子供が嘘を認めない…思春期の中学生が親に嘘をつく心理と対処法
「中学生の子供が、最近よく親に嘘をつくようになった」
「嘘を認めようとせず、『していない』と言い張る」
「昔は何でも正直に、親に話してくれたのに…」
と、悩んでいませんか?
今回は、思春期の子供が、なぜ親に本当のことを言ってくれないのか、その理由と、あなたの子供が嘘をついた時の正しい対処法についてご紹介していきます!
子が嘘をつくのは、親のせい?
思春期の子供が嘘をついたとき、あなたが知っておかなければならない、1つの「鉄則」があります。それは…
「思春期の子が嘘をつくのは、親のせいである」ということです。
「どうして私のせいなの?」と、納得がいかないかも知れません。
何でも包み隠さず話し合える親子が理想
このことを理解するには、まず、親子にとっての「理想の状態」を考えてみましょう。親子が、どういう状態であるのが、一番理想だと思いますか?
理想は、あなたの子が、すべてを包み隠さずあなたに話してくれる、という状態ですよね。
でも今は、子供はあなたにウソをついて、理想の状態にはなっていないわけです。
これはつまり、あなたが正直な子供に育てることができなかった、ということです。まずはこのことを、親が反省しなければ何も変わりません。
思春期の子が親にウソをつく理由
子供が嘘をつく、と一口に言っても様々なシチュエーションがあります。
その中でも最も多いのは、「親に叱られると思って、叱られないように嘘ついた」というケースです。
なぜ嘘をついたのかをよく考えてあげる
例えば、親が「買い食いは絶対にいけませんよ!」という話を繰り返し子供にし続けていたとします。
でも子供だから、やっぱりたまには買い食いもしたいですよね。
この時、子供がとる行動には3種類あります。それは…
1.
子供は、「今日は買い食いをするけど、いいよね?」と、事前に親に伝える、または許可を求める
2.
親に黙って買い食いをするが、きちんと事後報告する。
3.
親に黙って買い食いをして、その後も「していない」と嘘をつく。
このうち、今回のテーマである、「反抗期の子供のウソ」は、3にあたります。
親子間の信頼関係がないと、子は嘘をつく
今ご紹介した1~3は、それぞれ、親と子の信頼関係の強さを表しており、1が信頼関係が最も強く、3は親子間の信頼関係が全くない、という状態です。
理想の親子関係は…もちろん、1の「私はこれから買い食いをするよ」と、正直に言うことです。
では、順に見ていきましょう。
1. 事前に親に相談する
先にご紹介した「買い食い禁止」というルールはその典型です。 買い食い禁止というのは、あくまでも「家の中」のルールです。
子供にとっては、たとえ親に禁止されていても、友達との付き合いや学校の活動などで、どうしても買い食いが必要になることもあります。
特に、仲良しの友達と一緒に出かけたときなどには、当然買い物をもしますから、「買い食いを100パーセント禁止する」というのは、さすがにナンセンスです。
「事前に相談してね」と子供に伝えておく
つまり、「普段は買い食いしてはいけないよ。でも、友達と出かけるときは、事前に言ってくれればちゃんとお小遣いをあげるからね」と、子供に日頃から話しておく、ということです。
こうした信頼関係がきちんとできていれば、子供は、「親に話したら、怒られるかも…」なんてことを、考える必要がなくなりますから、何でも包み隠さず親に話してくれます。
そもそも「嘘をついて隠そう」という発想自体がなくなります。
「子供は家のルールをきちんと守って、普段は買い食いをせず、必要な時だけ親にそのことを事前に報告する」…これが、最も理想的な親子の信頼関係です。
2. 事後報告する
子供の心の中に、「ひょっとしたら、親に許可してもらえないかも…」という思いが少しでもある場合、子供は親に事前に相談をせず、「今日、買い食いをしたよ」という事後報告になります。
ここで、「なぜ最初に言わなかったの?」と子供に問い詰めるのは絶対にNGです。
子供が事前に親に伝えることができなかったのは親の責任だからです。
つまり、お互い何でも言い合える関係ではなく、子供は「どうせ親に言っても、許可してくれない」と思っている…ってことです。
ここで子供を叱るのは完全に逆効果です。 むしろ、「たとえ事後報告でも、言ってくれて良かった」と考えるべきなんです。
3. 事後報告もせず、「していない」と嘘をつく
子供が親に禁止されていることをして、なおかつ「していない」と嘘をつく… これが、今回のテーマである「反抗期の子供が嘘をつく」という典型的なケースです。
先の「買い食い禁止」の例で言えば、…親が禁止しているにも関わらず、子供が「親に黙って飼い食いをし続けている」という状態です。
なぜそうなってしまうのか。 理由はもう、お分かりですよね。 子供がこういう嘘をつくのは、親を「信頼」していないからです。
1と2を見てのとおり、親子間の信頼関係があれば、子供は親にちゃんと話してくれるようになります。
つまり、子供が親に嘘をつくのは、子供の心の中に、「親に話しても、どうせ聞いてもらえないし、怒られる…」という、「諦め」があるからなんです。
子供は「何度も否定された」経験をしている
子供が親に嘘をついてしまう理由。それは…
子供がこれまでの人生で、「せっかく親に相談したのに、頭ごなしに否定された」という経験を、何度も繰り返してきために、親に対して本当のことが言えなくなってしまっているんです。
これって、完全に「親の責任」だと思いませんか?
大切なことなので、もう一度言います。
子供が、親に本当のことを言わず嘘をついてしまうのは、そのように育てた親の責任です。
ですので、「どうしてあなたは嘘をつくの!」と、厳しく叱ってしまうのは完全にNGです。
子供にしてみれば…
「どうせ、言ったって、聞いてくれないじゃん」ってなもんです。
まとめ
今回は、思春期の子供が親に嘘をついたときに、親として知っておくべきポイントとして…
●親子の信頼関係ができていれば、子供は嘘をつかない。
●子供から相談を受けたら、なるべく子供の意見や願望を否定してはいけない。
●子供が嘘をついた時、「なぜ嘘をついたの?」と問い詰めるのはNG。
●親は「子供との信頼関係をきちんと築けているかどうか」を振り返って反省するべき。
…いかがでしょうか。
子供が嘘をつくのは、やっぱり「親のせいだ」って思いませんか?
今一度、子供の考えをしっかり受け入れてあげて、あなたと子供との信頼関係を少しずつ築いていくようにしてくださいね!
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