味覚障害とは?その原因と治療法&突発性味覚障害の恐ろしさ

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味覚障害

味覚障害とはどういった状態・症状をさすのでしょう?
味覚音痴なんて言葉もありますが、それも味覚障害の一種なんでしょうか?

突然、味覚が無くなるなんて恐い出来事もあるようです。

今日は味覚障害について解説します。

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味覚障害とは?

味覚障害とは、味覚が分かりにくくなったり、すばり味覚が消失してしまうことをさします。

人は食べ物や飲み物から甘味、苦味、酸味、塩味、旨味などの味覚を感じとり、その食べ物の美味しさを実感しますが、味覚障害はその名の通り味覚を感じにくくなったり、ひどいと味が全くしなくなったりします。

また、口に何も食べ物が入っていないのに、何らかの味を感じたりするのも味覚障害の一種です。

味覚障害は自覚がないうちに症状が進むことが多く、気付いた時には症状が進み過ぎて味覚を全く感じないなんてこともあります。

最近は濃い味を好む人が増えていて、それが原因で10代や20代といった若い世代の人にも味覚障害の人が増えているんです。

味覚障害の症状としては…

・味覚の減退、消失
味覚が分かりにくくなったり、または全く無くなります。

・異味症
甘味を苦味に感じたりと、本来とは違った味覚を感じるようになります。

・悪味症
何を食べても美味しく感じられません。

・自発性異常味覚
口内に何も無いにも関わらず嫌な味がします。

・解離性味覚障害
特定の味が分からなくなります。

以上が味覚障害の主な症状です。

何を食べても美味しくなければ食べる事すらできなくなってしまうので、そうなる前に少しおかしいと感じたら早めに対処しないと大変な事になります。

味覚障害の原因とその治療法は?

何故、味覚障害になってしまうのでしょう?
また、その治療法とは…

味覚障害の原因として考えられるのは、

・味蕾(みらい)の減少や萎縮
舌や喉の奥には味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じ取って脳に伝達する役目を果たすものがあるのですが、その味蕾は年齢と共に減少・萎縮します。
それが原因で年齢を重ねるにつれて味覚が低下します。
高齢者の味蕾の数は、赤ちゃんと比べると3分の1にまで減少します。

・亜鉛不足
体内の亜鉛が不足することで味蕾細胞の新陳代謝が悪くなり、味蕾がうまく機能しなくなります。
ファーストフードの食べ過ぎやダイエットによる食生活の偏りなどで亜鉛不足が起きやすくなります。
最近若い人たちが味覚障害になる事例が増えているのは、こういった要因と無関係とは言えないでしょう。

・カンジダ症状
舌苔(ぜったい)が多いとカンジダ症になり、舌が膜で覆われて味覚が分からなくなります。

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・唾液分泌の低下
唾液が味の成分を溶かし味蕾へ運び、そこで味が感じとるのですが、唾液の分泌が低下することで味覚も感じにくくなります。
唾液が減少するのは主に加齢や、唾液の分泌が減少する疾患などが原因と考えられます。

・味覚の感覚神経の損傷
舌にある味覚の感覚神経が損傷し、脳に味覚の伝達ができず味覚が分からなくなってしまいます。

・風邪
風邪で鼻がつまると味覚があまり感じられなくなります。

・副作用
血圧を低下させる薬、抗生剤、抗アレルギー剤などを長期間服用していると、亜鉛が吸収されにくくなり亜鉛不足に陥ります。
その結果、味覚が感じられなくなります。

・ストレス
心的ストレスが大きいと脳に伝達された味覚を感じ取れなくなり、味覚が分からなくなってしまいます。

加齢が原因で味覚が低下するというのは誰にも起こりうることでが、それ以外のものでどんな治療法があるのでしょうか?

・亜鉛不足解消
食生活を改善し、亜鉛を多く含んだ食べ物を食べるようにしましょう。
亜鉛を多く含む食べ物は、貝類、海苔、昆布、煮干、チーズ、ゴマ、きなこ、あずき、レバー、カシューナッツ、アーモンドなどです。

・ストレス解消
自分にとって大きなストレスとなっている原因を除去します。
またはうまくストレスを発散するなどして、ストレス緩和に努めましょう。

味覚障害を発症する人の原因の多くは亜鉛不足だと言われています。

食品から摂取するのが難しい場合は、サプリメントを利用するなどして亜鉛不足を解消するのが近道です。

突然、味覚障害になったら?!

昨日まで普通だったのに、朝起きたら味覚が無くなっていたというような突発性の味覚障害もあります。

突発性のものは検査を行っても原因が分からないケースも少なくなく、原因が特定できないと様々な対処法を試します。

味覚障害かもしれないと思った時には、まずは耳鼻咽喉科で診察を受けると良いでしょう。
血液検査、血清の亜鉛値の測定、肝機能、腎機能、貧血の有無などを検査します。

数値をみれば何が味覚障害を引き起こしているのかという事がすぐ分かるので、対処法もすぐ分かります。

また、数値的に問題がない場合、他に何か病気を併発していないかを調べることになりますが、原因が分からない人の多くはストレスが原因となっているケースが多いようです。

自分にはストレスなんかないと思っている人でも、気付かない内にストレスが溜まっていることは少なくありません。
原因が分からない時には「気にし過ぎる事」もストレスになるので、何か気分転換ができるとよいのですが…。
努めてストレス解消になるような要因を模索しましょう。

まとめ

味覚障害に陥る若者が多いのは食生活に原因があるケースが多いようです。
ファーストフードや味の濃いものを好んで食べていると味覚障害になる恐れがあるので気をつけないといけませんね。

味が分からなくなるのは想像以上に悲劇です。
食べることは本能ですが、人間の場合、美味しいものを食べるのは人生の楽しみでもあります。
味が分からないようでは、食べることに興味を失い、人生の半分が台無しになるような感じですからね。

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