姑や義実家と縁切り!姻族関係終了届を提出する前に考えるべきこと

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姻族関係終了届を提出する前に考えるべきこと

夫の死後、「姑たちの面倒を見るのは嫌だ」と、悩んでいませんか?

姑の面倒を見ないようにするのは、実はそんなに難しいことではありません。

姑たちとの縁を切るのはいつでもできますが、それによるデメリットも知っておく必要があります。

そこで今回は、「姑の世話をしたくない」と考えたときに知っておくべき事柄についてご紹介していきます。

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姻族関係終了届とは?

近年、「姑や義実家との関係」で必ずと言っていいほど登場するキーワードがあります。

それが「姻族関係終了届」です。

姻族とは?

姻族(いんぞく)とは、簡単に言うならば「結婚によって成立した家族関係」を指します。

あなたと義実家、姑や舅(しゅうと)との関係は、全てあなたと夫との結婚によって成立したものですから、「姻族」となります。

そして、「姻族」の関係を終了するとは、つまりあなたと義実家との縁を切るということです。

「姻族と縁を切ります」という旨を記載した公的な書類を、「姻族関係終了届」といいます。

姻族関係終了届は、市役所の窓口で簡単に提出することができ、これによって「嫁と義実家」との関係が正式に切られます。

普通は知らない?

でもこんな言葉、昔は役所の職員でさえ知りませんでした。

近年、「姻族関係終了届というものがある」というネット記事が書かれるようになったのがきっかけで、「姻族関係終了届」は、世間で急速に知られるようになりました。

何せ、主婦やママ友同士の井戸端会議でも、「姻族関係終了届って知ってる?」なんて言われるくらいですから、その浸透度は目を見張るものがあります。

そのため、現在では、まるで…

「姻族関係終了届を役所に出しさえすれば、もう姑の面倒は一切見る必要がない」

かのような認識すらあります。

人の目はごまかせない

しかし、ここで大事なのは…

姻族関係終了届というのは、あくまでも「手続き的にそういうものがある」ということに過ぎません。

つまり、慣習や評判、人の目など、そういった「目に見えないもの」を覆すほどの効力はないんですね。

たとえば、あなたが「姑の面倒を見ない」と決めて、「姻族関係終了届」を役所に提出したとします。

しかし、書類を出していようがいまいが、あなたは周囲の人から「姑の面倒見なかった嫁」という烙印を押されることには変わりありません。

そうやって、「姑の面倒を見なかった女性」と、あなたのことを非難する人たち対して…

「でも私は、姻族関係終了届をきちんと提出しているわよ」

なんてアピールしたところで、あなたの評価が上がるわけでも、あなたの行為が正当だと認められるわけでもありません。

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「姻族関係終了届」は、あくまでも書類上形式が整ったにすぎません。

まずは、このことをしっかり押さえておく必要があります。

どういう時に使う?

そもそも、法律事務所などで「姻族関係終了届」を勧められるケースというのは…

●義実家から虐待を受けている

●義実家に多額のお金や財産を奪われた

●後妻であるために義実家での立場が低い

●子供達がすべて義実家に支配されて会わせてもらえない

などなど、誰が見ても「義実家が悪い」というような、よっぽどのケースです。

「面倒だから、姑の世話はしたくない」

なんていう軽薄な理由で気軽に提出するようなものではない…ということです。

息子から後ろ指をさされる

「姑の面倒を見なかった女だと、後ろ指さされても気にしない」
「私は、私の生きたいように生きる」

という意見も、もちろんあります。

しかし、「姑の面倒を見なかった女性」だと思われては困る相手もいます。

それは、あなたの息子です。

息子の中で、あなたは「姑、つまり、おばあちゃんの面倒を見なかった母親」として記憶に焼き付けられます。

こうなると、息子が嫁を連れてきたときに、あなたはあなたが姑を捨てたのと同じように、自分の嫁から捨てられる可能性が高くなると思いませんか?

なぜなら、息子は「あなたが姑を捨てた」ことをしっかりと覚えているため、将来あなたの肩を持ってくれないかもしれないからです。

いつか姑になる

近年、巷で流行している、「姑の面倒を見るべきか否か」という議論には、この「自分もいつか姑になる」という視点が欠落しています。

あなた自身の「老後の備え」という観点から言えば、やはり姑の面倒は見ないよりも見ておいた方が良いのは明らかです。

なぜなら、あなたの息子の中で、あなたは「姑の世話をした母親」という記憶が残るからです。

姑の世話をする最大の目的は、「いつか自分が姑になったときのための準備」というのが、我が国に昔から伝わる考え方です。

もちろん、「息子が義実家に支配されていて、会わせてももらえない」というケースもありますから、「姑の面倒は絶対に見るべき」だとは一概に言えません。

しかし、もしも息子と通常の関係を維持できていて、息子と祖母との関係も良好というような状態なら…

ただ「嫌だから」なんていうだけの理由で、安易に「姻族関係終了届」なんてものを考えるべきではありません。

まとめ

今回は、姻族関係終了届についてご紹介してきました。

これを提出するのは、義実家に虐待を受けているなどの、よっぽどのケースです。

あなたの息子は、あなたと姑との関係をきちんと見ています。

あなたの行動が正しいかどうかは、あなたの息子が判断します。

息子から後ろ指をさされないよう、くれぐれも慎重な判断をしたいものです。

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