じゃがいもの栄養素やカロリー。じゃがいもの芽の毒について
いろんな料理に使えて、普段からよく口にするじゃがいもですが、一体どんな栄養素を含んでいるのでしょう?
妊婦さんにも効果があるとのことですが実際のところは?
また、じゃがいもの芽には毒があると聞きますがどんな毒で、どのような悪影響があるのでしょう?
なじみのじゃがいもですが、案外知らないこともあるかも?ですよ。
じゃがいもの栄養素について。妊婦さんに効果がある?
・カリウム
カリウムは身体の中では作ることができない栄養素の1つで、摂り過ぎた塩分を身体の外に排出してくれる効果があります。
水に溶けやすい性質のため、体内に貯めるという事ができません。
そのため食べ物から毎日摂取する必要があります。
また、カリウムはむくみ防止や高血圧予防にも役立ちます。
・ビタミンC
ちょっと意外ですが、じゃがいもはミカンと同程度のビタミンCを含んでいます。
古いじゃがいもと新じゃがを比べてみると、新じゃがのほうがビタミンCを多く含んでおり、皮のまま食べる方が効果があると言われています。
じゃがいもに含まれるビタミンCには肌荒れを改善する効果もあるんです。
・GABA
ストレスを解消したりリラックス効果、心を安定させる効果があります。
・ナイアシン
代謝を促し中性脂肪やコレステロール値を下げてくれる効果があります。
じゃがいもは妊婦さんにも効果的?
栄養がたくさん含まれているじゃがいもですが、果たして妊婦さんには効果があるのでしょうか?
じゃがいもにはむくみを解消してくれる効果があるため、妊婦さんにも効果があるように思われるのですが、身体を冷やす働きもあるのであまり食べすぎるのは良くないようです。
味噌汁やスープなどの温かいものと一緒に食べることで冷えは軽減されますが、積極的に妊婦さんが食べなければいけないものではなさそうですね。
じゃがいものカロリーは?ダイエット効果がある?
じゃがいもはとても腹持ちが良く満腹感が得られる食材ですが、ダイエットには効果があるのでしょうか?
じゃがいもは意外とカロリーが低く、カロリーはお米の半分以下で、満腹指数はお米の2.5倍も高い事が分かっています。
ちなみに、パンを食べるよりもじゃがいもを食べる方が3倍程度腹持ちが良いのですが、じゃがいもを食べて満腹感を得られる理由は、消化や吸収を穏やかにしてくれるレジスタントスターチという成分の働きにあります。
また、このレジスタントスターチには血糖値の上昇を抑える効果があるので、じゃがいもを食べることで太りにくい体質になるんですね。
それはすなわちダイエットに繋がることを意味します。
その他、じゃがいもに含まれるデンプンやビタミンCのお陰で十分な満腹感が得られるので、量をあまり食べなくても済むこともダイエットに繋がります。
しかし、それも調理法次第。
フライドポテトに代表されるように、じゃがいもは油とやたら相性が良くて揚げたりするととても美味しいですよね(笑)
でも、もうお気づきでしょうが、そういう調理法はNGです。
カロリーが高くならない調理法でじゃがいもを摂取してこそ、ダイエットにもつながるというものなので、調理法には気を付けましょうね。
じゃがいもの芽には毒があるって本当?
買った時はつるっとしているじゃがいもも、日にちが経つと芽が生えてきます。
じゃがいもの芽には毒があると聞きますが、芽が生えたじゃがいもは食べない方が良いのでしょうか?
じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンという天然毒素のアルカロイドが含まれています。
このソラニンやチャコニンは神経毒の一種で、あのサリンと同じ作用があると言われています。
これらを多く含むじゃがいもを食べると、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢、眩暈、頭痛などの症状が現れます。
じゃがいもの芽の部分にのみ毒素があると思われがちですが、光がよく当たっている皮の部分や傷になってしまっている部分にも毒素が多く含まれています。
また、たまに緑色になったじゃがいもを目にすることがありますが、それは光が当たったために緑色になったものです。
緑色になっているじゃがいもは毒素を多く含んでいるので要注意です。
ところで、じゃがいもに含まれる毒素ですが、
どの位摂取すると身体に害を及ぼすのかと言うと…
体重50㎏の大人で50㎎、子供なら成人の十分の一程度の量を摂取するだけで中毒症状が出て、仮に150~300㎎も摂取すると死に至る可能性があります。
とは言え、普通のじゃがいもだったら1個(100g)に約7.5㎎程度の毒素なので、よほど大量に食べなければ心配はいりません。
しかし、子供の場合、皮付き(緑色のもの)のじゃがいもを1個食べただけでも危険なので、じゃがいも選びには気をつけなければいけませんね。
じゃがいも選びと気をつける点は…
・芽が出ていたり緑色になっているじゃがいもは選ばない。
・保管場所は日光があたらない涼しい場所。
・芽が出た場合には、芽とその根元をしっかりとエグり取る。
・皮は最低1ミリ以上の厚さで剥く。
などを気を付けるべきです。
毒素の少ないじゃがいもを選んで、きちんと保管・調理すれば、何も心配する事なく食べられますよ。
まとめ
なじみのじゃがいもですが、こうして改めてみてみると優秀な食材だということが分かりますね。
調理次第でダイエットにも有効だなんてちょっと意外じゃないですか?
でも、じゃがいもの芽には気を付けましょうね。
成分的にはあのサリンと同じなんて驚きですが、きちんとした処理して調理すれば何も怖がることはありません。
さぁ、今日は肉じゃがにでもしてみませんか?
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