いつもきょうだい喧嘩…兄弟姉妹を仲良く育てるたった1つの秘訣

公開日:  最終更新日:2018/01/17

きょうだい喧嘩

「きょうだいが、全然仲良くしてくれない…」

「これから、きょうだい同士、うまくやっていけるのかしら…」

と、悩んでいませんが。

2人目以降の子が生まれたとき、お母さんが育児で最も気を付けなければならないのは、きょうだいの仲です。

きょうだいの中が良いと、家庭の中がうまく回りますから、お母さんのストレスも軽減することができます。

そこで今回は、兄弟姉妹仲良く円満な関係を築けるようになるための「たった1つ」の秘訣についてご紹介していきます!

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きょうだいを育てる鉄則

今回の「きょうだいの仲」というものを考えるにあたり、最も重要なポイントがあります。

それは…

「子供の権利と義務が釣り合っているかどうか」

ということです。

これは、兄弟姉妹の仲に限らず、人間関係全般に通用する、いわば「鉄則」です。

権利と義務

「子供の権利と義務」を考えるにあたり、分かりやすくするために、「仕事」を例にとって考えてみましょう。

例えばあなたが、すごくハードな仕事をしているとします。

そして、仕事がハードであるがゆえに、「時給1,500円」という高給をもらっている、という場合。

この場合は、権利(高い時給)と、義務(ハードな仕事)とが、釣り合っていますよね。

権利と義務が釣り合っている、と思えるからこそ、気持ちよくお仕事を続けられるわけです。

釣り合っていないと…

でも、反対に…

この時、「時給300円」と言われたら、どうなるでしょうか。

「えっ、そんな安い時給で、できるわけないじゃん」って、思いますよね。

これがつまり…

「権利と義務が釣り合っていない状態」ってことになります。

そして、世の中の、「兄・姉」の多くは…

「権利と義務が釣り合っていない状態」に不満を感じ続けています。

上の子は不満

上の子が抱く不満は、次のようなものです。

・親からは、「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と言われ、家の用事や下の子の世話をさせられる。

・それなのに、お菓子やおもちゃはどれもみんな、下の子ばかりに優先的に与えられる…

こうなると、上の子は、下の子を「大事にできない」んです。

先の例で言えば、「時給300円」で、子守りや家事などの「仕事」をさせられているようなものです。

これでは、「やってられるか」ってなもんですから、上の子が下の子を愛することができなくなります。

子供には理屈は通用しない

「血を分けたきょうだいなのに…」なんて考えてはいけません。

「血を分けたきょうだいだから、下の子を大事にしなければならない」

なんていうのは、あくまでも大人の理屈です。

大人は、理屈を言われて頭で理解することができても、子供にはそれはまだ無理というものです。

そのため、理屈ではなく実際の感覚で…

上の子が小さいうちから「下の子の世話をしても構わない」と思わせなければならないんです。

きょうだいを仲良く育てる方法

この問題を解決するための方法は、「たった1つ」です。

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それは… 「上の子に、特権を与える」ということです。

例えば、

・お菓子があるときは、必ず上の子に先にあげる。

・お菓子やおかずなどが余ったときは、「欲しいかどうか」をまず上の子に先に聞く。

・上の子の意見を必ず尊重する。

・下の子にも、「うちでは上の子を優先している」ということを教える

…等々です。

これらが、上の子の「権利」「特権」になります。

権利の代わりに、義務を与える

子供は、こうした特権を与えられると嬉しいものです。

そして、特権を与える代わりに「義務」も与えます。

・下の子の世話をする
・下の子が困っている時は助けてあげる

…などを「義務」として与えるわけです。

これならば、上の子は権利と義務が釣り合っていますよね。

ルールが先

「上の子は、きょうだいの中で特権を得る代わりに、下の子の世話をする」

というルールになっていれば、上の子は自然と下の子を大事にするようになるものです。

なぜなら、上の子にとっては立派な「仕事」だからです。

また、下の子の「権利と義務」も同様です。

下の子にとっては、

「上の子に逆らわず言うことを聞く代わりに、上の子から世話をしてもらえる」

ってことになります。

きょうだいが互いに仲良くできる

このように、互いの権利と義務を明確に「ルール」として定めて育てられたきょうだいは…

かなりの高確率で「仲が良く」なります。

お互いがお互いを『尊重』し合うことができるからです。

でも、世の中の多くのお母さんたちは、この点を勘違いしてしまっています。

盲目的に下の子ばかりを優先させてしまうんです。

こうなると、下の子は「権利ばかりで、義務がない」という、『放逸』な状態になります。

そして、上の子はその逆。

「義務ばかりで、権利がない」という状態です。

上の子に何もメリットがない

つまり、上の子にとっては…

「家では常に損な役回りをさせられるのに、メリットが1つもない」

ってことになってしまうんです。

これはまさに、時給300円の仕事と同じです。

「こんな仕事やってられるか!」って、誰もが思いますよね。

あなただって、そう思うはずです。

こうなると、上の子は下の子の面倒を見るのが嫌になり…

「きょうだいの仲が、確実に悪くなる」

ってことなんです。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、きょうだいの仲が悪くなってしまう最大の原因と、たった1つの対処法についてご紹介してきました。

大切なことは、上の子と下の子の「権利と義務」が釣り合うよう親が気を配ってあげることです。

上の子は、

「家庭内で特権を得る代わりに、下の子の面倒を見る」

下の子は、

「上の子に従う代わりに、世話をしてもらえる」

…というわけです。

逆に言えば、子供同士の権利と義務が、このように釣り合ってさえいれば…

後のことは、子供同士でうまくやっていってくれるようになります。

その方がお母さんもラクだと思いませんか?

⇒【 母親が下の子を優先してはいけない理由 】

こちらの記事も、参考になさってみてくださいね!

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