤の種類から以下の大きく二つに分類されます。

・匂い線香
タブの木の樹皮を粉末にし、それに白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)などの香木の粉末や香料、墨粉末、その他の材料を加えて練り、線状に形を整えて乾燥させたものです。

・杉線香
杉の葉を3ヶ月ほど乾燥させたものを粉末にし、湯ノリを加えて練って線状に形を整えて乾燥させたものです。
墓参りの際によく用いられ、匂い線香と比べると香りは劣るものの、値段が安いこともあってよく利用されます。

どちらの線香も材料を攪拌して湯を加え、粘土状にしたものを型に入れて出来上がった物を規定の長さに揃えて乾燥させます。
乾燥時間は概ね1週間から10日ですが、思いのほか乾燥には時間がかかるようです。

線香の正しいあげ方は?

人前でお線香をあげる機会は、大人になればなるほど増えるものです
小さい子供なら正しいお線香のあげ方を知らなくても許されますが、大人にもなるとそうはいきません。

この際ですから、お線香の正しいあげ方を学んでおくことにしましょう。

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まず、お線香をあげる理由です。
お線香をお仏壇にお供えすることで、煙を通して仏様に想いを伝えることができるという意味があります。
おりんを鳴らすのも同様の意味で、音を通して仏様と通じ合うことができます。

また、その他に、

・お線香の香りで体と精神を清める
・仏様があの世で迷子にならない

といった意味もあり、それだけ故人を大切に想う気持ちがお線香には込められているということです。

お線香をあげる際に気になるのは、その本数や線香を折るかどうかですが、それは宗派によって異なります。

【 浄土宗 】
本数:1~2本
たて方:香炉の真ん中
線香に火をつけて香炉の真ん中に1~2本たてます。

【 浄土真宗 】
本数:1本と2つに折る
たて方:折った線香を香炉に寝かせて置く
1本の線香を2つに折り、火をつけて香炉に寝かせて置きます。

【 日蓮宗・曹洞宗 】
本数:1本
たて方:香炉の真ん中
線香に火をつけて香炉の真ん中に1本たてます。

【 天台宗・真言宗 】
本数:3本
たて方:香炉の中に逆三角形になるようにたてます。
線香3本に火をつけ、1本は自分の手前側に、残りの2本は仏壇側に逆三角形になるようにたてます。

お線香の上げ方は宗派により異なり、以上のようになります。
全てを覚える必要はありませんが、弔問先の宗派を予め把握しておけるならそれに越したことはないでしょう。

淡路島で線香工場見学

兵庫県淡路市は日本一のお線香やお香の生産地です。

淡路市と聞いてもピンとこない人も多いかもしれませんが、淡路島の北部に位置する地域です。

創業明治38年の淡路梅薫堂株式会社江井工場では、お香作り体験やお線香職人体験、匂袋作り体験をすることができて、観光スポットの一つになっています。

詳しい情報を載せておきます。

【 淡路梅薫堂江井工場 】

住  所:兵庫県淡路市江井2738-2
電  話:0799-86-0360(工場見学予約は0799-86-0065)
営業時間:9:00~12:00 13:00~16:00
定 休 日:日曜、祝祭日、第2・4土曜日、盆、彼岸、年末年始
料  金:チソウギャラリー…入場無料(予約不要)
     工場見学…入場無料(予約制)
価  格:お香作り体験、お線香職人体験など有料(予約制)
     商品300円~26,000円(税別)

お線香やお香作り体験をご希望の場合は予約が必要です。

まとめ

最近は色んな香りのするお線香や煙の少ないお線香もありますので、好みに合わせたお線香が選べます。
お線香のあげ方は宗派によって異なることから、お線香をあげるのが予測できて、予めどの宗派なのか確認できるなら、その宗派を把握しておくと良いでしょう。
また、お線香作りに興味がある人は淡路島で線香作り体験をしてみるのも楽しそうですね♪

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