マリモの生態や育て方。お土産のマリモは天然記念物?

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マリモ

北海道のお土産にビンに入ったマリモを貰うことがあります。
緑がキレイだし丸くて可愛いのですが、マリモはたしか天然記念物のはず…。
お土産用なんかに販売して大丈夫なんでしょうかね?

それはさておき、せっかくいただいたのなら、できれば大きく育てたいものです。
ビンに入った状態のマリモでも育てることはできるのか?マリモの生態などを含めて調べてみましょう。

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そもそもマリモって何?

マリモは球状集合体を作る性質のある淡水性緑藻の一種です。

私たちが目にする丸いマリモは、あれでひとつの生物というわけではなく、藻が集まって形成されたものです。
単体の藻はもともと糸状で、それが集まってマリモを形作っているんですね。

では、お土産に貰うマリモはどうしてあんなに丸い形をしているのかというと、湖の流れで自然と丸まったという説や、マリモは元々からまりやすい性質だからという説があります。

単体の糸状でも、まとまって丸くなっても、マリモは植物なので光合成をします。
普段のマリモは湖の底で生活していますが、日光が強い時は効率良く光合成をするために水面に浮かんできます。
マリモが大きくなるためには、普段からたくさんの光が湖の底まで届く必要があるのですが、そのためには湖の水が澄んでいないとだめです。
ところが、近年は観光客の増加のよる汚染や生活排水の流入などで、以前より湖が汚れてマリモの数も減少しつつあるんですね。
また、マリモは寒さには強いものの暑さには弱く、最近の地球温暖化もマリモの減少の原因の一つなのかもしれません。

ちなみにマリモを自宅で育てる場合の適温は15~20℃と言われているので、夏の暑い時期には温度が上がりすぎないように注意する必要があります。
光合成させようと窓際なんかに置いたりすると、水が腐ったり水温が上がり過ぎたりして死んでしまう恐れもあります。
室内でも直射日光を避けて、数日留守にする場合などは冷蔵庫に保管するなどしましょう。

マリモを大きく育てる事はできるのか?

お土産に貰ったマリモを大きく育てるのにはどうすればいいのでしょう?

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ちょっと見には生きているのか死んでいるのか判別し難いマリモですが、丸い状態がバラバラにほどけてしまったら死んでいるという話しを聞いたことがあります。
でも実はバラバラになっても死んではいないらしいんですね。

マリモは成長するにつれだんだん内部が空洞になるそうです。
やがて自分の成長についていけなくなったマリモは崩壊してバラバラになってしまうのだとか。

しかし、バラバラになったマリモはやがてまた集まりはじめ、小さなマリモを形作っていきます。
そうやって大きくなっては崩壊し、また集まっては大きくなるということを繰り返すので、バラバラになったから死んじゃったなんて捨てないようにしましょうね。

マリモを育てるには水と光があればOKですが、マリモはそのまま育てていても大きくなりません。
マリモを大きく育てたいなら、水と光に加えて二酸化炭素と水草が必要です。

マリモを水槽に入れて、一緒に水草や熱帯魚を飼うと3ヶ月もすればひと回り程度大きくなります。
糸状の藻が増えてくることで大きくなるのですが、それを1年に1度位のペースで手に取って丸めてあげるといいんですね。
藻が育って増えたら丸めることで少しずつ大きくなりますが、マリモを大きく育てるのは上級者向けらしくなかなか難しいといいます。

天然記念物のマリモを販売して大丈夫?

マリモと言っても普段からそんなになじみがあるわけではないので知りませんでしたが、全てのマリモが天然記念物という訳ではないんですね。
天然記念物に指定されているのは阿寒湖に生息しているマリモだけなんだとか。

阿寒湖のマリモは球状体がとても美しく、その中でも限られた場所に生息しているマリモが特別天然記念物に指定されているそうです。
そんなわけで、阿寒湖のマリモは販売されるどころか、採取も禁止されているのでお土産なんてありえません。
一般に販売されているマリモは、他の湖で採れたマリモや養殖のマリモを人の手で丸めたものだそうですよ。

養殖のマリモの多くは阿寒湖の南東にある釧路湿原のシラルト湖から採ることが多いそうです。
採取した藻をミキサーで裁断し、手で丸めビンにいれるのですが、作るにはコツが必要らしく熟練の人でないと難しいようです。

最近は乱獲で日本産マリモが少なくなっているそうです。
どんな世界にも心無い人がいるものですよね。

まとめ

マリモの生態にはまだまだ謎が多いようですが、お土産で貰うビンに入ったマリモはちゃんと生きていることが分かりましたね。
マリモもきちんと条件を満たして育てれば大きくできるらしいので、育てがいがある♪ かもです。

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