血管年齢を若返らせるのは難しくない!?そんな運動習慣を伝授

公開日: 

血管年齢

「人は血管とともに老いる」これは有名な言葉です。

人は年齢を重ねるほどに老化しますが、体の中に目を向けると、体中に張り巡らされた血管が、場合によっては実年齢以上に老化していることは珍しいことではありません。
血管が老化するとは、しなやかさを失って硬くなり、内側も古い排水管のように汚れが溜まった状態を指し、血液がスムーズに流れにくくなっています。

血管は全身に血を運ぶ大切なルート、血液は血管を通って全身に酸素や栄養を運び、老廃物を回収して回ります。
それだけ大事な血液のルートである血管が老化して硬化すると様々な弊害が起きてきます。

今日は血管を若返らせるというテーマですが、その方法は意外に簡単なうえ、中高齢者でも血管がしなやかに柔らかくなるので必見です。

スポンサードリンク

血管を柔らかくしなやかに保つ意義

年齢を重ねるごとに血管は次第に硬くなって老化していきますが、血管が硬くなる原因は加齢だけでなく、普段の生活習慣も影響することが判明しています。
ここでいう生活習慣とは、運動不足や不規則な生活、栄養バランスが崩れていることや過食などです。

ご存知かもしれませんが、血管が硬くなると様々な病気を引き起こします。

まず第一に、心筋梗塞のリスクが高まります。
心筋梗塞とは、簡単にいえば心臓の血管が詰まる疾患で、亡くなるリスクがとても高い…。

次いで、脳卒中が懸念されます。
脳卒中とは脳の血管が詰まったり破裂する疾患で、寝たきりになったり、その状態から回復することのないまま亡くなることも多い病気です。

実にこれらは、日本人の死亡原因の上位を占める深刻な疾患です。死に至らなくても寝たきりになる原因の第一位は脳卒中です。

これらの疾患は、血管が硬くなったことにより引き起こされたといってもあながち間違いではありません。
つまり、そういうリスクを減らすには、血管を柔らかくしなやかに保つ必要があるということ。血管さえ柔らかければリスクはかなり抑えられます。

運動は血管を若返らせる!?効果的な運動

年齢とともに血管が硬くなってしまうのは、老化現象の一つなので仕方がない…。
と、このようにずっと考えられてきました。

しかし、近年になって、ウォーキングなどの運動には、血管を柔らかくする効果があることが明らかになったのです。

しかも、その効果は若い人のみならず、既に血管が硬くなってしまっている世代においても同様だということで、中高齢者にとっては朗報となりました。
すなわち、ウォーキングなどの運動をすることで、血管が柔らかくなり、血管を若返らせることができるというわけです!

では、具体的にどういった運動をどの程度すれば血管が硬化することを予防でき、しなやかで柔らかい血管でいられるのでしょう。

ひとつの確かな目安として、一日合計60分間歩くようにします。
60分というと、長いようなそうでもないような感じですが、この60分は連続した60分である必要はないというところがポイント。
つまり、続けて1時間歩けということではないのです。

例えば、通勤で往復30分歩くとすると、それだけでノルマの半分が達成されます。
そして昼食時、ランチを買いに行ったりお店に行ったりで10分歩くとします。そうすると残すはあと20分。

スポンサードリンク

あと20分くらいなら何とかなるでしょう。
仕事の後に、ちょっと街をブラッとしてみたり、帰ってからちょっと近所に散歩に行ったり。
そのようにして一日合計60分を目途に歩くようにします。
ただ、この「歩く」ですが、ダラダラ歩くのではなく、わりとシャキシャキ歩くようにしてください。

以上が毎日習慣づけるべきことです。

実は他にもう一つあって、それは週に一度でいいから、軽く息が弾んで汗をかく程度の運動を60分を目安にしてほしいのです。
どんな運動がいいかは個人個人の好みでかまいませんが、それほどハードである必要はありません。

走るのが苦にならなければ、週に一度軽めのジョギングでもいいでしょう。
子供さんとキャッチボールをしてもいいだろうし、もちろんバットの素振りも悪くありません。
もしもスポーツクラブなどに入っていれば、悩まずともいくらでも方法がありそうですね。

これらの歩行と運動の実施は、血管の硬化を予防・改善するだけでなく、いわゆる生活習慣病の予防にも抜群に効果的です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などになるリスクがかなり抑えられるうえ、認知症の予防にもつながります。

より高齢の方の場合、上記のような歩行や運動が出来ないケースも多いでしょう。
ただ、高齢者は、強度の低い運動や生活活動であっても、血管を柔らかくすることは十分可能という結果が、最近になって判明したので、とにかくじっとしている時間を少しでも減らして、毎日40分間を目途に体を動かすことを心がけてください。

例えば、ラジオ体操するだけでもずいぶんと違います。
お宅にパソコンがあれば、今は別にテレビの時間に合わせて体操しなくても、いつでもYouTubeでラジオ体操が見られます。
音量を上げ、画面に合わせてラジオ体操することで、今どきのデバイスに触れている感覚もあって、刺激的なラジオ体操になるでしょう。
ご本人はPCの操作等難しい場合もあるので、ご家族が手ほどきして差し上げるとよいですね。

とにかく、今より少しでも多く歩き、運動習慣を持つことで、いかなる年代の人であろうと、柔らかい血管と健康な体を手にできる可能性が高いのです。
これはやらない手はないですよね?

運動の効果は貯めておけないから継続が大事

さて、ここまで、運動によって血管が硬くなることを予防・抑制できるよ!
そうすれば心筋梗塞や脳卒中を予防できたり、生活習慣病や認知症の予防にもつながるよ!と記してきました。
この意義はとても大きいと思います。

ただ、これらウォーキングなどの運動の効果は継続しないとたちまちなくなってしまうことを覚えておいてください。
血管を柔らかくする運動の効果は、実に数ヶ月程度と比較的短期間で得られるのですが、逆に運動をやめるとその効果はたちまち失われます。

しばらく続けたから、これで当分もつだろう… なんて思うかもしれませんが、それはありません。
やめたらそれでおしまい、たちまち元に戻ります。運動の効果は貯めておくことができないのです。

それは今日やめて、明日すぐに血管が硬くなるなんてことはありませんが、何でも修復には時間がかかっても劣化は早いのが常、そして血管も例にもれずすぐに劣化します。

だから継続することが何より大事なのです。

まとめ

血管年齢なんて言葉、昔は聞くこともありませんでした。
健康志向の高まりとともに、こういった言葉もポピュラーになり、それとともに自分の血管を心配する人も増えました。

血管を心配することはとてもいいことです。
気にしてケアすることで重大な疾患を予防できるのみならず、生活習慣病もはねつけられる健康な体が手に入ります。

ただ、そう大変じゃないとはいえ、毎日歩いたり週に一度運動したりを続けるには、やはりそれなりに強い精神力が必要です。
でも、ご自身のため、そして大切なご家族のためにも、こことひとつ頑張ってみてはいかがでしょう。

スポンサードリンク

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

Your Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は恐縮ですがスルーされます。

PAGE TOP ↑