レジの行列で「場所取り・順番取り」がマナー違反である3つの理由
スーパーなどのレジの行列で、横から割り込みされるとイラッときますよね。
明らさまな割り込みは、さすがにマナー違反ですからやる人も少ないのですが、意外とグレーゾーンになってしまっているのが「場所取り・順番取り」です。
今回は、スーパーやホームセンターなどの会計の際、「場所取り・順番取り」がマナー違反だと言える3つの理由についてご紹介していきます。
順番取りはマナー違反?
「場所取りや順番取り」というのは、一般的に次のような行為を指します。
例えば、ある夫婦がスーパーへ買い物に来ていたとします。
そして、このスーパーはいつも混んでいて、お会計するのに10分以上かかるというケース。
ここで、この夫婦は「連携プレイ」を考えます。
妻が買い物を終える10分前の時間を見計らって夫が先にレジに並んでおけば、妻が買い物を終えた頃に夫はちょうどレジの直前に来ている、という段取りです。
これにより、妻は夫のいた場所へ入り、行列に並ぶことなくお会計を済ませることができます。
おそらくあなたも、スーパーやホームセンターなどで、このようなやり方で行列に並んでいる人たちを見かけたことがあるのではないでしょうか。
しかしこの行為は、一般に「マナー違反」とされています。
誰も2人の関係を知らない
こうした「場所取り・順番取り」の行為がマナー違反になってしまう最大の理由は、「その2人の関係を誰も知らないから」です。
赤の他人が割り込めば、当然マナー違反です。
でも、夫婦が割り込むのか赤の他人が割り込むのか、そんなことは周囲の人には関係ないですよね。
誰であろうと並んでいない人が横入りするのは、やはりマナー違反なんです。
抜かされた人は不快に感じる
上記の例で言えば、夫が先に順番待ちをしていて後から妻が来るというケースですが、この場合「その2人が夫婦である」なんてことは、当然誰も知りませんよね。
こうなると、後ろで並んでいる人は妻が横から入ってきたときに、「えっ、この女、なに勝手に横入りしてるの?」と、当然イラッときます。
2人の様子を見れば、夫婦であることは察しがつくかもしれませんが、だからと言って行列を抜かしてよい理由にはなりません。
周囲にモヤモヤ感を与える
それに、この夫婦が後ろの人に、「あ、私達、夫婦なんです」なんて説明をするのも何だかおかしな話です。
普通は、そんな説明をしたりはしませんから、周囲の人も文句を言いたいけれど黙っている…というモヤモヤ感を生じさせることになります。
後ろの人には見えない
また、2人の様子を見て、「あぁ、夫婦なんだな」ということが分かるのはレジの近くにいる人だけです。
夫婦の近くにいる人は状況を見て、「夫婦の片方が順番待ちをしていたんだな」ということを察してくれるでしょう。
でも、行列が長い場合、行列の最後尾の人は「この2人が夫婦かどうか」なんてことは遠目には分かりませんよね。
こうなると、知らない女が横入りしてきただけにしか見えないわけです。
もしも、この夫婦が行列の最後尾の人から、「おい、割り込みするなよ!」と怒鳴られた場合、たとえ「私達、夫婦なんです」と大声で説明をしてみたところで、悪者扱いされることには変わりありません。
不公平である
こうした「場所取り行為」がマナー違反だと言えるもう一つの理由は、「不公平だから」です。
場所取りは、当然ながら「2人連れ以上」でなければできません。
しかしスーパーでお会計を待っている人たちは、「全員が夫婦で来ている」わけではありませんよね。
当然一人でお買い物に来ている人も大勢いるはずです。
一人で来ている人は場所取りをしてくれる仲間もいませんから、最初から最後まで自分一人で行列に並ばなくてはいけません。
こうなると2人連れで順番取りをしている人は、1人で来ている人に比べて不公平であるという印象を与えます。
もしも行列に並んでいる人たちが全員一人で来ていた場合、夫婦の場所取り行為は確実に白い目で見られます。
「二人だからズルをしてもいい」という考えが見え隠れしてしまうからです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、スーパーやホームセンターなどのレジで、「場所取り・順番取り」がマナー違反であると言える理由として…
●その2人(または2人以上)の関係を周囲の人は知らない。
●行列の後ろの方の人からは割り込んできたように見える。
●1人で待っている人に対して不公平なことをしている。
以上、3つのポイントについてご紹介してきました。
実際のところ、スーパーなどでの会計のときに仲間に順番待ちをさせて後から入ってくる人は非常に見苦しいものです。
効率的であるとは言え、「ズルいことをしている」という印象は否めません。
2人で来ているなら、やはりちゃんと2人で待つか、または1人が並んでもう1人は別の場所で待機するのがマナーだと言えるでしょう。
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