あがり症の原因と克服法。上がり症に効く市販薬の有効性など
・人の前に出て何か発表しなければいけない
・上司と会話をする
・他人の視線を浴びる
・電話に出る
・などなど…
状況は色々ですが、何か不安や緊張を感じた際に顔が赤くなったり、動悸、震え、大量の汗などの症状で悩んでいる人はいませんか?
それは「あがり症」かもしれません。
軽度のあがり症なら日常生活に支障をきたすことはありませんが、中度、高度と進むと日常生活に支障が出る場合があります。
今日は「あがり症」のメカニズムについて解説します。
あがり症について。その原因は?
人前で発表やプレゼンなど何かをしなければいけない場合など、程度の差はあれ誰もが緊張するものです。
その事を考えただけで夜も眠れなくなったりすることってありませんか?
どうしてあがるのかというと、科学的には血液中のノルアドレナリンの値が上昇するからです。
ノルアドレナリンは神経伝達物質で、緊張や不安を感じた際に多量に分泌されて自律神経を刺激します。
自律神経が刺激されると心拍数、血圧、体温が上昇し、その結果、動悸や震え、汗をかくなどの症状が現れます。
しかし、これらは誰でも起こる症状で、対人不安が根本の原因になっています。
あがり症の症状は、どこまでが正常範囲で、どこからが異常なのかという線引きが難しいものです。
また、その中には対人恐怖症や社交不安障害も含まれていて、やりたいと思う事の遂行が難しい場合さえあります。
あがり症は若い内に多く、精神的なものとして捉えられ、人に馴れれば(経験を積めば)大丈夫だとも思われがちですが、最近は、あがり症を病気として捉える向きもあり、SADと呼ばれ精神内科で治療も行われています。
若い時にあがり症になってそのまま大人になると、克服するのが難しいケースもあるので、気になる場合は早めに治療を開始する必要があります。
あがり症を克服するには?
では、あがり症を克服するにはどうしたら良いのでしょう?
あがり症は場数を踏めば治るというものではありませんが、簡単なトレーニングで克服できる場合もあるので、試してみるのも悪くありません。
あがり症克服のための簡単なトレーニングとは…
・表情筋、舌、顎の関節を解す
大きな口を開けて「あいうえお」と発します。
その場合に顎がガクガクするようなら耳の下の窪みをマッサージし、滞ったリンパを流しましょう。
次に、両足を肩幅に広げ低い声で「あー」と30回発声します。
これで表情筋や舌、顎の関節が解れてスムーズに動くようになります。
・1音に1拍置いて発声
「は・じ・め・ま・し・て」と1音発する毎に1呼吸開けて発声練習をします。
その次に「はじめ・・まして・・」と真ん中で区切り発声をし、最後に「はじめまして」と普通に発声します。
これらを毎日繰り返しやりトレーニングをする事であがり症を克服できる場合があります。
トレーニングでどの程度あがり症が改善されるかは人それぞれ違いますが、トレーニングをしている事で自信がついてくるとあがり症の症状は改善されるはずです。
自分はあがり症だと思い込んでしまってるが故に、余計にそういった場面で緊張してしまうのであまり考えこまないようにしてリラックスする事が大切です。
あがり症に効果がある市販薬
あがり症の症状を一時的に緩和させるための薬が販売されています。
あがり症の人のための薬というのは、心拍数の上昇を抑え、激しい動悸を起こさないようにするものです。
市販薬であがり症を治療する事はできませんが、補助薬として一時的に症状を緩和できるので、何か大きなイベントがある時などに服用すると安心して事に対処できるでしょう。
市販薬はたくさんありますが、全てが自分に合うとは限らないので、事前に薬局で相談して色々試し、自分に合う薬を見つけておくとよいでしょう。
とは言え、こういった薬にばかり頼っていても根本的な改善策にはなりません。
薬はいざという時の強い味方程度に利用し、症状に向き合って抜本的に改善するのがベターです。
また、薬を使用する事に抵抗があるという人は、病院で診察を受けるのが近道かもしれません。
まとめ
あがり症の症状は人それぞれですが、中には症状がひどくて社会にうまく適応できずに苦しんでいる人もいます。
落ち着こうとすればすれほど逆効果であがってしまい、どうすれば良いのか分からずパニックに陥ってしまうケースもあります。
日頃からあがり症を克服するトレーニングをするなどして、自分に自信が持てるようにしていきましょうね。
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