狂犬病の怖さ忘れてない?予防接種と犬や動物に噛まれた際の対処

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狂犬病予防接種

毎年春になると「狂犬病の予防接種の時期が来た~」って思います。

狂犬病の予防接種は年に一回義務付けられていますが、実際のところ狂犬病と思しき犬って見たことあります?
私はありません。

だけど、毎年一回の注射…。
これって必要なのかしら?って思っちゃいますよね。

でも狂犬病はとても怖い病気だと聞きます。
そんな怖い病気に罹らないための「予防」なんでしょうが、ただ形骸化しているような気もして、あらためて狂犬病の怖さなどについて調べてみたいと思いました。

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狂犬病の症状とは?

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染することで発症し、人を含めた全哺乳類が感染し得る病気です。
感染経路はウイルスを保持している動物に噛まれることで、ウイルスの量に左右されるものの、ほとんどの場合、噛まれてから2~6週間で発症します。
狂犬病ウイルスに感染して発症すると、その致死率はなんと100%とも言われているので、これまたとても恐ろしい病気ですよね。

狂犬病に罹った犬には以下のように三段階の症状が現れます。
その後死に至るケースがほとんどです。

【 前期 】
・不安
・食欲不振
・異常行動

【 狂騒期 】
・徘徊
・むやみに地面を掘る
・攻撃的になる
・狼のような遠吠えをする
・顔つきが凶暴になる
・水を恐れるようになる

【 麻痺期 】
・立てなくなる
・ヨダレを大量に流す
・やがて衰弱して死に至る

狂犬病というくらいだから犬に限った病気かと思われがちですが、実は牛や馬でも狂犬病に感染するので、狂犬病は犬に限った病気ではありません。
事実、先述の通り、全ての哺乳類が感染しうる病気なんです。

全哺乳類に感染し得るなら、犬にだけ予防接種をすることに何だか矛盾も感じますが、実はこれ、狂犬病が犬を介して人に感染しないようにという施策です。
犬は人間にとって最も身近な存在で、他の動物と接触する機会も多いため、犬の狂犬病予防接種が義務付けられているというわけです。

狂犬病の犬に噛まれたらどうなる?

狂犬病は人を含めた全哺乳類が感染しうる病気というのは再三申し上げている通りです。
では、もしも狂犬病の犬に噛まれてしまった場合、どうなってしまうのか…?

実は、日本では昭和32年以降、狂犬病を発症した例はありません。

というのも、ペットで飼っている犬には狂犬病予防接種が義務付けられたのと、予防接種を受けていない犬や登録されていない犬は、(可哀そうだけど)処分されたこともあって、日本で狂犬病が発症することは無いであろう… とされています。

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しかし、海外からやってくる動物もいたりして、可能性が全くゼロという訳ではないので、やはり仮に犬に噛まれたりしたら応急処置をする必要はあります。

こんな風に書くと、自分のワンちゃんに「チュッ」とするのがはばかられるようになるかもしれないので書くのがためらわれますが、実は犬の口にはたくさんのウイルスがいます。
だから犬に噛まれると傷口から感染してしまう恐れは捨てきれないんですね。
もっとも、予防接種を受けている犬にそういう心配はほぼないので、むしろ知らない犬に噛まれたらということです。

もし、犬に噛まれたらどうすればいいの?というと、まず傷や傷の周辺を水や石鹼水で洗い流して、すぐに病院へ行って適切な処置を受けるようにします。

人が万が一狂犬病に感染してしまうと、1~3ヶ月の潜伏期間を経て、発熱、食欲不振、知覚異常などを起こし、水を飲むことができなくなります。
そして、幻覚、錯乱、麻痺、痙攣などを起こした後、呼吸困難、血圧低下などが起こり… 最終的に死に至ります。

狂犬病はとても恐い病気です。
動物に噛まれた時は何にせよ、きちんと処置しなければ後々大変なことになってしまう恐れがあります。
傷が大したことなかったとしても侮らず、また安易に自己診断せずに病院に行って診てもらった方が安心です。

狂犬病の予防接種について

犬を飼っている人は当然ご存知でしょうが、狂犬病の予防接種は義務付けられています。
毎年1回、4月~6月の間に注射をし、注射済票の交付を受けなければいけません。

料金は3000円前後というケースが多く、近所の集会所などで狂犬病の予防接種を受けられる日を決めて接種するというのが一般的なようです。
(もちろん自治体によってまちまちでしょうが

また、動物病院でも当然予防接種は受けられます。
ただ、料金は病院側が決められるという事情もあり、割高な設定がなされているケースもあるようです。

犬は狂犬病の予防接種の他に、任意ですが混合ワクチンを接種するケースが少なくありません。
ワクチンは5種混合ワクチンが基本で、他に2種や3種、8種、9種と様々です。

ただ、このワクチンの接種ですが、狂犬病の予防接種を受ける時や受けた後には注意が必要です。
というのも、予防接種にしてもワクチンにしても、体に「異物」を注入するわけなので、それぞれ適度な間隔があいていないといけません。

先に狂犬病の予防接種を受けたなら、1週間以上空けてから混合ワクチンを接種。
先に混合ワクチンを接種したなら、4週間以上空けてから狂犬病の予防接種。
このように、しないといけません。

そういった意味では、予防接種もワクチンもひっくるめて、かかりつけの獣医さんにお世話になるのが安心な気もしないではありません。

いずれにしても、飼い主さんがしっかり管理して、適切な時期に狂犬病の予防接種を受けるようにしましょう。

まとめ

狂犬病というのは犬だけの病気ではなく、人を含めた哺乳類全てに感染する病気だということが改めて分かりましたね。
近年、日本では狂犬病の発症例はありませんが、今後も絶対ないとは断言できないので、万が一動物に噛まれたりしたら適切な処置と対応を心掛けましょう。

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