淡路島にある沼島とは?アクセスや上立神岩など観光スポット
淡路島の最南端には沼島(ヌシマ)と呼ばれる島があります。
沼島の鱧(はも)料理を堪能しようと遠くから足を運ぶ観光客も多くいます。
知る人ぞ知る観光スポットなのですが、その沼島について色々調べてみることにしました。
淡路島にある沼島について
沼島というのは淡路島の南4.6kmの紀伊水道北西部に浮かぶ島で、面積2.71K㎡、周囲9.53km、最高地点117.2m、人口520人のとても小さな島です。
漁業中心の沼島は南あわじ市の土生(はぶ)港と洲本市の洲本港から定期船で結ばれており、1955年頃には人口が2500人もいたのが現在では過疎化が進んでいます。
沼島は日本の地質百選に選ばれているほど貴重な自然資源があり、観光や食に富んだ島は観光客の間で注目されています。
沼島は「国うみの島」とも呼ばれ、神様が初めて作った島だという神話があり、島全体がパワースポットだとも言われています。
国うみ神話を元にし、岩礁を周遊船で一周するといった島めぐりがとても人気で、
その他、江戸末期には「沼島千軒金の島」と称されるほど海産物が豊富に獲れますので海の幸を堪能することができます。
特に、沼島の鱧はとても有名で、「鱧なら沼島」と言われるほどです。
沼島に行くにはどうしたら?
淡路島までは車で行けますが、沼島までは車で行くことができません。
島の中を車で移動するということはほとんどないため、沼島の中で車に乗っている人はとても少数です。
沼島で車を持っている人の大半が淡路島に駐車場を確保してそこに自分の車を置いています。
車では行くことのできない沼島ですが、どのようにして行くのかというと、沼島汽船で行けます。
沼島汽船は淡路島の洲本と土生の2ヶ所から運航しています。
洲本からの所要時間は1時間、土生からは10分となっています。
【 時刻表 】
(火曜、木曜、土曜の週3便の運行)
沼島 7:20 → 洲本 8:20
洲本 12:45 → 沼島 13:45
・沼島 ⇔ 土生
沼島 → 土生
6:20 → 6:30
7:25 → 7:35
8:30 → 8:40
9:50 → 10:00
11:20 → 11:30
13:20 → 13:30
14:40 → 14:50
16:00 → 16:10
17:40 → 17:50
18:30 → 18:40
土生 → 沼島
7:00 → 7:10
7:50 → 8:00
9:0 0→ 9:10
10:30 → 10:40
11:55 → 12:05
13:50 → 14:00
15:10 → 15:20
16:30 → 16:40
18:05 → 18:15
19:00 → 19:10
【 運賃 】
片道 大人:1,940円 小人:970円
往復 大人:3,690円 小人:1,850円
・灘線(沼島⇔土生)
片道 大人:470円 小人:240円
往復 大人:900円 小人:460円
・手荷物
10㎏以下:270円
10㎏超~20㎏以下:550円
20㎏超~30㎏以下:820円
日帰りだったら往復で買った方が安くすみます。
大きな手荷物は別に料金がかかりますので事前に問合せた方がいいです。
沼島にある上立神岩って?
国生み神話発祥の地と言われる沼島には、上立神岩(かみたてがみいわ)という観光スポットがあります。
上立神岩は海面から高さ30mそびえ立っている勇壮な岩です。
国生み神話の中で、イザナギとイザナミがオコノロ島(沼島)に降り立ち、巨大な柱の周囲を回って婚姻をおこなったと言われていますが、その「天の御柱」が上立神岩だと言い伝えられています。
国生み神話では、天つ神に国造りを命じられたイザナギとイザナミが神聖なる沼矛を使って世界をかきまわし、潮をゴロゴロと鳴らし矛を引き上げたところ、その矛先から落ちて固まって島になったのがオノコロ島(沼島)だと言われています。
そうやってできた島に降り立ち、夫婦の契りを結んだのが上立神岩だというのですから、なんとも素敵な観光スポットですよね。
沼島には他にも魅力的な観光スポットがいくつもあります。
・弁財天神社
弁天さんの名で親しまれ、海上安全、戦の武神、守護神として信仰されています。
沼島の弁天さんは琵琶を持っておらず、左右8本の腕があります。
その手には弓、刀、斧、羂索(けんさく)、箭(せん、や、やだけ)、三鈷戟(さんこげき)、独鈷杵(とっこしょ、どっこしょ):、輪を持ち、足を上げた姿で、ご開帳は100年に1度しかありません。
・神宮寺
真言宗の寺院で880年にできました。
・沼島八幡神社
豊漁の神が奉られています。
海上安全と豊漁を祈るだんじり祭りが行われます。
・おのころ神社
イザナギとイザナミの二神が奉られています。
・山ノ大神社
朱色の鳥居が参堂に沿って立てられており、海上安全や四季豊漁などを祈り漁業者お参りをします。
成人の日の頃には、毎年お餅が投げられます。
・沼島庭園
室町時代の10代将軍、足利利稙が造ったと言われています。
・梶原五輪塔
松香石という特殊な石でつくたられ梶原景時の墓だと言われています。
・梶八角井戸
沼島庭園の入り口にある井戸で、現在も枯れることなく水が沸いています。
などなど、沼島は小さいながら見所や魅力がたっぷりです。
ぜひ足を運んでもらいたいですね♪
まとめ
淡路島を知っていても沼島までは知らないという人も多いのでは?
沼島は釣竿を持っていけば釣りもできるし、鱧料理を振舞っているお店が何軒かあります。
観光にグルメに遊びに、とても楽しめる島なので、ぜひ一度は訪れてください!
沼島汽船について
現在洲本航路はありません。
ご覧になった方はお間違いのないように。