モグラの生態と飼育法。モグラは泳げるか?
最近はモグラを見かけることも少なくなりました。
特に都市部などではまずお目にかかれませんね。
都市部に限らず、実際にモグラを見たことがある人は少なくなってきたように思いますが、生のモグラ、見たことあります?
絵本で見るモグラはとても可愛いですが、実際のモグラはいったいどんな動物なんでしょうね?
ペットとして飼ったりできるのでしょうか?
ちょっとモグラについて色々調べてみましょう。
モグラの生態について。
絵本で見るととても可愛いモグラですが、その生態について調べてみました。
モグラはトガリネズミ目、モグラ科の哺乳類で、胴体はずんぐりしていて鼻がとがっているのが特徴です。
目は退化していてほとんど見えておらず、耳も見た目では分かりません。
前足は平たくて大きく、鋭い爪で土に穴を掘って生息しています。
モグラは地中のミミズや虫などを食べるのですが、なんと以外に大食いで、胃の中に12時間以上食べ物が無いと餓死してしまうんだとか。
万が一餌が食べられない事態に備え、唾液に含まれる麻酔成分で獲物を仮死状態にして貯蔵しているというから驚きです。
モグラが地上で死んでいるのを見た人は、モグラは太陽に当たると死んでしまうんだと思い込むようですが、それは間違いで、モグラは昼間でもたまに地上に現れることがあります。
地上で死んでいるモグラは、縄張りや餌のことなどで仲間と争い、地上に追い出されて餓死してしまった可能性が高いです。
ところで、一口にモグラといっても種類があって、日本では7種類のモグラが確認されています。
モグラは作物を荒らすからと農家の人たちの間では嫌われ者ですが、反面違う場面では重宝がられてきました。
実はモグラの毛皮は柔らかく上質で光沢もいいことから、乗馬用のズボンやコートに用いられてきました。
といってもそれは昔の事で、20世紀に入るまでの話です。
また、モグラを黒焼きにしたものを土龍霜(どりゅうそう)と呼び、強壮作用、興奮作用、排膿作用があるとして民間薬として永く用いられてきました。
現在でもその土流霜を配合した薬が開発され、夜尿症に効果があると言われています。
モグラはただ可愛いだけの動物ではなく、色んな秘密があるようです。
もぐらを飼うには?
見た目、とても可愛いモグラですが、その辺りにいるものを捕まえて飼うことは可能なのでしょうか?
答えは…
モグラはとても繊細な動物なので飼うのは難しいようです。
もともとモグラの寿命は5年程度なので、捕まえて寿命を縮めてしまうよりは、そっとしておいてあげた方が良いかもしれませんね。
それでもモグラを飼うことを諦めきれないなら、気をつけたい事の一つに毎日の食事があります。
モグラは先述の通りとても大食いで、一回の食事で自分の体重と同じ量を食べ、人間と同じように日に三度の食事をします。
モグラは肉食なので、飼育をする場合は合挽きミンチを与えることになりますが、それだけでは十分と言えず、やはり生きているミミズをつかまえてきて与えてあげないとダメです。
他に、モグラは何も無い広い所に入れてしまうと混乱してパニックを起こすので、常に体が何か(例えば壁)に触れているような状態を作るためにパイプを用意してあげましょう。
そうしないとストレスで死んでしまう場合があります。
飼うためのケージには水槽を用意し、中にパイプを入れてトンネルをつくり、その他にもモグラは決まった所でトイレをする習性があるので、トイレ用の容器を取り付けてあげます。
トイレが決まっているというのは、清潔に飼育できて好都合です。
もしどうしてもモグラを飼うのなら、しっかりとした飼育法で大切に育ててあげなければいけませんよ。
モグラは泳ぐ事ができるのか?
いつも土の中にいるイメージのモグラですが、泳ぐことってできるのでしょうか?
答えは…
モグラは泳げます。
実はモグラは泳ぐのが得意で、穴を掘る為の大きな手を使って上手に泳ぐことができます。
モグラはほとんどを土の中で過ごしますが、移動中にどうしても水辺を渡らなければいけないような時は泳いで渡ります。
ただ、泳ぎはあくまでも必要に応じてなので、無理に水の中に入れて泳がせるようなことは止めましょうね。
まとめ
モグラにはまだまだ謎が多いようで、ペットとして飼うのは少し難しいようです。
太陽に当たると死んでしまうという噂もありますが、私たちが気付かないだけでモグラはよく地上に顔を出しているそうですよ^^
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