市販のプロテインって筋肉作りや筋肉増強に本当に有効なの?

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プロテイン

筋肉をつけたい・作りたい、筋肉を増強したい、そんな人はよく「プロテイン」を摂取しますよね?
もちろん女性にも愛用者はいるのでしょうが、圧倒的に男性の愛用者が多いです。

プロテインと聞くと、なんだか筋肉ムキムキみたいなイメージですが、プロテインを摂取するだけで本当に筋肉が付くのでしょうか?

そんな訳で、今日はプロテインについてのお話です。

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誤解してないか?プロテインの意味

プロテインとはタンパク質を意味する英語です。
つまり、タンパク質を英語にするとプロテインなんです。
試しにGoogle翻訳等で「タンパク質」と日本語で入れてみると「protein」と表示されます。
なんのことはなく、単純な英単語です。

ところが、「プロテイン」という言葉が、本来のただのタンパク質から遊離して「筋肉増強サプリ」みたいになっていますよね?
実際にヤフーなどで「プロテイン」と検索しても、健康食品としての「プロテイン」やサプリメントなどがズラッと並びます。

このように、日本では(いや日本に限らずか?)、プロテインといえば、もはや筋肉増強サプリです。
本当はただの「タンパク食品」なのに。

タンパク質とプロテイン

「タンパク食品規格基準」なる由緒ある定義があり、ややこしい記述や細かい内容はさておいて、大事なところを抜粋すると以下のように明記されています。

タンパク食品とは大豆、乳、鶏卵等の良質タンパク源を原料とし、簡便にタンパク質の補給ができ、製品中のタンパク質含有量(乾物として)が、 40%以上の食品をいう。

つまり、プロテインはやっぱり「タンパク食品」に分類され、原料は大豆や乳や鶏卵なわけです。
その製品により、原料食品から抽出したタンパク単独のものもあれば、それにビタミンや無機質、糖質などを配合したものもあります。

であるならば、原料食品の名前を冠して、例えば原料が大豆なら「大豆タンパク食品」、牛乳なら「牛乳タンパク食品」とかすればよいものを、なんでも「プロテイン」として売ってるところがちょっと問題ですよね。
なぜなら、タンパク質と「プロテイン」は違うもの、と誤解している人がとても多いからです。

筋肉とタンパク質の関係

栄養素としてのタンパク質の機能を一言で明確に表現するなら「血や肉になる」ということです。
そして、この場合の「肉」とは筋肉のことを指します。

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人間を含む脊椎動物の骨格筋は、そのおよそ20%がタンパク質からなるので、筋肉を形成する上でタンパク質の摂取は不可欠です。
しかし、やたらむやみにタンパク質を食べたからといって、なんでもかんでも無条件に筋肉になるわけではありません。
適切な運動、タンパク質以外の各種必要栄養素の摂取、そういった要素がマッチングして初めて摂取したタンパク質は筋肉の構成材料となるのです。

健康食品、あるいはサプリメントとしての「プロテイン」もただのタンパク資源の一つです。
何らかの付加価値はついているのかもしれませんが、それでもやはりただのタンパク食品であり、それ以上ではありません。

ところが、中には「これを摂取すれば筋肉が付きます」といったようなニュアンスで、あたかも筋肉が付くことを暗示するような宣伝も散見されます。
そして、それを鵜呑みにして、この類(たぐい)の商品を利用する人が少なからず存在します。その多くは男性ですが。

タンパク質の必要量は、成人の場合、体重1キロにつき1.08グラムです。
例えば体重60キロの人の場合、一日に必要なタンパク質の量は約65グラム。
これは一般的な人の場合ですが、もしも体作りに励んでいるなら、もうちょっと多く摂取するのもよいでしょう。
せっかく筋トレに励み、そういった環境が整っていたとしても、原料となるアミノ酸が不足していたのではできるものもできませんからね。
かといって、やたらプロテインを摂取すればいいのかといえば、それは誤りで、不必要に摂取しても身になるものではありません。

ちなみに、「プロテイン」の原料はその多くが大豆タンパクや牛乳タンパクです。
したがってそれを多く摂取したからといって栄養的な問題はなく、常識的な範囲であれば健康被害も起きないでしょう。
ただ、大豆タンパクや牛乳タンパクを高いお金を払って買って摂取することには疑問も残りますがね。

なぜなら、プロテインと同じ働きでもっと安いものがあるからです。

商品にもよりますが、あるプロテインの一日の推奨摂取量が6~9でした。タンパク質としては大した量ではありません。
そしてその価格は60円~90円。

同量のタンパク質を、大豆製品である豆腐や豆乳、納豆やきな粉から摂取すると、その価格は20円~40円ぐらいです。
どうです?「プロテイン」よりはるかに割安ではありませんか?
それに、普段の食事から摂れるので間違いなく健康にも良いです。

この際、プロテインという名前に踊らされるのはやめて、普段の食生活から優良なタンパク質を摂取していきましょう。

まとめ

健康食品・サプリとして市販されている「プロテイン」に、他のタンパク質よりも特別に筋肉を増やすという作用はありません。
それより身近で色々な食品に含まれているタンパク質の量を再確認して、普段の食事から過不足なく摂取することこそ大切な気がします。

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