フィルタリングで子供を守る。インターネットの自由と危険

公開日:  最終更新日:2018/01/17

インターネット上の危険

インターネットの便利さは今さら説明の必要もありませんね。
現代社会では欠かせない情報源として、使ってない人はほとんどいないでしょう。

その半面、有害な情報も溢れかえり、十分な知識を持たずに使い方を間違うと、とんでもないことに巻き込まれる危険性もあります。

今日はネットの便利さを解くのではなく、危険性を考えていくのですが、予め危険を回避できる策としてフィルタリングがあります。
有害サイト等の情報をユーザーの意思に基づいて意図的にブロックする機能、それがフィルタリングですが、特に子供に対しては有効です。

一般に、子供が使うパソコンやスマホに保護者がフィルタリング設定をするのが典型的でしょう。

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危険開始に有効なフィルタリング、だが限界も!?

ネット上で閲覧できるページには全て固有のアドレスが存在し、世界に二つと同じアドレスはありません。
この場合のアドレスとは、http:(えいちてぃーてぃーぴーころん)から始まる文字列で、このhttp:というフレーズなら、あまりネットに詳しくない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか。

フィルタリングはこのアドレスを利用して行われます。

ネットに接続するには、通常ISP(インターネットサービスプロバイダ)や各携帯電話のキャリアを通しますが、有害サイトの情報はこれらの会社が用意したブラックリストに登録され、フィルタリングが設定された回線・端末からのアクセスに対しては、接続に際してこのブラックリストに基づいてフィルタリングが行われます。

ただ、問題なのは、このブラックリストが完ぺきではないということです。

というのも、このブラックリスト、有害サイトと認定されたものがどんどん登録・蓄積されていくわけですが、そもそもブラックリストに載るようなサイトを運営する者はただものではないので、登録されてもされなくてもどんどん新たに有害サイトを生み出します。

そうすると、ブラックリストに登録されるまでの間は野放し状態で、ブラックリストの登録が追い付いていないのが現状です。

結果として、フィルタリングにかからない有害サイトも多く存在することとなり、いくらフィルタリングしていても、何らかの「迂回路」を経由してページを開いていくと有害ページにたどり着いてしまうこともままあるというわけです。

完全なフィルタリング機能を手に入れるの事実上不可能で、あくまでも「予防策」といったところですが、あるのとないのでは大違いなので、子供が閲覧する際にはやはりフィルタリングは有効な策であることに違いありません。

子供が求める自由 vs 親の心配

自分専用のデバイスを持つ子供は年々増え、使い始める時期もどんどん低年齢化しています。
パソコンの普及は鈍化していますが、その分スマホの普及は劇的に増え、今や子供の多くが自分専用のスマホを持っている時代です。

そうなると、親の目の届かないところで子供がインターネットを利用する機会は非常に多く、フィルタリングが欠かせません。
先述のように、フィルタリングは完ぺきではありませんが、それでも、子供が意図せず出会い系サイトや違法薬物に関するサイトなどの有害ページに誘導されることを最小限に抑えることができます。

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しかし、ここで問題も生じます。

というのも、ネットの閲覧に何らかの制限がかけられているというのは不自由なもので、ときに、その制限がゲームやSNSをも制限してしまうことがあるからです。
子供は、オンラインゲームを楽しむ場や友達とコミュニケーションを楽しむ場を制限されるのをとても嫌がります。
また、未成年者が携帯電話を契約する場合は、原則としてフィルタリングが設定されているものですが、しばらく使っているうちに、子供は親に解除をせがみます。
いずれのケースも、まぁ、気持ちが分からないではありません。

しかし、ここで子供の要望を安易に聞き入れてしまうのは考えものです。

中には、子供に負けてフィルタリングを解除してしまうケースもありますが、それはフィルタリングの効果や有害ページが引き起こす問題の深刻さを親が十分に理解していないからです。
自由にネットを駆使する楽しさの裏には、絶えずそれ以上の危険が潜んでいることを、親は子供が納得するかたちで教えなくてはいけません。

それをせずにフィルタリングを解除することは、いたずらに子供を危険にさらすことに他ならないのです。
まずは親自身が、ネットには自由と危険が同居していることを正しく理解し、それを分かりやすく子供に伝える責務があります。

子供のネットの使い方は親の責任

先述の通り、子供がインターネットを利用する場合、フィルタリングの設定を行うことは親の責務であり、解除したがために発生したトラブルは親が責任を取らなくてはいけません。

発生したトラブルが解決可能なものならならまだしも、犯罪に巻き込まれたり、最悪自ら意図せず犯罪を犯したり、精神的なダメージ受けたりすると取り返しがつきません。

だからやはりフィルタリングの解除は慎重に行うべきなのです。

しかし、訳も話さず頭ごなしに「フィルタリングの解除はダメ」というのではいささかお粗末です。
親はきちんと、子供が自分で危険回避ができる年齢まではフィルタリングが必要なことを理解させ、ネットの使用(スマホの使用)に関して、親子間で最低限のルールを作ることが重要です。
こちらもご覧ください。

ある調査の結果、ルールを作ってスマホ(ネット)を許している家庭の方が、そうでないご家庭に比べ、圧倒的にトラブルは少ないことが分かりました。
つまり、ルール作りは大切で、且つ子供を危険から守れるということの証しです。
そのためには、まず親がネットの自由と危険をよく理解し、子供によく説明できるようになる必要があるでしょう。

まとめ

子供を持つ家庭では、今やこの問題は避けては通れないものとなっています。
自由にネットを閲覧したい子供と、それを制限しようという親の間には、相当の隔絶感があるのは否めません。
そこを擦り合わせ、子供に理解させるのは容易ではありませんが、子供を守るためには、やはりフィルタリングは必要です。
子供とよく話し合って、理解させる努力を怠らないでください。

また、ネットの閲覧に関するルールは、必ず利用開始に先だって子供と話し合いの上で作る必要があります。
面倒ではありますが、使い始めにきちんと約束をして守らせることが肝要です。
こちらと、こちらもご参考になさってください。

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