夢は眠りの質に左右され、悪夢はストレスの現れ。夢を操る方法
夢って見る日もあれば見ない日もありますよね?
その違いは何なのでしょう?
夢の中で追いかけられたり、走っている体験をしたことがある人は分かると思うのですが、うまく走ることができないですよね?
あれはどうしてなんでしょう?
また、もしも自分の思い通りに夢を見ることができたら、寝るのがとても楽しくなりそうですが、そんな事は可能なのでしょうか?
今日はそんな夢のお話です。
夢のようなお話ではありません(笑)
まじめな夢のお話です。
なぜ夢を見るのか?
睡眠の状態は二種類あります。
もちろん寝ている間のことだし、脳のシステム上の問題なので自覚はありません。
睡眠の状態の一つはレム睡眠。
これは脳は起きているのに身体は寝ている状態です。
もう一つはノンレム睡眠。
これは脳は寝ているのに身体が起きている状態です。
このように睡眠には二つのサイクルがあります。
夢を見ている時はレム睡眠の時です。
覚えていないだけで一晩で4~5回は夢を見ていると言われています。
夢を全く見ないという人がいますが、眠っている限り夢を見ない人はいません。
熟睡しちゃって見てない気がしたり、目を覚ました瞬間に忘れてしまっているせいで夢を見ないと思っているんです。
夢にはきちんとした役割があります。
起きている間に起きる(感じる)願望や様々な感情や欲求、そういったものを抱えたまま眠ると興奮して寝られないことってありますよね?
そういった興奮状態を、脳が夢を見させることで一時遮断し、ゆっくり心身を休ませてくれるのです。
何か考え事をしながら眠りについた際、その事が夢に出てきたという経験ってよくあると思います。
それは、寝ている間に脳がリハーサルをして翌日に備えているのだそうです。
悪夢ばかり見るので寝るのが嫌だという人もいるかもしれませんが、悪夢をよく見る人というのは何らかのストレスが溜まっている可能性があります。
そんな現実社会のストレスで押し潰されないように夢で悪夢を見させ、リハーサルを行い、心身に負担をかけすぎないようにしているんです。
とは言え、悪夢ばかりを見ていると寝た気が全くしないどころか、余計に疲れてしまうので、ストレスをあまり溜めないようにリラックス効果のあるアロマオイルを使用するなど工夫して、なるべく熟睡できるようにしたいものです。
夢を見るという事は眠りが浅い?
夢を見るのはレム睡眠の時だと分かりましたが、レム睡眠時は眠りが浅い状態にあると言えます。
眠りが深いと脳も休息しているので夢は見ませんが、眠りが浅い時には夢をよく見ます。
一晩で夢を何度も見る(気がする)人は、眠りが浅く、睡眠の質が悪いと言えます。
睡眠中に何度も目を覚ます人も同様で、睡眠の質が悪いためにすぐに目が覚めてしまうのです。
良質な睡眠がとれている人は、朝までゆっくり熟睡しているので夢を見なかったという事が多いようで、反対に夢を良く見る人は睡眠の質が悪くて熟睡できていないと言えます。
目覚めたときに覚えている夢は、目覚める前のレム睡眠時に見た夢なので、それだったら睡眠の質は悪くないと言えますが、いくつもの夢を覚えているようだと睡眠の質が悪いということになります。
また、悪夢をよく見る人は、前述の通りストレスが原因になっているケースが多いのですが、悪夢を見て起きてしまった時にドキドキしていて身体が興奮状態だったりすると、もう一度寝ようと思ってもなかなか寝られなくなってしまうこともあります。
その結果、眠りも浅く、睡眠の質も悪く、身体が十分に休息をとれないということにつながります。
起きる直前に夢を見るのは普通のことですが、一晩に何度も夢を見てしまうようなら睡眠障害の恐れもあるので注意が必要です。
自分が見たい夢を自由に見られるか?
自分が見たい夢を好きな時に見られたらいいな!って思いませんか?
そんなことができたら毎晩寝るのが楽しくなりそうですよね♪
楽しい夢ならずっと見ていたいって誰もが思うことかもしれません。
実は、この夢を自分の思いのままに自由に操るという事を「明晰夢(めいせきむ)」と言って、その研究は日々進められています。
明晰夢というのは、夢の中でそれを夢だと自覚し、夢を自分の好きなようにコントロールできるというもので、誰もが可能なんだとか。
明晰夢を見る人というのは、ある特定の脳波を出している人で、尚且つ洞察力がとても優れている人とのこと。
ちなみに年齢は関係しません。
トレーニングをすれば誰でも明晰夢を見る事ができるようになるらしいのですが、実は明晰夢を意図的に見るのは危険だという声もあります。
明晰夢を見ている状態というのは脳が覚醒しているので睡眠の質が悪い時ということになります。
意図的にその状態を作り、繰り返し見ていると、睡眠時に身体を休息させることができなくなって身体に負担がかかります。
それはそうですよね、寝ているときも休まっていないのですから。
たまに明晰夢を見て楽しむのはいいかもしれませんが、意のままだということはそれが毎晩続くのかも…。
それでは身体をユックリ休めることもできないので、楽しそうだけどそれも良し悪しかもしれませんね。
まとめ
「夢を自由に操れたらいいのに」と思うのは誰でも同じですよね。
しかし、それでは身体を休ませるといった睡眠の目的を果たせないことになるので、夢は自然に任せておくのが一番良いでしょう。
悪夢をよくみる人はそれだけストレスが溜まっている現れなので、良い夢が見られるようにストレスを発散して解消する策を模索しましょうね。
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