京都祇園祭の見どころは?見物にベストの日は?穴場はある?
京都に夏の到来を告げる祇園祭。
全国的に有名な祇園祭は八坂神社の神事で、1か月に亘って行われる豪華で盛大なお祭りです。
見どころも多いのですが、観光で行くとなると祭りの開催期間中ずっといられるはずもないし、ぶっちゃけいつ行くのが一番いいのか迷いませんか?
ここではそんな祇園祭の見どころとちょっとした穴場と、祇園祭見物にベストな日を教えちゃいます。
祇園祭の見どころと見物にベストの日
見どころは、何といっても「宵山」と「山鉾巡行」でしょう!
祇園祭には、前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)がありますが、そのいずれかの宵山~山鉾巡行がお勧めです。
祇園祭は、とにかく開催期間が1か月もありますので各種行事が目白押しですが、観光で行くとなるとそう長い期間滞在することもないはずなので、滞在がもしも一泊二日なら、祇園祭のハイライトともいえる宵山と山鉾巡行を楽しむというのがベストです。
ただ、いずれも相当な人出なので、それなりの覚悟(?)は必要になります(汗)
もし二泊三日とか三泊四日とゆとりのある滞在予定なら、山鉾巡行が最後に日になるようにして予定を組めば、宵山だけでなく宵々山や宵々々山も楽しめます。
宵山は夜ですから、日中は京都見物を楽しんで、暗くなる頃から宵山に出かけてみるといいですね。
各山鉾では、夜は提灯が幾十となく点火され、祇園囃子がコンコンチキチン コンチキチン♪と賑やかに奏でられますので祭りの気分を最高に満喫できます。
【 宵山 】
また期間は少し早まりますが(7月17日~7月21日の日中)、後祭・山鉾建てもなかなか見逃せない凄さがあります。
鉾建ての作業は、木組を1本のクギも使わずに荒縄でくくって建てていくのですが、これがまたすごい技で感心しきり。
とはいえ、やはりハイライトは宵山と山鉾巡行に尽きます。
ご予定が一泊二日なら・・・
前祭の場合、7月16日の夜(宵山)と7月17日の午前(山鉾巡行)
後祭の場合、7月23日の夜(宵山)と7月24日の午前(山鉾巡行)
ご予定が二泊三日ならプラス宵々山(宵山の前日)、三泊四日なら更にプラス宵々々山(宵山の前々日)を楽しめば、けっこう祇園祭をお腹いっぱい堪能した気分になれます。
【 山鉾巡行 】
京都祇園祭に穴場ってあるの?
祇園祭の穴場は… はっきり言ってありません。
なぜならあまりにも混んでいて、以前はちょっとした穴場的スポットだったところも、年を経るごとに、どこも人・人・人になって改めてご紹介するところがなくなってしまいました。
でもそれでは実も蓋もないので、まだ可能性を残している1か所をご紹介しますが、それでも年々混んできているので、残念ながら保証は出来ませんがご容赦くださいね。
その場所は「御池新町」交差点です。
山鉾巡行コースのいわゆるゴール地点にあたります。
御池通りは歩道の幅が広いため、仮に他の場所と人出が同じだったとしても、歩道が広い分だけ歩きやすく、四条通りや河原町通り等よりはずっと楽に見学できます(できるはずです)。
また、ここの見どころはといえば、祇園祭のシンボル的存在である「お稚児さん」が長刀鉾を降りることです。
お稚児さんは地上を歩いてはいけない決まりなので、「強力」の人が抱えて階段を降りてきます。
これはある意味、巡行のハイライトといえなくもありません。
鉾から降りたお稚児さんは、強力の人に抱えられて帰って行きます。
また、スタート地点に帰るため、鉾の辻回しも見られます。
お稚児さんや強力についてはまたいつか別の機会に触れましょう。
さて、穴場とは決して言えない反則技ですが、
「これ以上快適によく見える所はない!」と断言できる場所があります。
それは… 有料観覧席です。
料金はパンフレット付きで3,180円ですが、全席指定で快適に見物できます。
考えてもみてください。
行ったことのない人は想像できないかもしれませんが、混雑はハンパないです。
場合によっては山鉾の見物どころか、人ともみ合っている間に何も見えずに終わることさえあります。
それが指定席で快適によく見えるならどうでしょう?
せっかくの祇園祭見物です。
3,180円は高いでしょうか…?
前祭(7月17日)の有料観覧席設置場所は…
御池通の寺町通から新町通の間
巡行(先頭)の通過時間は…
午前10時30分頃(寺町御池)~11時30分頃(新町御池)
前祭巡行は先頭から最後まで見学して概ね1時間30分
後祭(7月24日)の有料観覧席設置場所は…
御池通の寺町通から河原町通の間(京都市役所前)
巡行(先頭)の通過時間は…
午前10時頃
後祭巡行は花傘巡行まで見学して概ね1時間
有料観覧席お問合せは…
京都市観光協会 TEL:075-752-7070
(車イスのかたも相談できます)
※募集開始は6月初旬スタートです。
ところで、有料観覧席の注意事項がいくつかありますので記しておきましょう。
・雨天決行です。雨天時には使い捨ての雨合羽を。
・日傘禁止、禁煙。
・暑い時期なので熱中症に注意して適宜水分補給を。
・有料観覧席には巡行先頭通過時間の30分以上前に到着を。
でないと、混雑で席まで辿り着けないこともあります。
まとめ
京都祇園祭は、大阪の天神祭、東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつに挙げられており、
祭りのハイライトである7月17日と7月24日に行われる33基の山鉾巡行(京都祇園祭の山鉾行事)は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
何といっても京都の夏の風物詩、全国的にも有名で、訪れる人は大変多く、毎年多くの人出で賑わいます。
混雑に対しては覚悟が必要ですが、その分祭りの満足度は高く、先述のように有料観覧席等を利用すれば十分に祇園祭を堪能できることでしょう。
見物にベストの日も先述しましたが、併せて、
祇園祭宵山をより一層楽しむために、宵山の期間中に設けられる「祇園祭総合案内所」で「山鉾配置地図」を最初に手に入れておきましょう。
山鉾配置地図は以下の場所で無料で配られています。
前祭では、四条烏丸に祇園祭総合案内所、四条河原町に祇園祭臨時案内所が設けられます。
後祭では、室町錦小路の京都芸術センター内に祇園祭宵山案内所が設けられます。
地図は他に八坂神社でも配布されています。
さて、今年の京都祇園祭、あなたはどのように楽しみますか?
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