海洋深層水とは?赤ちゃんや妊婦さんにどんな影響を与えるの?

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海洋深層水と赤ちゃん

よく海洋深層水がいいって話を聞きますが、海洋深層水って一体どんな水なんでしょうね?

海水なんだから塩辛くてとても飲めたもんじゃないと思うのですが、飲んでもしょっぱくないといいます。
どうしてしょっぱくないのかしら?と気になりますよね?
また、どんな効果が期待できるのでしょう…?

そんなわけで、今日は海洋深層水について調べてみることにしましょう。

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海洋深層水って?

海洋深層水は、太陽の光も届かない深海の海水です。
深海といいますがどのくらい深いのかというと200m以上です。

太陽の光が届かない深海では植物プランクトンが栄養を消費しないので、ミネラルなどの栄養物質が豊富に含まれているんです。

海洋深層水の特徴というのは、主に下記の三点。

・清浄性
まず、人間が出した汚染水の影響をほぼ受けないので、化学物質による汚染がありません。
更に、太陽の光が届かないのでプランクトンが育たず有害な雑菌も少ないです。
このことから海洋深層水は清浄で飲料水には最適というわけです。

・無機栄養塩類が豊富
海洋深層水の中には植物プランクトンが少なく、表層から沈降してくる魚などの死骸が分解されずに残った「無機栄養塩類」が消費されずに残っています。

・低温安定性
表層水との混合がないので溶存酸素量が少なく、水温や成分が年間を通して一定で水質が安定しています。

海洋深層水と河川の水に含まれるミネラル分を比べてみると…

・マグネシウム
河川4㎎/ℓ:海洋深層水1326㎎/ℓ

・カルシウム
河川2㎎/ℓ:海洋深層水426㎎/ℓ

・ナトリウム
河川9㎎/ℓ:海洋深層水11050㎎/ℓ

・カリウム
河川2㎎/ℓ:海洋深層水419㎎/ℓ

比べてみると一目瞭然、海洋深層水に含まれるミネラル分の方が遥かに多いことが分かりますね。

こういったことから海洋深層水の効果は注目を集め、最近では日本全国で海洋深層水が取水されています。

ところでしょっぱくないの?

海洋深層水は海の水です。
ということは… しょっぱくないのでしょうか?
いくら体にいい水でも、塩辛かったら飲めません…。

結論から言うと、しょっぱくありません。

理由は、深海水を汲みあげた後に一度ミネラルと水分を分離し、更に塩分を除去して殺菌処理を施し、そのあとで分離させたミネラルを戻すからです。
塩分を除去する工程がちゃんとあるのでしょっぱくないわけです。

なるほど、それなら飲めますね!

ちなみに、この海洋深層水、分類としてはミネラルウォーターではなく機能水という分類です。

機能水とは、ウィキによると、
「人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与された水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び明らかにされようとしているもの」
とのことで、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの、というのが良さを物語っている気がしませんか?

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海洋深層水は赤ちゃんに良い?

水にはたくさん種類がありますが、その中で海洋深層水を赤ちゃんのミルクや飲料水、離乳食に使用するのは良いのでしょうか?

調べてみると…

ミネラルを多く含む水は調乳には推奨されないそうです。

中には、赤ちゃんにも使えるという事が明記してある水もあるようですが、そうでないのであれば赤ちゃんに海洋深層水は使わない方が良さそうです。

最近は汚染問題などを懸念して赤ちゃんに水道水を使うのに抵抗を感じる人も少なくありません。
そういった場合は、ミネラルが少ない市販の水を買うようにしましょう。

ミネラルの目安としては以下の通り、

・硬度:60以下
・ph:6~8
・ナトリウム:42㎎/ℓ以下
・マグネシウム:30㎎/ℓ以下
・カルシウム:285㎎/ℓ以下
・カリウム:367㎎/ℓ以下

このように、ミネラル分が少ない水を選んで買うようにしましょうね。

海洋深層水が妊婦さんに与える影響は?

妊婦さんはお腹の中にいる赤ちゃんへの影響を考えて、自分が飲む水に対しては細心の注意を払うと思います。

では、海洋深層水は妊娠中の身体にどんな影響を与えるでしょう?
その辺も調べてみる事にしましょう。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中で羊水に浮かんで出産までの時間を過ごしているのですが、赤ちゃんと常に触れている羊水を良い状態に保つことが赤ちゃんに良い影響を与えると言われています。

そんな羊水の成分というのは99%が水分で、その他には、電解質・アミノ酸・糖分・脂質が含まれていますが、羊水はよく「海」に例えられることが多く、海洋深層水の成分とも似ています。

羊水は赤ちゃんも口にするものなので、羊水を綺麗にしておくことが赤ちゃんに良い影響を与えるわけですが、常時代謝され、3時間かけて入れ替わっている羊水を、常に良い状態にキープするにはどうすれば良いかというと…

・適切な量を保つ
羊水の量は多すぎても少なすぎてもダメで、6ヶ月で600㏄、7ヶ月で700㏄、8ヶ月で600㏄、9ヶ月で400㏄、臨月で250㏄となります。
羊水が少なすぎると羊水過少となって胎盤異常が疑われ、逆に多いと羊水過多で逆子になりやすくなります。
羊水の状態は検査の時にエコーで量などを調べられます。

・健康的な食事をする
お母さんの食生活で羊水の味が変わると言われています。
赤ちゃんも7ヶ月になると味覚が発達するので注意が必要です。
塩分や糖分の摂り過ぎには注意し、和食中心の食事にすれば栄養バランスも良くなるでしょう。

・良いお水を飲む
お母さんが口にした水分は約1分で子宮に到達するので、良くない物を口にすると約1分で羊水も汚れてしまうことになります。
そう考えると、ここで海洋深層水を飲めばより良い羊水を赤ちゃんに与えてあげる事ができそうです。

まとめ

海洋深層水にはミネラルが豊富に含まれている事が分かりました。

普段の水に飲むのも良さそうだし、妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんにも良い影響を与える事が分かりました。
でも、生まれた赤ちゃんにはミネラルが多すぎるので与えるのは避けた方が良さそうです。

最後に、海洋深層水は良いとは言え、何でも摂取し過ぎは良くないので、むやみやたらに飲むのは止めましょうね。
なんでもほどほどにです。

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