今更ながら、門松・しめ縄・鏡餅の飾る期間やその後の始末の正解

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門松,しめ縄,鏡餅

毎年クリスマスが終わると、街は一気に「和風化」します。

西洋は、Merry Christmas and a Happy New Yearと一連のイメージですが、
日本はクリスマスでイベント化された年末が一区切りついて、そこから今度はお正月の準備モードに変わるからですね。

そして、やはりお正月といえば和風でなくちゃ風情がありません。ということで街の様子も一気に様変わりするというわけです。

街角にはしめ縄を売る人の姿が散見され、スーパーの売り場は通常の食品をどかして蒲鉾とお節だらけになります。
毎年のことですが、これがある意味暮れの風物詩です。

さて、お正月といえば、門松やしめ縄、そして鏡餅が欠かせません。
ところが、それらに関して知ってるようで知らないことって案外多いものです。
たとえば・・・

・門松やしめ縄を飾るのはいつからいつまでなの?
・飾り終わったら後のしめ縄などはどうすれば?
・鏡餅を飾っておくのはいつまでかしら?
・喪中の時のお正月はどう過ごす?

などなど、全部ご存知でしたか?
案外知らないことがたくさん… って人も少なくないはずです。
これらの知識は常識として知っておきたいものですよね。

これから年末年始があっという間にやって来ます。
慌てないように、今のうちから覚えておきましょう。

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門松やしめ縄を飾る期間とその後の始末

・門松やしめ縄を飾る日と取り外す日は決まりがあるの?
・飾ったあとの門松やしめ縄の始末はどうすればいいの?

まずはこれらのポイントを押さえておきましょう。

門松やしめ縄は、クリスマスが終わってから28日までの間に飾ることになっています。(というと語弊がありますが、クリスマスというのは目安の例えです)
年内に飾れば何日に飾ってもいいというものではありません。

まず、29日。
この日は29日の「9」から「苦が待つ」ということで避けるのが一般的。
また、31日。
年内最後のこの日に飾ると「一夜飾り」となって神様にとても失礼ということで推奨されません。

もし、何らかの事情で28日までに飾ることができなかった場合には30日が良いとされています。
まぁ、これらは昔からの慣習なので気にしない人は好きにしてもいいのですが、新年を迎える準備くらいは素直に従っておいた方が福も来やすいかも?です。

では、門松やしめ縄を取り外す日はいつなのでしょう?

門松やしめ縄は「松の内」の1月7日に取り外すのが良いとされています。
しかし、地域によっては1月15日まで飾っておくようなので、お住まいの地域の慣習に従えばよいでしょう。

さて、松の内も終わり、門松やしめ縄を外しました。
ではその外したものはどうすれば?という疑問がわいてきますよね。
なにせ新年を迎えるために飾った縁起ものです。おろそかにできない気もします。

外したお飾りなどは「どんと焼き」をやっていればそこで燃やすのが一般的です。
とは言え、最近はどんと焼きをやってるところも減ってきていますよね。

近くでやってないときは、しょうがないのでゴミとして処分します。
お住まいの自治体の決まりに従って処分しますが、素材的に燃えるゴミで大丈夫でしょう。
ただ、ゴミとして捨てる場合にも、放り投げたりせずに、そっと出しましょうね。

鏡餅を飾る期間とその後

・鏡餅を飾っておく期間はいつからいつまで?
・飾り終えた鏡餅はその後どうしたらいいの?

ということで、今度は鏡餅に関して、飾る期間やその後の扱いを記しましょう。

と、その前に、鏡餅ってなんぞや?という話。

鏡餅の「鏡」は、あの鏡です。そうミラーですね。
その昔、鏡は高貴で貴重なものとして、天皇家が代々受け継いできた「三種の神器」のひとつでした。日本人にとっては宝の象徴みたいなものだったんです。

その鏡をお餅で表したのが鏡餅。
なんだか分かるような分からないような話ですが、鏡餅が丸いのにはそういった理由が隠されているようで、鏡に見立てて鏡餅ということです。

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また、鏡餅に備えるものにはそれぞれ意味がありまして…
橙(みかん)は、子孫がダイダイ栄えるように。
御幣(ごへい)、四手(しで)=四方に繁栄するように。赤と白を使うのは魔よけの意味もあります。
裏白は、古い葉と新しい葉が一緒に成長するシダの葉の特徴から、末永く繁栄するように。
四方紅は、赤い縁取りが天地四方を守り、今年一年の繁栄を願ったところから来ています。

さて、あんまりおもしろい話でもありませんが、それぞれのパーツの意味を知っておくのも悪くないでしょう。
子供さんなどに飾り方の由来を聞かれた際など、分かりやすくアレンジして話してやるには、そもそもの理由や由来を知っていないと話せませんしね。

では、肝心の鏡餅を飾る期間ですが…。
基本的に門松やしめ縄と同じ日が良いのではないでしょうか。正月の準備としてわざわざ他の日に飾る必要もないでしょうし。
また、29日や31日を避けるのは、先述の門松・しめ縄と同じ理由。都合により28日まで飾れなかったら次の候補日は30日というのも門松やしめ縄と同じ。

次に、鏡餅を飾り終える時、それはつまり「鏡開き」ですが、鏡開きは1月11日にするのが一般的です。
縁起物・神様へのお供え物として飾った鏡餅ですから、これまた最後に縁起をかついでお雑煮やお団子でいただきます。
ころを「鏡開き」と言うんですね。

ちなみに、お供えした鏡餅を包丁で切るのはいけないことだとされています。もっとも、固くて包丁で切るのはちょっと至難の業ですが。
そこで、普通は木槌でたたくようにします。

鏡開き

と言っても・・・
各家庭に木槌なんかあるかしら?
そんな時はすりこ木で叩いてもOKです。

それもなかったら…?
何か見つけて叩いてください^^
金槌でもいいようですが、ビニールの袋かなんかかぶせて衛生面には気を付けましょう。

と、ここまでは、お餅が露出している鏡餅の話でした。
そういう鏡餅は、鏡開きの頃にはひびも入り表面はかさかさ。
だから何かで叩けば大きい鏡餅でも比較的容易に割れます。

ところが、最近はみんな真空パック。
パックを開けてみると分かりますが、水分が飛んでいません。
当たり前ですね、真空パックですから(笑)
こうなると叩いても割れません。

小さいサイズなら力がある男の人なら手で割れるので、それはそれでOK。
でもちょっと大きいとなかなか割れるものではないんですね。

こんな時は水に浸して、柔らかくなったところで手でちぎるとよいでしょう。

喪中の時のお正月の過ごし方

さて、喪中の時ですが、これは普段のお正月とは異なります。
お飾りや鏡餅などといったおめでたいことは何もしないで普通の生活を送るのが一般的です。
お正月料理もやめておいたほうがいいでしょう。

でも、それだと子供さんのいるご家庭などは、お正月色が全くなくて、子供はとても不満です。
お雑煮くらいは作ってあげても大丈夫、蒲鉾も紅白は控えますが、白いのくらいは食べさせてあげましょう。
ちなみに子供にお年玉まで辞退させる必要はありません。
初詣は控えるべきなので、代わりにどこか違うところにでも連れていきましょう。
「今年はいつもとちょっと違ったお正月を過ごそうね」と丁寧に分からせてあげましょうね。

喪中の時は、生前の付き合いや間柄にもよりますが、故人を思い、あの世での平穏や無事を祈りましょう。

まとめ

年末になると、蒲鉾やお節、鏡餅やお飾りを買い求める人でスーパーやデパートをはじめ、街は多くの人でごった返しています。
最近は、元旦から多くの店が開いていて、もはや年越しの材料を買い込む必要もないのに、相変わらず毎年すごい人出で、何か買うのも一苦労。

そのうえ、何でも年末価格で高いですよね、それでもやはり年越しというイベントには財布の紐が緩むようでみんなガンガンお金使ってますね(笑)
まぁ、あれも年末ならではの光景なんですが、別にコンビニもあるし、明日もどこかの店はやってるのにと思うとちょっと不思議。

昔のような閑散としたお正月が懐かしい…。

さて、門松やしめ縄、鏡餅に関して記してきました。
知ってる人も多いでしょうが、知らない人も案外いるんですよ。
せっかくですから、知識として改めて整理しておきたいものです。

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