乳頭が短い!乳頭保護器は必要?陥没乳頭でも母乳を吸わせるコツ
「乳頭が短くて、赤ちゃんがうまく母乳を吸ってくれない」
「乳頭保護器を使った方がいいのかしら?」
と、悩んでいませんか。
特に陥没乳頭や扁平乳頭の場合、赤ちゃんがうまく母乳を吸えないことがあり、これがもとで母乳育児を諦めてしまうケースがとても多いんです。
せっかく赤ちゃんが母乳を欲しがってくれているのに、乳首が原因で母乳を吸えなくなってしまうのは非常に残念ですよね。
そこで今回は、陥没乳頭や扁平乳頭など、乳頭が短くても母乳育児をできるようにするための対処法についてご紹介していきます。
乳頭保護器は必要ない?
まず、今回のテーマで最も重要なポイントは…
たとえ乳頭が基準値より短くても、保護器を使うのは、あくまでも「最終手段」だということです。
実際のところ、乳頭が短いように見えても…
いざ吸わせてみると、赤ちゃんはちゃんと吸ってくれる、というケースがほとんどなんです。
乳頭が短いから吸えないとは限らない
赤ちゃんは、お腹が空いていれば、たとえ陥没乳頭であっても必死に母乳を吸おうとします。
それで結果的に、陥没した乳頭から吸えるようになるケースも少なくありません。
それに、「乳頭が短いから母乳が出ない」というわけではありませんよね。
母乳自体は、お母さんの体の中で作られ続けています。
短い乳頭は、赤ちゃんにとって、「少し吸いにくい」というだけです。
赤ちゃんとの相性次第
赤ちゃんが、母乳をうまく吸えるか否かは、ひとえにお母さんと赤ちゃんの「相性」によります。
つまり、乳頭に十分な長さがあっても、うまく吸えない赤ちゃんもいれば、乳頭が多少短くても、吸える赤ちゃんもいるということ。
つまり、乳頭が多少短くても気に病む必要なんかないんです。
「乳頭が短いから」と保護器を使う前に、まず赤ちゃんのおなかがすいている時、赤ちゃんが乳頭を直接吸えるかどうかを確認してみてください。
意外と上手に元気よく吸ってくれるかもしれませんよ!
では次に、短い乳頭から赤ちゃんに母乳を吸わせる2つのコツをご紹介します。
縦抱き
横抱きだと母乳を吸えなかった赤ちゃんでも…
「縦に抱くと吸えるようになる」というケースがままあります。
これは、縦抱きにすると、赤ちゃんのあごの動きと乳頭の向きが一致して、吸いやすくなるからです。
今までずっと横抱きで吸わせていた人は、ぜひ一度、縦抱きでの授乳を試してみてください。
飲ませる前に少し絞る
乳頭が短い人は、赤ちゃんがうまく吸えないために母乳が減らず、乳房がパンパンに張ってしまうことがよくあります。
固く張ってしまった乳房は、赤ちゃんにとって余計吸いにくいものです。
そこで、母乳を飲ませる前に、お乳を少し絞ってみましょう。そうすることで乳房をやわらかくしておくんです。
事前に絞っておくことで乳房の固さが解消され、赤ちゃんは母乳を飲みやすくなります。
哺乳瓶の乳首で代用できる?
乳頭の短いお母さんの中には、乳頭に市販の哺乳瓶の乳首をかぶせて吸わせる、というやり方をしている人もいます。
この方法は、短い乳頭の手軽な解決方法としてよく知られています。
あなたもおそらく聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、「哺乳瓶の乳首をかぶせて吸わせる」というやり方は、あまりおすすめしません。
なぜなら、哺乳瓶の乳首と乳頭との間に空気が入ってしまうからです。
この状態で授乳すると、赤ちゃんが母乳を飲む度にたくさんの空気を吸いこんでしまって、吐き戻しの原因になります。
また、赤ちゃんが哺乳瓶の乳首に慣れてしまうと、直接母乳を吸うことがより難しくなってしまいます。
たとえ乳頭が多少短くても、ほとんどの赤ちゃんはちゃんと吸うことができます。
乳頭保護器や哺乳瓶の乳首などの道具を使うのは、あくまでも最終手段にしておきましょう。
まとめ
陥没乳頭や扁平乳頭など、乳頭のタイプには個人差があるものの…
生後1ヶ月もすれば、赤ちゃんはどんな乳頭でも母乳を吸うことができるようになってきます。
大変なのは最初の1ヶ月間だけ。
それを乗りきり、生後1ヶ月を過ぎる頃には、赤ちゃんは徐々に母乳の吸い方が上手になってきます。
そうすれば、どのような形状の乳頭であっても、ちゃんと母乳を吸うことができるようになるはずです。
せっかく「母乳で育てよう!」と決意しているのですから、赤ちゃんがうまく母乳を吸ってくれなくて困ったときは…
・赤ちゃん縦に抱いてみたり、
・事前に母乳を少し絞って、乳房を柔らかくしたり、
そういった工夫をして、ぜひ、母乳を吸わせる練習をさせてみてください。
Your Message