個別会計はマナー違反?ファミレスで個別会計がNGな3つの理由
ファミレスでお会計の際、複数の連れが一人一人「個別会計」するのはマナー違反か否か?
これは意外と悩みどころですよね。
「個別会計をしても嫌がられたことはない」という人がいる一方で、「個別会計を頼んだら、店員から逆ギレされた」という人もいますから、これはケースバイケースでしょう。
しかし、ファミレスでの個別会計は、少なくとも「歓迎されない行為」であることは間違いありません。
そこで今回は、個別会計がなぜマナー違反なのか、その理由についてご紹介していきます。
個別会計とは?
まず、「個別会計」についておさらいしておきましょう。
例えば、あなたが、友人と5人でファミレスへ行って食事をしたとします。
このとき、一般的には、5人のうちの誰か一人が代表になって全員の分をまとめて会計します。
これが「通常のお会計」です。
これに対して個別会計は、5人がそれぞれ、自分が注文した分のお金を払うという行為です。
なぜ個別会計はいけないのか
これだけ聞くと、「個別会計くらい、別に良いんじゃないの?」と思うかもしれません。
もちろん、個別会計を大目に見ているファミレスがあるのも事実です。
しかし、一般的に、お店にとって個別会計はレッキとした「迷惑行為」です。
まずは、このことをきちんと認識しておく必要があります。
理由は、大きく3つあります。
従業員の労働力の浪費
個別会計が迷惑だと言える最大の理由は、お店の従業員の労働力をムダに使ってしまうからです。
客が個別会計を頼んだがために、お店の従業員は「別々にお会計をする」という、無駄な業務に時間を割かなくてはなりません。
個別会計は時間のロス!
1人の客が5回来て、それぞれお会計をするのと、5人の客が個別会計をするのとでは、個別会計の方がはるかに時間がかかります。
なぜなら、5人が同じテーブルに座っている場合、「伝票は1枚だけ」だからです。
例えば…
5人で1グループの場合は、1枚の伝票の中に「ドリンクバー×5」という風に書いてあります。
「ドリンクバー」という項目が、5行あるわけではないんです。
そのため、これを個別会計にすると、従業員は伝票の通りにお会計ができず、「1枚の伝票を、5人分の項目に分ける」という、無駄な労力が生じてしまうわけです。
お店にとっては損害
お店は、従業員を適材適所で使うことで利益を上げています。
しかし、個別会計のために何分も無駄に時間がかかると、従業員は本来すべきだった他の仕事ができず、お店はその分だけ「損害」を受けることになります。
お店は従業員に個別会計をさせるために時給を払っているわけではないからです。
ほかの客へのサービスに影響する
お店が暇な時間帯であれば、個別会計がそこまで問題視されることはありません。
お店の側も、「どうせ暇だし、まぁいいか」と大目に見てくれます。
問題なのは、お店が忙しい時です。
もしも「お客さんが、何人も料理を待っている」状況で個別会計を申し出られると、その間、従業員は料理待ちのお客さんのところへ料理を運べなくなります。
待っているお客さんにしてみれば…
「個別会計なんて対応しなくていいから、早く俺の料理を持ってきてくれよ」
「お店や他のお客に迷惑をかけてまで割り勘したいの?」
ってなもんです。
少人数でも幹事は必要
逆に言えば、こうした会計時の混雑を防ぐために、忘年会や新年会、クラス会などでは「幹事」が存在するわけです。
やはり、たとえ4~5人といった少人数での食事でも、「幹事役」は決めておく方がベターです。
グループで外食をする際は、幹事役の人が全員の会計がいくらになったかを計算し、幹事が一人で支払い、後でグループのメンバーから徴収する…
このようにすれば、会計もスムーズで、お店や他のお客さんにも迷惑はかかりません。
そもそも、大人数での外食なら、誰もがそうしているはずです。
つまり、グループが「5人」でも「50人」でも同じだということです。
まとめ
いかがでしょうか。
個別会計「肯定派」の人たちは、お店や他のお客さんへの迷惑、という点を完全に忘れています。
個別会計のためにお店が割く労力や、小銭の準備、他のお客さんへのサービスへの影響などを考えると、やはり複数人での外食の場合、極力個別会計をするべきではありません。
なるべく、幹事役の人を決めて、全員分をまとめてお会計するようにしましょう。
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