病は気からというけれど実際はどうよ?プラシーボ効果の不思議

公開日:  最終更新日:2017/02/21

病は気から

子供の頃、
「今日はどうしても学校行きたくない!」って日はありませんでしたか?

私なんかしょっちゅうありましたね(笑)

行きたくないから何かウソを考えるんだけど、親にすぐばれる…
それはそうです、子供のウソなんか拙くてレベル低いですから。

じゃ、どうするか?
どうするもこうするもないのですが、「行きたくない、行きたくない」って思っているうちに…

あら不思議!

頭が痛くなったり、お腹が痛くなったりするんです。
それも仮病なんかじゃなく本当に。

そんな経験、あなたにもあるのでは?

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仮病なんかじゃない!病は気からがもたらす症状

行きたくない、行きたくない!って思ってるうちに体に不調が現れるのは、大人になってもあることです。
「会社に行きたくない」とかいうやつですね。

これらの不調は、「病気になれば休める」という潜在意識の現れで引き起こされた症状です。
今までの経験などから、病気=休めるという心理が働いて、この思いが強いほど体に大きく作用し、本当に頭痛や腹痛といった症状として現れます。
だから、その時点では、本当に頭が痛かったりお腹が痛かったりするのであって、ウソではありません。

また、「行くのが嫌!」という感情は、とても大きなストレスを生みだしますが、このストレスも体の不調を生み出す要因の一つに他なりません。

一般に、こういった症状は一時的です。
登校前、あるいは出勤前には、本当にあんなに頭が痛かったりお腹が痛かったりしたのに、学校や会社を休んで午後になると… もうその症状はウソのように消えてしまいます。

だから、他人からは「仮病」と見なされがちですが、実は立派な心因性の病気の一つとして捉えられています。

これぞまさしく「病は気から」の典型です。

本当の病気ではないんだけれど、心理状態がもたらした(一時的な)病気。
症状として現れるのは、上記の場合、頭痛や腹痛でしたが、こういった比較的軽微な症状ばかりをいうわけではありません。

詳しくは次章以降で。

心理的要因で病気はどんどん悪化する

「病は気から」

これはよく言われることで、前章のように、学校や会社に行きたくないという強い思いやそれにまつわるストレスから引き起こされる例えでもあり、または、根性論的に、たとえば風邪をひいて具合が悪くても「病は気から」だからしっかりすれば治るんだ!なんて訳の分からない使われ方もします。

ただ、気を付けなければいけないのは、「病は気から」と言うように、必要以上の心配と強い思い込みから、本当に病気が引き起こされることもあるというウソのような本当の話。
素人判断の勝手な思い込みによって、軽微な症状が「本当の病気」にまで悪化してしまったケースがあります。

一つ例を挙げると、単なる消化不良にもかかわらず、気に病みすぎて胃潰瘍になってしまったAさんの話。

元々は、単に不規則な生活や食事の不摂生が続き、消化不良になって胃が重かっただけのAさん。
それがしばらく続いたら、そういえば時折痛みもあるよな… なんて思いはじめ、ひょっとして何かの病気だろうか?とちょっと心配になりました。
その後も生活習慣は改まらず、不摂生が続くものだから胃の重さは解消されず、心配が増すにつれ胃の痛みもより感じるようになり、これはひょっとして深刻な病気なのでは?なんて気に病んで仕事も手につかないほど。
胃の痛みも日に日に増して、いよいよお医者さんに行くはめに。

診断の結果は胃潰瘍。

これなんかは「病は気から」の典型で、単なる消化不良だったはずが心理的要因によって胃潰瘍へと発展したケースです。

これは大げさな話ではないんですよ?誰にでも起こりうる可能性があることです。

特に思い込みが激しい人は要注意。それと悲観的なタイプの人も気を付けた方がいいですね。
こういったタイプの人は実に心配性。ちょっとしたことが引き金になってネガティブな思想に走りがちです。
本当は大したことなかったのに、自身の思い込みといった心理的要因によって病気に発展しやすいタイプといえます。

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世の中の病気の多くは、身体的要因と心理的要因が互いにリンクしてその症状が形づくられている部分があります。
具合が悪いと思い込めばより具合が悪くなるし、気分が前向きだと快方に向かうのも早かったりします。

もちろん全ての病気がそうとは言いません。
思い込みの程度と病状の相関関係は数字などにできるものではありませんから。

ただ、言えるのは、くよくよ気に病めば気に病むほど、病状は悪化する恐れが強く、回復も遅れるであろうということです。

プラシーボ効果、効かないはずの偽薬が効く不思議

プラシーボ効果、あるいはプラセボ効果という言葉をご存知でしょうか?

プラシーボとは偽薬(ぎやく)のことです。そう「偽(にせ)」の薬ですね。
ただ、見た目は普通の薬と変わりません。変わりませんというより、全く同じに作られていて、違う点といえば「薬効」がないことです。
薬効がないのですから薬としての効き目は皆無ということになります。

このプラシーボが、実は治療効果を持つということが実証されていて、それをプラシーボ効果といいます。

今、サラッと書きましたが、大事なのでもう一度書きますと、プラシーボが実は治療効果を持つということが実証されていて、それをプラシーボ効果といいます。

えっ? だって偽の薬なんだから、効かないんじゃないの?

そう思いますよね?
そうです、薬効はないのだから、治療効果を持つというのは実に解せません。

ところが、実際にプラシーボを投与されただけで、たとえば痛みが消えたり、あるいは血圧が下がったりといったことが起こるんです。
それも一定数以上の被験者にそういう症例が認められ、その数は決して偶然とかたまたまとかといった割合ではないのです。
おまけに、あろうことか副作用までも本物の薬同様起きるというのだからこれはすごいことです。

突然プラシーボ効果なんて話を持ち出して、何を言いたいのかといえば、これぞまさしく「病は気から」ではありませんか?ということ。
つまり思い込みという心理的要因が、いかに体に変化を起こすかということです。

これはいい加減な話ではなくて、新薬の臨床試験などで実際に行われる実験の結果です。

実験に参加する被験者は二つのグループに分けられ、それぞれにドクターがついて治験を行います。
二つに分けられたグループの片方には本物の薬を、もう片方のグループにはプラシーボが投与されます。プラシーボの正体は一般に乳糖や生理食塩水といった害もないけど効果もないものが使われます。

投与するドクターも、どちらが本物で、どちらがプラシーボかは知らされていません。知っていると態度や表情に出てしまう可能性があるからですね。
このようにして実験は行われ、プラシーボ群の被験者のおよそ三割に治療効果が認められるということが明らかにされています。

どうです?やっぱり「病は気から」だと思いませんか?
偽の薬が効いちゃうなんて、笑い話のようですが、疑うことなく信じて飲めば効くこともあるということです。

頭が痛くて頭痛薬を飲めば「薬を飲んだのだから効果が現れるはず=治るはず」という期待が心に芽生えます。
この気持ちがプラシーボ効果を生み出す原動力となりますが、薬の効果を素直に信じている人ほどプラシーボ効果が現れやすく、日頃から薬に対して懐疑心の強い人にはプラシーボ効果が現れにくいのも分かっています。

これもすなわち心理的要因によるものです。
だから「病は気から」はあながちウソではなくて、案外核心に迫っているといえるのではないでしょうか。

ちなみに、このプラシーボ効果、権威に従順であるほど現れやすいものです。
お医者さんが言うんだから、お医者さんが処方してくれたんだから、お医者さんが注射してくれたんだから、といった具合にお医者さんを権威のある人と思えば思うほど効果も高くなります。

だから若干話が飛躍しますが、家庭の常備薬なんかでも、自分が服用して効いたことがあるお薬ほど、いざという時には効きやすいということがいえるでしょう。

まとめ

さて、今日は「病は気から」についてのお話でした。

学校に行きたくないという話からプラシーボ効果まで見てきましたが、病気がいかに心理的要素に左右されるかがよく分かったと思います。

ストレスを筆頭に、不安や心配、あるいは極度の緊張といった精神の安定を欠くような心的要因こそ「病は気から」の根源になります。
心の平穏を大切に、心配し過ぎたり、自分を追い込みすぎたりしないように注意したいものですね。

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