マロニー愛!関西人がこよなく愛するマロニーは関東人をも魅了
「マロニーちゃ~ん♪」というフレーズで有名なマロニー。
中村玉緒さんが楽しそうに歌うCMは、関西のみならず、関東でもご覧になったことがある人は少なくないでしょう。
実はあのCMが全国に流れるまで、マロニーを愛用していたのは関西人だけだというのですから驚きです。
関西では鍋には必ずマロニーが入っている… というか、入っていなければ鍋ではない!というほどの代物ですが、それが関西限定だったとは…。
さて、それほど関西人に愛されているマロニー、あまりに身近過ぎて容易に説明できませんが、関東の人ともマロニー愛を共有したくて、今日はマロニーについて、ちょっと熱く語ってみようかと、そんな企画です。
マロニーって一体??
関西人にとってマロニーは鍋の具材として絶対的な地位を築いています。
なくてはならないものなのだから当然といえば当然で、マロニーが入っていない鍋なんて鍋じゃありません。
おでんに大根、おにぎりに海苔みたいに、鍋にマロニーは至極当たり前なのです。
そのように、あまりに当たり前すぎて、マロニーが一体何なのか?なーんてまったく気にしたこともありませんでした。
ついこの前、関東の人に訊かれる前までは…。
で、あらためて、先入観なしにマロニーについて調べてみました。
マロニーを全く知らない人もいるかもしれないので、どんなものかをまず記すと、イメージとしては太めの春雨、形状は乾燥タイプはストレートで長さは12cmほど。
下茹でなしでお鍋の具材として使えます。もちろん鍋物以外にも使えますが、その場合は茹でて使います。
と、だいたいこの辺りが予備知識。
マロニーは、大阪に本社があるマロニー株式会社さんが作っている商品で、北海道産のジャガイモでんぷんを主原料とし、それにコーンスターチを配合して作られています。
アレルゲンを一切含んでいないので、アレルギー体質の人でも安心して食べられるところが嬉しい逸品。
名前の由来は公式発表がないので社長さんの胸の内にしまわれているそうですが、「まろやかに煮える」のでマロニー、その辺りが正解に近いそうです。
マロニー(ドライタイプ)100gの栄養成分は以下の通り。
・エネルギー:349kcal
・脂質:0.2g
・たんぱく質:0.1g
・炭水化物:86.8g
・ナトリウム:35.3g
マロニーは、茹でると5倍くらい膨らむので、それを考えるとカロリーは概ね実質5分1の70kcalほど。
でんぷんが主原料の割に実は低カロリー食品といえそうです。
食感はどうかといえば、モチモチして美味しいという表現が一般的ですが、食べ頃とされる「煮始めて5分ほど」の状態で関東の人に食べさせたところ、つるっとした感触が唇に心地良く、適度なコシとモッチリ感がなかなか良いと好評。
白滝もしくは春雨を想像していたが、どちらかといえば葛切り(くずきり)に近い印象とのことでした。
だいぶ気に入っていただけたようで、マロニーが関東でも鍋の具材のスタンダードになる日も遠くないと予感した次第です(笑)
ちなみにマロニーには大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
・乾燥マロニー
生マロニーを乾燥させた物で、食感はつるつるシコシコ。
・生マロニー
原料をそのまま製麺化したもので、食感はもちもちプリプリ。
生マロニーの販売は関西のみなので、今のところ関東の人は乾燥マロニーしか手に入りません。
とはいえ、東日本限定の「マロニーちゃん」という商品もあって、これは逆に関西では売ってません。
関東では「マロニー」の商品名ではまだまだブランディングされていないので、ここは中村玉緒さんのCMのイメージが強い「マロニーちゃん」を商品名にして勝負といったところでしょうか。
いつの日か、マロニーが関東でももっとポピュラーになったら、生マロニーも流通するかもしれませんね。
生マロニーが売ってる関西では、どっちのマロニーを使うかは、料理によって使い分けられています。
マロニーって関西だけ?
先述うの通り、「マロニーちゃん♪」というフレーズで広く親しまれているマロニーですが、最初は「マロニーさん」というフレーズだったのを、中村玉緒さんが間違えて「マロニーちゃん」と歌ったのがそのまま使われたのだとか。
関西ではお鍋の具材として定番のマロニーですが、関東の方ではその昔、存在すら知られていなかったようです。
マロニーが誕生したのは1963年とその歴史は意外に古いのですが、当時マロニーの売れ行きはさっぱりだったとのこと。
その後、1978年に社名を現在のマロニー株式会社に変更し、1994年にあの有名な「マロニーちゃん♪」のCMで全国に打って出たところ、中村玉緒さんの面白さやインパクトも手伝って一躍注目される商品になりました。
今でこそ、関西の鍋料理には欠かせない存在となったマロニーですが、流行する前は「春雨」がその地位についていました。
もちろん家庭によっては糸こんにゃくということもあったでしょう。
同様に関東では白滝が鍋の定番で、関東の場合は今でもマロニーはマイノリティ、やはり白滝というご家庭が多いことと思います。
中村玉緒さんのCMの後、製品名をマロニーから「マロニーちゃん」に変更すると、それまでは主に関西でしか受け入れられていなかったマロニーが、徐々に関東にも浸透していきます。
最近はほとんどのスーパーに置かれているし、コンビニに置かれているケースさえあるというのですから、関東にもずいぶんと定着したものです。
関東では、現在も西日本名の「マロニー」と東日本名の「マロニーちゃん」の両方が販売されているとのことですが、今後はどちらかに統一される予定なのだとか。
多分、「マロニーちゃん」で決まりかな… と私は思います♪
マロニーを使ったダイエットレシピ。
マロニーは元々大してカロリーの高い食品ではありませんが、なんと言っても茹でるとおよそ5倍に膨らむことから、その分「実カロリー」が低くなり、しかもボリュームがあって腹持ちも良くダイエットに向いている食品と言えます。
マロニーの原料は炭水化物なのにどうして太らないの?って疑問に思うかもしれませんが、マロニーは食べても他の食品と比べて血糖値の増加量も低いので安心して召し上がって大丈夫。
そんなマロニーを使ってダイエット料理を考えてみました。
・カルボナーラ
パスタの麺の変わりに茹でたマロニーを使用します。ポイントとしては、マロニーを下茹でした後に水洗いすること。
もっと低カロリーをお望みなら、カルボナーラではなく、和風のスープパスタ風やペペロンチーノにすると、カルボナーラより圧倒的に低カロリーです。
でも、美味しくいただくという観点ではカルボナーラに軍配が上がりそう。実際パスタをマロニーに置き換えただけでも相当カロリーオフになりますから。
・ご飯
乾燥マロニーを水でふやかしたものをハサミで細かくカットし、お米を炊く際にお釜に一緒に入れて炊けば出来上がりです。
よく、こんにゃくでできたお米?といったものが売られていますが、それと同じような感覚で、一膳は一膳なんだけどお米の量を減らしてカロリーオフみたいな。
・ラーメン
茹でたマロニーをワカメスープの中に入れて、お好みで味付けをすれば出来上がりです。ラーメンというよりマロニースープという感じかな?
ラーメンらしさを出したいなら、市販のラーメンスープを用いれば、なかなか個性的なラーメンが出来上がります。
・野菜炒め
野菜炒めをする際に下茹でして柔らかくしたマロニーを一緒に入れて炒めれば出来上がりですが、一風変わった野菜炒めで、これはこれでとても美味しい。
マロニーをカットしないでそのまま使うと、何というか、台湾料理にありそうな麺類的な雰囲気も。
などなど、マロニーは工夫次第で色んな料理に使用できます。
マロニーは「解けない春雨」をテーマにして作られた商品なので、熱を加えてもしっかりと食感が残り、しかも、ボリュームもけっこうあるので、やはりダイエットには向いている食品といえそうです。
ちなみに、この前、アマゾンに「社員公認 マロニーレシピ/マロニー株式会社」なんて本が売ってました。
会社としても、鍋だけじゃなく色んな料理に使って欲しいということなんでしょうかね。
まとめ
マロニーは今でこそ全国で見かけるようになりましたが、販売当初は西日本でしか受け入れられていなかったようです。
春雨と違って、熱を加えてもしっかりとした食感が残る他、ボリュームもアップするのでダイエットにも向いている食品と言えそうです。
また、下茹でしなくてよくて、鍋料理に直接入れられるのもお手軽でいいですね。
関西人にこよなく愛されているマロニー、今や関東人をも魅了する美味しい食材になりつつあります。
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