神棚を祀る理由や神棚の種類とお札の納め方&設置場所や位置など

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神棚

昔はほとんどの家にあった神棚。
最近はあまり見かけなくなりましたね。

地方のお宅では、今でも新築時に神棚を設けるケースは少なくないようですが、都市部では施主が特に希望しない限り、設計時に取り入れられることは稀です。

では、神様がいなくなったのかといえば、恐らくそうではないでしょう。
なにしろ、日本には大昔から八百万の神々がいて、日本人は元々信仰心の厚い民族です。トイレにだって神様がいるくらいですから。

時代の変化とともに信仰が薄らいでいるのと、生活様式も変わったことなど要因は色々あるでしょうが、神棚のない家で育った世代は、自身がマイホームを手に入れる際も神棚を設けることはないし、それに、マンションではどうしても神棚を設けにくいといった事情もあるでしょう。

そうやって神棚は一般家庭から減ってしまったのですが、全てのお宅から神棚が消えたわけではなく、今もこれからも神棚を設けたいと思っている人もいます。
そんな神棚派のあなたに、今日は神棚を祀るべき理由や神棚の設置の仕方と理想的な立地条件、お札の収め方などを解説します。

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神棚を祀るべき理由

まず、神棚を祀るということは、家に神様をお迎えするということです。
そして、朝に夕にご挨拶をして、今日の無事を感謝します。

そのように、日頃から神様を身近に感じて感謝の念を抱くことが大事だったりするんですね。

だってそうでしょう?
日頃から神様のことなんか何も考えず、接することも挨拶することもないのに、何か大きな願いことがある時だけ、突然「神様、お願い!」なんて言ったって、神様は聞く耳を味持ってくれません。

これは人の世界でも同じで、希薄な人間関係からは信頼関係も生まれないのと同様、何か困りごとがあった時だけ頼ってもそれは都合がよすぎるという話です。
だから、普段から神様にご挨拶ひとつしない人が、突然大きな願いことをしたところで、叶えてくれなんていうのは虫がよすぎるんですね。

だったら神棚を祀れば願い事は叶うのか?と言われれば、イエスとは言えません。
無責任なようですが、それはあなた次第。

神棚という「木で出来た物質」ではなく、中に収めるお札という「紙で出来た物質」でもなく、そこに神様を感じるかどうかでしょう。
感じることが出来れば、願いことが叶う可能性は上がるかもしれません。

なぜなら、そういう素直な心で過ごすことが出来れば、気分は清々しく、生活のリズムは向上します。
願い事なんていうものは、丁半博打みたいに「叶う」と「叶わない」が50%の確率に収束するものではなく、願う気持ちが行動に表れ、努力した結果が成就につながるものです。
そう考えれば、たとえ願い事が叶っても、それは神様のおかげというより自分のおかげなのかもしれません。

しかし、その根底にあるものは、神様への日頃の挨拶や感謝ができるあなたの素直な心です。
神棚を祀る意味というのは、そういうことでもあるんです。

信仰とはまた別のもの、もちろん信仰でもいいのですが、心を清める意味でも、家の中に神域を設ける、そのために神棚を祀るのはいいことだと思います。

神棚の種類とお札の納め方

神棚は、基本的に神社の社殿を模して造られています。
多くは「宮形(みやがた)」とも呼ばれる様式で、神明型(しんめいがた)、箱宮型(はこみやがた)、片屋根型の3つのタイプがありますが、いずれも形は神社の社殿そのもの。
ちなみに、神明型のモデルは伊勢神宮です。

また、最近はモダンな形のものも多く販売されています。
これは、現代の洋間中心の間取りにも違和感なく溶け込むようにデザインされたためですが、良し悪しは問わず、あくまでも選択はお好みでかまわないと思います。

宮型でもモダンなものでも、基本的に共通しているのが扉の数です。
扉が一つのものを「一社造(いっしゃづくり)」、三つの扉をもつものを「三社造(さんしゃづくり)」といいます。
三社造の神棚は、扉が三つあることから横幅が広くなり、総じてサイズは大きくなります。設置するスペースがあまりない場合は一社造を選びましょう。

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さて、一社造と三社造ではお札の納め方が異なります。

まずは扉の多い三社造から。
三社造の場合は、中央の扉の中に神宮大麻(じんぐうたいま)を収めます。
神宮大麻は、伊勢神宮から頒布される護符で、「天照皇大神宮(てんしょうこうだいじんぐう)」と書かれているお札です。
そして向かって右の扉には氏神のお札を、左の扉には崇敬神社(すうけいじんじゃ)のお札を収めます。
崇敬神社とは、あなたが特に敬っている神様を祀った神社を指します。商売繁盛でも学業成就でも、それぞれのご利益に合った神社のお札を祀ればそれでOK。

次に一社造のお札の納め方。
こちらはなにしろ扉が一つなので、お札を分けて納めることが出来ません。
従って重ねて納めることになりますが、その重ね方に順番があるので注意してください。
収めるお札の種類は先述の三社造と同じですが、奥から順に、崇敬神社のお札、氏神のお札と重ね、そして一番手前が神宮大麻となります。

ちなみに、お札を祀る期間は一年間です。
一年の間、家を守ってくれたお札は、年末には神社に納めて、新しいお札を自宅の神棚に納めます。

神棚の設置の仕方と立地条件

さて、神棚を新たに自宅に設置するときにはいくつかのルールがあります。

まず、設置する場所ですが、家の中がよく見通せる清浄で明るい場所が基本。
戸建ての場合は最上階が良く、二階建てなら二階、三階建てなら三階のどこかの部屋となります。ただし、最上階と言っても屋根裏部屋はNGです。

なぜ最上階かというと、神棚には神様がいるわけですから、神様の上に人がいるというのは当然のことながら好ましくありません。
ましてや、神棚の上を人が歩いたりしたらけしからんわけですから最上階が理想なのです。
また、設置する向きは東向きか南向き、設置する高さは目の高さより上の位置が好ましいでしょう。

では、マンションの場合どうするか…?
自室が必ずしも最上階ということはありません。ということは上の階にも人が住んでいるわけです。
これでは先述の「神様の上に人がいるのは好ましくないし、ましてやその上を歩いたりしたらけしからん」に反します。

では、マンションには神棚は設置できないのか…? というと、もちろんそんなことはありません。
その場合、便宜上ということになりますが、神棚の真上の天井に「雲」と書いた紙を貼ってください。

本当は上の階にも人は住んでいるんだけど、自分の部屋の空間で考えれば天井より高いところはないわけです。
なので、神棚の上に「雲」という紙を貼ることで、神棚の上はもう空なんだ、上には何もないんだよ、という意味を表すのです。

子供だましみたいに感じるかもしれませんが、どういう気持ちで神様をお迎えするのかということがとても大切なので、あなたがそう思えばそれで大丈夫。
上の階は上の階、よその世界であって、自分の部屋の空間の中では最上部ということで気にしなければよいのです。

神棚が無事に設置出来たら、次は灯明、紙垂(しで)を挟んだ注連縄(しめなわ)などで飾り、神棚の両脇には榊を据えます。
そしてお供えをしますが、普段のお供えはお米・塩・水が基本です。
お正月やお祭りといったハレの時には、加えてお酒・魚・乾物・果物といったものもお供えします。

まとめ

さて、神棚を祀る理由や、神棚の設置について記してきました。
信仰というよりむしろ日頃の心がけという部分が大事な気もしますが、苦しい時の神頼みより、日頃から神様に接していた方が、ご利益という意味では期待値は高まるような気がします。
信仰というのはそもそも心の支えみたいなところがあるので、神棚を設け、挨拶と感謝を欠かさないことで、自分の中に筋が一本通るのが何よりいいのかもしれませんね。

なお、神棚を設けたいものの、スペースなどの関係でどうしても難しい場合は、神棚を設けなくても神様を祀ることは可能です。
お札を置いておけば、そこは神域となり、神棚と同じ機能をもちます。
とは言え、お札をただ適当にその辺に邪険に放っておいてもそこは神域にはなりませんので、敬う気持ちは忘れないように。

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