子供が冬生まれ…名前に「柊・冴・柚」の字がキラキラネームな理由

公開日:  最終更新日:2018/01/17

子供の名前

「赤ちゃんが冬に生まれるから、冬に関係する漢字を名前につけてあげたい…」と考えていませんか。

または周囲で、そのように言っているママ友はいないでしょうか。

近年、「季節感を名前に入れる」というのが流行しています。

でも「春」や「夏」ならともかく、「冬」に関する漢字って、パッと思いつかないですよね。

それに、「冬に関係ありそう」と思って、あまり深く考えもしないで流行りで子供の名前をつけてしまうと、「キラキラネームだ!」と、言われてしまう恐れもあります。

そこで今回は、現在「冬生まれの赤ちゃんの名前に使う漢字」として、特に人気が高まっている「柊・冴・柚」の3文字にスポットを当て、これらが「キラキラネームである」と言える理由についてご紹介していきます。

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柊真(とうま)くん

冬生まれの赤ちゃんの名前として人気が高いのは、「柊」の字です。

男の子だと、柊真(とうま)くん、柊弥(とうや)くん…など。

また、女の子だと、柊愛(とあ)ちゃん、柊華(とうか)ちゃん…なんてのが人気です。

また、「柊」を「と」一文字で読ませて、「ゆうと」「はると」のような、男の子の名前の「止め字」としても使われることがあります。

読み方がキラキラネーム?

…しかし、以上はあくまでも「そういう名前が流行っている」という「傾向」の話です。

だから、「柊真(とうま)ってカッコいいかも…」なんて、思ってはいけません。

なぜなら、これらはいずれも、見る人が見れば「キラキラネームだ」と呼ばれてしまうからです。理由は…

「柊」の文字の音読みは、「シュウ」であって、「トウ」ではないからです。

同じく「冬」の字がある「終」も、音読みは「シュウ」ですよね。「終」の字を「トウ」なんて読む人はいません。

これは、漢和辞典を読めば一目瞭然ですから、もしも「柊」の漢字を子供につけて、「トウ」「ト」などと読ませてしまうと…

「ああ、この子の親は、名前をつける時に、漢和辞典で調べなかったんだな」
「無理やり、トウと読ませようとしているんだな」

…と、思われてしまいます。

「シュウ」ならOK?

では、「柊」の字を「シュウ」と読ませればOKかというと、それもちょっと考えものです。

「柊」の字が人名で広く使われるようになったのは、ほんのここ数年のことですから、やはり「流行りに乗った」感は否めません。

それに、もしも幼稚園や小学校のクラスで、「柊太(しゅうた)くん」と「柊太(とうた)くん」がいたら、2人とも「恥ずかしい」って思いませんか?

この場合、「どちらが正解か」という問題ではなく、やっぱり「どちらの親も、流行に乗っただけ」と、見透かされてしまうのが恥ずかしい…ってことなんです。

「青冴(せいご)くん」

「冬だから、冴え渡る寒さを表す、「冴」の漢字を使いたい!」というのも近年の流行です。

「冴」の文字は、「冴(さえ)ちゃん」「冴子(さえこ)ちゃん」という用例が昔からありますから、女の子の名前で「さえ」と読ませる分にはキラキラネームではありません。

しかし、「冴」の文字を「ゴ」と呼んで、男の子の名前につける…という発想は、かなり「特異なキラキラネームだ」と言わざるを得ません。

ネット上の記事などを見ると…

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「冴 音読み ゴ」

なんてことが書いてありますが、それはあくまでも、「漢文でそういう読み方がある」という程度のものであって、「男の子の名前で『ゴ』と読ませても良い」という意味ではないんです。

それなのに、冬に生まれたから…という「だけ」の理由で、男の子の名前を「○冴(○○ご)」にしてしまうのはかなり違和感があります。

それに、普通初見では「冴(ご)」とは読んでもらえませんから、子供が説明で苦労することになります。

「○○ご」という名前を付けたいなら、やはりオーソドックスに「圭吾」「真悟」などにしておくのがベターです。

「柚李(ゆり)ちゃん」

「ゆ」「ゆう」という音は、可愛らしさと柔らかさがあるため、例年、男女問わず名付けには人気のある音です。

特に、「ゆり・ゆの・ゆみ・ゆうと・ゆうま・ゆうや」などが人気で、漢字も実に様々なバリエーションがあります。

ここで、柚子(ゆず)の「柚」の字を、「ゆ・ゆう」と読ませて子供につけるのが、近年つとに流行しています。

もちろん、「子供が冬生まれだから。柚子は冬の季語だから。」…という、ありがちな理由です。

しかし「柚」の字も、21世紀の初め頃までは、人名にはほとんど使われることがなかった文字ですから、やはり「柊」と同様、「流行に乗っただけ」という印象は否めません。

「冬生まれだから」という発想を捨てる

今回のテーマで気を付けなければならないのは、「冬生まれだから」という発想に捉われることです。

「生まれた季節にちなんだ漢字をつけなければならない」なんて決まりはどこにもありません。笑

それなのに、「冬だから」ということにばかり、こだわり過ぎてしまうと…

肝心の、「将来どんな大人になって欲しいか」という、親の願いや思いが全く反映されない、ただ「冬だけ」にちなんだ、薄っぺらい名前になってしまいます。

もちろん、「3月生まれだから弥生(やよい)」という名付け方は昔からあります。…でも、「11月生まれだから」という理由で「しもつき」なんていう名前は聞いたことないですよね。

「季節を名前に入れる」というのは、一つの考え方ではありますが、あくまでもケースバイケース…ってことです。

冬のイメージって…

また、「元気さ・活発さ・豊かさ」などを表す「春・夏」とは違い、「冬」のイメージというのは、「さびしさ・わびしさ・終焉…」などですから、そもそもあまりポジティブなイメージがありません。

ですので、「冬のイメージを名前に入れたい」という発想自体が、あまり一般的ではない…ってことなんです。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、「冬生まれの赤ちゃんの名前」として、近年特に人気の高い、「柊(と)・冴(ご)・柚(ゆ)」の3文字についてご紹介してきました。

この3文字はいずれも、「普通はあまり人名に使わない」漢字です。

見る人が見れば、「ただ流行に乗っただけのキラキラネーム」と思われてしまいますから、やはり赤ちゃんの名前を付けるときは…

●「季節にこだわりたい!」
●「ありふれた漢字はイヤだ!」

という発想は捨てることをおすすめします。

それに、今は「柚」の字が流行り過ぎて、「柚」のほうが「ありふれた漢字」になっている感があります。

それならむしろ、オーソドックスに「裕美(ゆみ)」と付けておいたほうが、「柚実(ゆみ)」よりもよっぽど魅力的な名前だと思いませんか?

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