おばあちゃんが孫に甘い!孫を叱らない姑や祖父母の心理と対処法
「姑が、孫に甘過ぎる!」と、悩んでいませんか。
孫に厳し過ぎる姑も考えものですが、「甘すぎて、何も注意してくれない」という姑も、見ていて歯がゆい思いがしますよね。
そこで今回は、孫に甘過ぎる姑の心理と、孫を叱ってくれない姑への対処法についてご紹介していきます。
「役割分担」だと考えている
孫に対して甘過ぎる姑は、それを「役割分担」だと考えている可能性があります。
つまり、「子を叱っていいのは親だけ。祖父母は孫に優しくするもの」という発想です。
実はこれは、育児をする上では非常に重要な考え方です。
つまり、「母親は厳しいが、祖母は優しい」という位置づけにより、家の中で「バランス」が保たれるということです。
子が母親に厳しく叱られても、祖母のところへ行けば慰めてもらえる、という状態になっていれば、子供は家の中で安らぎを得る場所を確保できます。
また、祖母にきちんと慰めてもらえることで、母親の厳しい態度にも、より効果が期待できるようになります。
子供に安らぎを与える
でも、もしも子供が、「母親に叱られて、その後、祖母にも叱られる」という状態になってしまったらどうでしょう。
子供は、大人から叱られ続けることになり、家の中で安らぎを得られなくなってしまいます。
あなたの姑が、このことを意識して孫に優しくしているかどうかは分かりませんが、少なくとも「両親が子供をきちんと叱っている」のであれば、叱る役割は両親だけで十分です。
そして、祖母はむしろあまり叱らずに子供に優しく接してあげている方が、子供にとっても効果的なんです。
子は両親のもとへ帰ってくる
「叱るのは両親だけ」という役割分担が効果的なもう一つの理由は、ほとんどの子供は、たとえ両親に厳しく叱られても、きちんと両親のもとへ帰ってきてくれるからです。
両親は子供にとって最も近い存在ですから、両親に厳しく叱られたとしても、お互いに遺恨を残さずに、翌日にはけろっと忘れて普通に接することができます。
しかし、祖父母はそうではありません。
祖父母と孫とは距離感がある
孫と祖父母との間には、どうしても「距離感」というものがあります。
そのため、もしも祖父母が孫を厳しく叱って、孫との間に感情的な食い違いが起こってしまうと修復が困難になります。
つまり、厳し過ぎる祖父母を孫は避けるようになる…ということです。
これは、お互いにとってもデメリットです。
最も距離の近い両親が子を厳しく叱って、あえて「嫌われ役」を演じ、祖父母は孫に優しく接する、という役割分担には十分なメリットがあると言えます。
誰が子を叱るのか
実際のところ、家の中に「子を叱る存在」というのは、二人も三人もいるべきではありません。
母親が厳しいなら、父親が優しい。
父親が厳しいなら、母親が優しい。
両親が厳しいなら、祖父母が優しい。
このようにすることで、家の中にはバランスと秩序が保たれるようになります。
そのため、もしもあなたが「姑が孫に対して甘すぎる」と感じているのであれば、「姑に、子のフォローをしてもらう」と考えてみてはいかがでしょうか。
孫に嫌われることは苦痛
一般の祖父母にとって、「孫に嫌われる」というのは耐え難い苦痛です。
そのため、嫌われ役を演じてまで、孫に厳しくできる姑の方がむしろ少数派です。
それに、人は年齢を重ねるにつれ、性格の改善はますます困難になっていきます。
そのため、現在甘い姑に厳しい性格に変わってもらうというのは、ほぼ不可能なんです。
バランスを重視する
また、ここまでお話ししているように、厳しさや優しさというのは、あくまでも「バランス」の問題です。
「祖父母は厳しい方が、子供のしつけには良い」というような、単純なものではありません。
もしも、姑やあなたの両親が孫に優しすぎるのが気になるのであれば、その甘さをカバーできるくらい、あなたと夫が子供に厳しく接する、という方法もあります。
こうすることで、厳しさと優しさのバランスが保たれるからです。
ルールを厳格にする
ただし、「厳しい」とは言っても、「絶えず怒っている・叱っている」という意味ではありません。
子供が嘘や暴力など、してはいけないことをしたときに「厳しく戒める」ということです。
そして、親がこうした「家庭内でのルール」「社会のルール」を子にきちんと教えているのなら、「祖父母が甘すぎるか、否か」というのは、実はそこまで重要ではないんです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「姑が孫に甘過ぎる」という問題についてご紹介してきました。
姑や祖父母にとっては、かけがえのない孫ですから…
「わざわざ嫌われ役を演じてまで孫を厳しく叱る」というのは、リスクが大きすぎるんです。
「両親は厳しいが、祖父母は優しい」
これくらいの状態の方が、バランスが取れる…というわけです。
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