外反母趾って何?どうしてなるの?原因はどこに?治療の方法は?
外反母趾ってよく耳にしますが、具体的にはどんな症状のことを言うのでしょう?
もしかすると自分も外反母趾になっているかもしれません!?
どんな症状で、どんな治療法があるのかなど、外反母趾について色々調べてみることにしましょう。
外反母趾とは?
外反母趾というのは、親指が小指の方向に15度以上曲がったもので、症状が酷い人は30度以上とされています。
反対に小指が親指の方向に曲がったものは内反小趾と言います。
外反母趾とひとくくりで言っても
種類があって5種類に分かれます。
・靭帯性外反母趾
足先の横のアーチを支えている靭帯が緩んで、親指が小指の方向に曲がります。
親指自体が大きく曲がってしまうのが特徴です。
・仮骨性外反母趾
親指の付け根の骨が出っ張り、親指が曲がっているように見えます。
親指そのものの角度はあまり変わっていないのが特徴です。
・混合性外反母趾
靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が混ざっているもので、中年以降の女性に多く発生するのが特徴です。
・ハンマートウ性外反母趾
足の指が長い、ハンマーのように縮こまっている、上を向いている、足先が縮こまっているなど、外反母趾になりやすい要素を生まれつきもっている人がなります。
足裏の指の付け根の部分が横に広く、足の指が弱々しく見えるのが特徴です。
・病変性外反母趾
リウマチやヘバーデン結節などの病気や、事故や怪我で変形や脱臼をしてしまっています。
治療をするには手術しかないのが特徴です。
外反母趾にはどんな症状が伴うのかというと、足の親指の付け根に痛みが生じます。
この痛みが生じている時こそ症状が進行している最中なので、ここで適切な治療を行えば完全に外反母趾になるリスクを減らすことができます。
外反母趾は曲がり始めから曲がるまでが痛く、曲がってしまえば痛みは無くなります。
何が原因で外反母趾になる?
外反母趾の症状は足の痛みだけでなく、膝の痛みや腰痛、肩こり、偏頭痛、自律神経失調症などの症状を引き起こす事がありますます。
上記の症状は全く関係ないように思えますが、外反母趾も侮れないですね。
どうして外反母趾になるのかというと、
外反母趾の種類によって原因が違ってきます。
・靭帯性外反母趾
小さい頃から靴下を履いていると(ふつうは履いていますが…)、足裏が危険を察知せずに足底反射が起きず、足の指の力が不足してくることで横のアーチが伸びたり緩んだりして足の裏が衰えてきます。
そんな状態になると親指の踏ん張る力が弱くなり、そんな時にヒールやパンプスを履くと負荷がかかって親指が外反してきます。
・仮骨性外反母趾
親指を浮かせたり反らしたりしている状態で歩いていると、親指の付け根に繰り返し衝撃が加わって防御反応が起こります。
その結果、骨が出っ張ってきます。
骨が出っ張ってしまうことで歩き方に変な癖がつきます。
そしてそのまま歩き続けることで外反母趾の症状が進行します。
・混合性外反母趾
初めは靭帯性か仮骨性かどちらかの症状が現れ、後にもう一方の症状が現れます。
治療に際しては、どちらの原因がより大きいのかを見極める必要があります。
・ハンマートウ性外反母趾
生まれつき足の指が長い人に多く、小さめの靴を履いていることで指が圧迫されてハンマー状に指が曲がって、その状態で歩く癖がついた人がなりやすい症状です。
・病変性外反母趾
リウマチやヘバーデン結節などの病気や事故やケガが原因で症状が出ます。
外反母趾の種類によって治療の方法も変わってくるので、まずは自分の外反母趾の原因は何なのかを知る必要があります。
外反母趾を治す方法とは?
外反母趾の治療にはどんな方法があるのかというと…
○保存療法(進行が進まないようにする)
・足底板療法
最も有効な方法で、アーチサポートやインソールを靴の中に入れて、歪んだアーチを持ち上げて変形している足を矯正します。
足の歪みは人それぞれ違うので、型を取って自分に合ったものを使用する必要があります。
・それ以外
補助的な治療具として足の親指に装着するバンドや足の指に挟む矯正装具があります。
関節の拘縮を予防する効果が期待できます。
○手術療法(手術をして治します)
保存方法で症状が治まらずに進行してしまった場合の最終手段として行われます。
外反母趾に対する手術方法というのは100種類以上もあって、どの方法で手術するのかは外反母趾の状態と相談しながら決定されます。
軽度~中度程度の外反母趾なら、骨切りと局所麻酔で日帰りで行える手術が最近は多く用いられています。
見た目が悪いからといって手術をした人が、前より歩きにくくなってしまうケースもままありますので、本当に手術が必要なのか担当医とよく相談してから決めるようにすべきです。
まとめ
外反母趾の悩みは女性に多いのですが、まれに男性でも外反母趾になってしまう人もいます。
普段から履いている靴は大きすぎても小さすぎても足に負担がかかるので、自分にピッタリ合ったサイズのものを選んで履くことが外反母趾の予防につながります。
それでもそういう症状が現れたら、自分の外反母趾はどのタイプかを見極め、早め早めの対策を取りましょう。
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