子供連れで飲食店に行くときのマナー。取り皿に分けることの是非
「子供連れで飲食店へ行って、子供の分を注文せずに、取り皿に分ける」というのをしたことはありますか?
小さい子を連れて飲食店に行くのって、何かと神経を使いますよね。
特に、「子供の分を取り皿に分ける」という行為を『禁止』にしているお店も増えていて、近年、ネット上でも波紋を呼んでいます。
そこで今回は、飲食店で「子供用の食事を取り皿に分ける」ときのマナーについてご紹介していきます!
アリかナシか
「マナー」というものについて考えるとき…
「誰でもやってるんだから、別にいいんじゃないの?」
という発想をするのは、あまり良いことではありません。
「小さい子なんだから」
「毎日行っていて馴染みのお店だから」
「バイトの子と知り合いだから」
以上のような、「個人的」なケースを言い出してしまったらキリがありません。
こういうときはまず、「原理原則」から考えていきましょう。
子供用メニューの意味とは
原則としては…
「座席に座った人は、何かしら注文しなければならない」
というのがマナーです。
よく、ファミレスなどへ行くと、
「お子様セットあります」
「お子様用のドリンクあります」
と、壁やメニューに書いてありますよね。
あれは別に、お客さんに「お勧め」してるわけじゃないんです。
こうした「お子様メニュー」の真の意味は…
「当店には子供用のメニューもありますから、子供だからって何も頼まずに座るのはやめてくださいね!」
という店からのメッセージなんです。
1人1品以上がマナー
つまり、お子様メニューは、本当に「お子様のため」にあるのではなく…
子供の食事を何も頼まない親を「けん制する」という意味合いがある…ってことを推し量る必要があります。
ですから、やはり子どもであっても「何かしら注文する」というのが「原則」ってことになります。
ラーメン屋は?
ただし、ファミレスであれば子供用メニューも充実していますから、「とりあえず何か頼む」ということは充分可能ですよね。
問題は、個人経営のラーメン屋や和食屋など、「そもそも子供用のメニューがない」というお店です。
こういう時はやはり、ないと分かっていても、「子供用のメニューはありますか?」と、一度はお店の人に聞くのがマナーです。
「ある」と言われれば、それを頼めば済みますし、「ない」と言われたら、その時に改めて「取り皿」などの対応を考えることができます。
小鉢ものを頼む
子供用のメニューがないときの「うまい」対処法としては、子供用に「小鉢もの」を頼む、という手があります。
例えば、ラーメン屋さんであれば、「餃子一人前」を子供用に追加注文する、ということです。
これなら、お店にとっては、子供は「餃子一人前」を注文したお客さんですから、文句は言えませんよね。
その上で、取り皿をもらって、親のラーメンやご飯を分けてあげれば済む話です。
でも、もしも、お店で「取り皿禁止」になっていた場合は…
それでも、「餃子のお皿」がすでにあるわけですから、子供にはそこで食事をさせることも可能です。
そもそも連れて行かないという選択
しかし、小学校入学前の小さな子を連れて、個人経営のラーメン店や和食の有名店などに行くこと自体、果たして、良いことなのかどうか…という問題もあります。
「子供用のメニューがない」ということは…
「本来子供を連れてくる場所ではない」という、お店の側からのメッセージだと言えるからです。
取り皿禁止の店
あるラーメン屋では、子供の取り皿そのものを禁止にしているところがあります。
これは、関係者の話によると…
ある親が、つけ麺を一人前だけ頼んで、「追加料金で替え玉」を注文して、それを子供に食べさせていたそうです。
こんなことをされたら、「一人前+替え玉」で、2人も3人も食事ができてしまいますから、完全にマナー違反です。
お店は、取り皿禁止にして当然です。
大盛りから子供に分ける
また、次のようなケースもあります。
ある親は、7歳ぐらいの子供を連れてラーメン屋に入り、「ラーメン大盛り一人前」を注文しました。
大盛りだと並の約1.5倍ありますから、親が並の分量を食べて、子供はその残りを取り皿で食べるわけです。
これも、たとえ子供とはいえ、「一人前を2人で食べる」ってことになりますから、店としてはやはり迷惑です。
そのため、
「親が大盛りで子は取り皿」
…この行為は、現在でも多くのラーメン屋で禁止されています。
というか、親子で大盛りを一杯食べれるなら、「だったら並2杯頼んでもいいんじゃいの?」と言われてしまうんです。
やはり、子供がいるときは、個人経営の飲食店は避け、ファミレスにしておくのが無難だと言えます。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、飲食店での子供への「取り分け」がNGか否か、というテーマについてご紹介してきました。
・子供用のメニューがあるお店を選ぶ。
・子供用のメニューを何かしら注文する。
・ないと分かっていても、「子供用のメニューはありますか?」とお店の人に聞いたほうがよい。
・ない場合は、小鉢ものなど、小さなメニューを注文する。
・1つのメニューを2人で食べるのは、原則NG。
・子供はファミレス専門にして、個人経営のお店には連れて行かない。
…以上が、ポイントとなります。
ぜひ、参考になさってみてくださいね!
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