中学の子供の朝寝坊遅刻癖が直らない…親がとるべき3つの対処法
「子供が朝なかなか起きてくれない」
「いつもギリギリまで寝ている」
「中学の遅刻回数が心配」
…と、気になっていませんか?
子供が中学に入って、お母さんたちが一番頭を悩ませるのが、「朝寝坊・遅刻」の問題です。
一度遅刻グセが付いてしまうと、高校やその後の進路など、子供の人生にとって大きなマイナスとなります。
そこで今回は、あなたの子供が朝なかなか起きられないとき、親が知っておくべき3つのポイトについてご紹介していきます。
なぜ中学生は朝寝坊をしてしまうのか
まず、中学生の子供が朝寝坊をしてしまうのは、至って自然なことです。あなたの子供だけ特別、朝にルーズなのではありません。
小学生までと違い、中学からは部活や課外活動も増えます。帰りが遅いことに加え、夜もテレビやスマホを見たりして、夜更かしをする癖がつき始めるのも、ちょうど中学1年生頃からです。
そのため、中学に上がった子供が「朝起きられなくなる」というのは、どこの家でも起こる普通の現象なんです。
ですから、子供の朝寝坊に対して、あまり目くじらを立て過ぎないようにすることが必要です。
では、このことを踏まえた上で、実際に朝寝坊が続いてしまった時の具体的な対処法についてご紹介していきます。
1:遅刻するときは必ず担任に連絡する
まず、遅刻をしそうになったら、担任の先生に連絡を入れるようにしましょう。
この連絡がないと、「外で何か事故にあったのではないか」と、学校側に心配をかけることになるからです。
近年では、担任の先生が父兄に携帯電話の番号やLINEのIDなどを教えているケースも多く、以前に比べて、保護者から担任の先生への連絡がしやすくなりました。
そのため、「子供が今日遅刻するかも…」ということが分かった時点で、担任の先生に連絡しておくようにしましょう。
まずはこの、「遅刻の連絡」ということが必須事項になります。
2:朝ご飯はきちんと食べさせる
子供は、朝遅刻しそうになると、「もう朝ごはんは要らない!」と言って、家を飛び出して行ってしまうこともよくありますよね。
でも、中学で「朝食抜き」はNGです。
「たとえ寝坊をしても、朝ごはんだけはきちんと食べさせる」というルールを徹底するようにしましょう。
朝ごはんのせいで遅刻しても構わない
はじめのうちは、「朝ごはんを食べていたせいで遅刻したじゃないか!」という恨み言を子供に言われるかもしれません。
でも、ここで親が譲歩してしまうと、子供は「朝ごはんを食べずに学校へ行く」ということが習慣になってしまいます。
朝ご飯を抜くと、子供は午前中、授業に集中できなくなりますし、買食いなども増えて栄養バランスにも悪影響です。
こうなると、結果的に学業不振にも繋がり、肥満や拒食症の要因にもなります。
そのほうが、毎日の遅刻なんかより、よっぽど深刻だと思いませんか? そのため、必要な対処法として…
●たとえ遅刻しても、朝ご飯は家できちんと食べる。
●遅刻したくなければ、朝ごはんを食べても間に合う時間にちゃんと起きる。
というのを、家のルールとして定めておくようにしましょう。
遅刻の回数やペナルティなどを担任に確認しておく
もちろん、「生徒の遅刻」に対する学校側の方針は様々なので、「遅刻は何回までOKか。どんなペナルティがあるのか」などを学校に確認しておくことは必要です。
しかし近年は全体的に、遅刻のペナルティが、以前ほどは厳しくなくなっている傾向にあります。
ですので、まずは「たとえ寝坊しても、朝ごはんはちゃんと食べたほうがいい」ということを、子供に徹底させるようにしましょう。
3:子供を車で学校まで送るのはNG
前項の、「遅刻をしないことよりも、朝ごはんを家できちんと食べることの方が重要」という項目とも関連しますが…
たとえ、子供が遅刻しそうになったとしても、絶対に自分の足で行かせるようにしましょう。
「遅刻しそうだから車で送っていく」というのは、絶対にNGです。
これをしてしまうと、子供の自立心が育たなくなります。
子供を甘えさせてはいけない
車で送り迎えをする回数が増えてしまうと、子供は次第に「遅刻しそうになったら、お母さんが車で学校まで送ってくれる」と考え始めます。
こうなると、子供の甘え癖をさらに助長させてしまいます。
また、これによって、「寝坊しても構わない」という考えが子供についてしまうと、それこそ本末転倒ですよね。
●「親には、親の用事がある。」
●「寝坊したのはあなたの責任なんだから、たとえ遅刻しても自分の足で学校に行きなさい!」
と、しっかり教えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「中学生の子供の朝寝坊がなかなか直らない時の対処方法」についてご紹介してきました。
大切なことは、1回や2回程度の遅刻であれば、それほどのペナルティーではない、ということです。
ただし、これについては学校側の方針もありますから、
「遅刻は何回までオーケーなのか。遅刻の回数が規定を超えると、どういうペナルティがあるのか」
などについて、一度担任の先生に、詳しく話を聞いておくようにしましょう。
その上で、具体的な対処法としては…
1.
遅刻するとわかった時点で、担任にすぐに連絡する
2.
遅刻しそうになっても、必ず家で朝ごはんを食べさせる
3.
遅刻しそうになっても、親が車で送ってはいけない
以上の3つの項目について、ご紹介してきました。
大切なことは、親であるあなたが、「子供の寝坊のせいで、自分の生活ペースを乱されないようにする。寝坊した子供に、自分で責任を取らせる」ということです。
あなたの親としての義務というか責務は、最低限、学校に連絡さえ入れておけばそれで十分です。
中学生の時期は、子供の自立心を育てる重要な時期ですから、「遅刻したときのリスクは、遅刻した自分自身が負わなければならない」ということを子どもにしっかり教えていくようにしましょう!
【 追記 】
最近は、中学生の「朝起きられない!」という症状に対し、「起立性調節障害」という診断が下されるケースが増えています。
よろしかったら参考にしてみてください。
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