不安が止まらない!鍵のかけ忘れがどうしても気になる時の対処法
「家を出るときに鍵をかけたかどうか気になって、何度も確認しに戻ってしまう」という経験はありませんか。
鍵のかけ忘れ以外にも、電気の消し忘れ、エアコンの消し忘れ、ガスの元栓、…などなど、気になり始めたら、なかなか外に出かけることもできなくなってしまいますよね。
あまりにも不安の症状がひどく「鍵の確認のために何度も家まで往復する」というような状態にまでなってしまうと、不安障害/強迫性障害の可能性もあります。
こうした症状は、ただの心配性であるケースがほとんどですので、少しの工夫で、不安は解消することができます。
そこで今回は、鍵の掛け忘れが気になって外へ出られない、という時の対処法について、ご紹介していきます。
方法1:声出し確認
最もオーソドックスな方法は、声出し確認です。
つまり、鍵をかけるときに、「鍵オーケー」などの言葉を言う、ということです。
こうすることで、「鍵オーケー」という音が耳に残りますから、記憶が定着しやすくなります。
「周囲の人に聞かれたら恥ずかしい」と気になってしまうかもしれませんが、物忘れの予防などの目的で、声出し確認をしている人は意外に多いですから、恥ずかしがる必要はありません。
「鍵オーケー」「ガスの元栓オーケー」など、できるだけはっきりと発音するようにしましょう。
ポイントは、第三者に伝えるイメージ
声出し確認をするときのポイントは、「誰か他の人に伝えるようなイメージで言う」ということです。
「家を出るとき、声出し確認をいくらやっても、不安が解消されない」という人は、ボソボソッと独り言のように言っていることが多いんです。
そこで、声を出すときは、「2メートル先の人に、鍵の状況を伝える」というような場面を、イメージするようにします。
あくまでもイメージなので、実際には1人でも構いません。
そして、その2メートル先の人に、「鍵はもうかけましたよ」ということを伝えるようなつもりで、発声するようにしてみましょう。
こうすることで、「誰か他の人に伝えた」というイメージが残り、忘れにくくなりますよ!
方法2:協力者にも声出し確認を手伝ってもらう
もしもあなたが家族と同居していて、家族と一緒に出かける、というような場合は、家族にも声出しを協力してもらいましょう。
協力者に質問してもらう
最も手軽で確実なのは、ドアの前にいるあなたに対して、「もう鍵は掛けた?」と家族が質問をすることです。
そこであなたが、「はい、鍵はもうオーケーです」と答えるようにすれば、自分自身の確認作業にもなりますし、家族が証人になりますから、「かけ忘れたかもしれない」と不安になることもなくなります。
ドアの近くで発声するのがポイント
この時のポイントとしては、できるだけ、あなたがドアの近くにいるときに、「もう鍵かけた?」の質問をしてもらうことです。
これがもし、家を出てしばらくしてからの質問だと、確認する方法がないため、「かけ忘れたかもしれない!」という不安ばかりが大きくなってしまいます。
ドアの近くなら、鍵をかけたかどうかをその場ですぐに確認することができます。
鍵に限らず、ガスの元栓の近くにいるときに、元栓確認の質問、エアコンのリモコンの近くにいるときに、エアコンスイッチ確認の質問をしてもらうようにすれば、確実にその場で確認することができます。
後述しますが、鍵のかけ忘れが気になって何度も家に戻ってしまう人というのは、「不安障害/強迫性障害」の可能性があります。
ですので、家族にも正直に自分の不安を伝え、できるだけ周囲に協力してもらうようにしましょう。
「声出し確認のために質問をしてもらう」というのは、家族が協力できる、最も効果的な対策方法です。
方法3:映像で覚える
鍵のかけ忘れが気になる人の多くは、「自分は鍵をかけた」という事実が、記憶から消し飛んでしまっています。
こうなると、「自分は鍵をかけたかどうか」ということを、文章で思い出そうとしても、なかなか思い出すことはできず、「かけ忘れたに違いない」と、不安になってしまうんです。
そこで、「自分は鍵をかけた」という文章ではなく、鍵をかけているときの映像で、記憶するようにしてみましょう。
映像のほうが記憶が長持ちする
一般的に、視覚的な映像の方が、聴覚的な文章よりも、記憶に残りやすいという特徴があります。
最も分かりやすい例としては、映画化した小説などが挙げられます。
小説のワンシーンの文章を暗唱する、というのは、なかなかできることではありません。
でも、その小説の映画化を見ていた場合は、そのワンシーンの背景やセリフ、俳優の細かい動きなども、記憶に残っているものです。
つまり、何かを記憶するときは、文章よりも映像で記録したほうが、残りやすいんです。
鍵のかけ忘れ防止にも応用してみる
そこで、この映像の記憶を、鍵の書き忘れの防止にも応用してみましょう。
あなたがカギをかけているところを、まるで映画のワンシーンのように、映像として記憶しておく、ということです。
また、その時に、「鍵オーケー」などの言葉も言うようにしておくと、さらに記憶が定着しやすくなります。
鍵をかけている自分の手や、ガスの元栓を閉めている場面など、家を出る前のこれらの状況を、映像として覚えておくようにしてみましょう。
不安障害/強迫性障害の可能性も
「鍵をかけ忘れたかも」という不安が、あまりにも頻繁に生じて、他のことができなくなる、というような状態にまでなってしまうと、不安障害/強迫性障害の可能性もあります。
不安が自分の中で極限まで増幅し、「鍵をかけ忘れたかもしれない」が「かけ忘れたに違いない」にまで発展してしまうのが、不安障害。
鍵をかけ忘れたという不安を拭い去るために、何度も家に戻ってきてしまうなど、同じ行為を繰り返してしまうようになるのが、強迫性障害です。
周囲の理解が不可欠
不安障害/強迫性障害は、そうでない人にはなかなか理解されにくいところもありますが、解消には、周囲の理解が不可欠です。
家族や周囲の人には、ぜひあなたの事情を話しておくようにしましょう。
実際にあったケースとしては、アルバイトのロッカーの鍵をかけたかどうかが気になって、仕事が始められない、というようなケースです。
これでは仕事になりませんから、周囲の人や同僚にも理解してもらい、確認作業などを協力してもらう必要があります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、鍵のかけ忘れがどうしても気になってしまう時の対処法として、
1:声出し確認
2:鍵をかけたかどうか質問してもらう
3:鍵をかけた場面の映像で覚える
の3つを、ご紹介してきました。
最も重要なことは、周囲にできるだけ早く伝えて、理解してもらうことです。
声出しなどの確認作業を協力してもらうだけで、あなたの不安は大幅に解消することができます。
しかし、もしもこうした不安があまりにも強くなってしまい、「不安で外出できない」という状態にまでなってしまうと、不安障害/強迫性障害の可能性もありますので、一度精神科医にも相談してみるようにしましょう。
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