保育園入園までにお箸の使い方の練習は必要ないと言える5つの理由
子供の保育園・幼稚園への入園にあたり…
「お箸を使う練習をさせておいた方がよいかしら」
「お箸が使えないと恥ずかしいんじゃないかしら」
などと悩んでいませんか。
今回は、「小さい子に無理にお箸の練習をさせる必要はない」と言える5つの理由についてご紹介していきます。
保育園でお箸は必要?
保育園入園までに、お箸の練習は本当に必要なのでしょうか。
「別に、保育園でお箸なんて使えなくてもいいんじゃないの?」
という意見もある一方、やはり周囲の子供がお箸を使って食べているの見ると、つい焦ってしまうのが親心というものですよね。
また近年では、こうした親心に巧みに取り入った「幼児の練習用のお箸」なんていうのも発売されてヒット商品となったり…
世の中はますます、「お箸が早めに使えた方がよい」という風潮になっています。
スプーンとフォークが優先
小さな子供の食事では、まず何よりも「スプーンとフォーク」を使いこなせるようになるのが最優先です。
近年、「幼児のお箸の練習」ばかりがクローズアップされている傾向がありますが、その結果として…
「スプーンもお箸も、どちらも満足に使えない」
という、「どっちつかず」の状態になってしまっている子供が増えているのも事実です。
お箸のことを考える前に、まずはお家にいる間に、スプーンとフォークをきちんと使えるようにさせておきましょう。
外食ではスプーンとフォーク
外食で子供用の食器と言えば、スプーンとフォークがメインだということは、意外と忘れられがちなポイントです。
ファミレスなどで「子供用の食器」を頼むと、ほぼ100パーセントの確率で「子供用のスプーンとフォーク」が出されます。
普通、子供用のお箸なんて、一般の食堂やファミレスには置いていません。
「子供用のお箸はありませんか?」などとリクエストをしようものなら、「面倒くさい親」だと思われるのがオチです。
お友達の家でも…
また、お友達の家に遊びに行ったり、幼稚園や保育園でのお食事会に参加する時なども、基本はやはりスプーンとフォークです。
たとえ子供が入園前にお箸の使い方をマスターしたところで、表に出れば、子供がお箸のスキルを使う機会なんてそうそうありません。
まずは、こういった現実を認識しておく必要があります。
ほとんどの幼稚園児はうまく使えない
かつてインターネット上に投稿された「幼稚園児のお箸に関するエピソード」に、次のようなものがあります。
参観日のときに、園児たちの食事の様子を見てみると、クラスのほぼ全員が練習用の箸を持って来ていました。
でも、ほとんどの子はうまくお箸を使えず、すごく食べづらそうにしていたんです。
なかなか、興味深いエピソードだと思いませんか?
練習用のお箸が流行しすぎて、今やほとんどの子が親から無理矢理練習用のお箸を持たされている…
でも、実際のところ、ほとんどの子は園でお箸をうまく使うことができない…
というのが実態なんです。
子供にとっては苦行?
お箸をうまく使えない子に、無理にお箸で食べさせるなんていうのは、ある意味「いじめ」です。
子供たちは、園での食事の時間には、お友達との楽しい時間を過ごしたいと考えています。
それなのに、親から無理矢理練習用のお箸を持たされ、使いにくいと感じながら食事をしなければならない…
これでは、まるで「苦行」です。
もちろん、子供が「スプーンよりもお箸の方が使いやすい」と言っているなら話は別です。
しかし、少なくとも食事の時間くらいは「子供が一番食べやすい方法」にしてあげるのが子供のためになります。
その方が、子供は心から食事を楽しむことができると思いませんか。
誰も見ていない
そもそも、あなたの子が「お箸をきちんと使えるか否か」なんて、周囲は誰も気にしていません。
保育園や幼稚園の子供同士が、「〇〇ちゃんはお箸が使えない」などと言ってからかったりするでしょうか?
耳が痛い話かもしれませんが、「子供にお箸を使わせたい」というのは親の自己満足に過ぎません。
実際のところ、小学校に上がる頃になれば、子供たちは自らお箸の使い方を習得していきます。
その時に、持ち方がおかしければ、矯正してあげればよいだけの話です。
特に必要に迫られてもいないのに、無理やりお箸の練習を押し付ける必要はないんです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、保育園・幼稚園入園前の子供に「お箸の練習をさせる必要はない」と言える理由として…
1.まずはスプーンとフォークが最優先
2.外食ではスプーンとフォークがメイン
3.幼児がお箸を使う機会は意外と少ない
4.ほとんどの幼稚園児はお箸をきちんと使えない
5.お箸を使えるかどうかなど誰も見ていない
以上、5つのポイントについてご紹介してきました。
大事なのは、あなたの子が「楽しんで食事ができるかどうか」です。
もしも子供が、お箸の練習を「苦痛だ」と感じているなら、やはり無理強いはさせるべきではありません。
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