メイクのマナー~通勤電車で女性が化粧するのはマナー違反?
OLが朝の通勤電車の中で化粧をするのは、マナー違反か否か
これは、昔から議論の的になりやすいテーマです。
そこで今回は、このテーマについて考えてみたいと思います。
車内でメイクはマナー違反?
今回話題になったのは次のツイートです。
満員電車の中でパウダー塗ったり、リップ塗ったりするのは他人に化粧品が付いちゃうかもしれないから控えるべきだと思うけど、椅子に座って周りに迷惑にならないレベルで化粧するのは全然よくない?
なんで社内の化粧が痴漢や足広げる男性や、道に唾を吐くおじさんより批判されてるか理解できない— A (@1849pp) 2018年5月28日
こうした「女性側の主張」的なツイートは、往々にして「炎上しやすい」という傾向があり、このツイートも100件以上の返信がついています。
結論はない
まず、最初にお伝えしますが、「女性が朝の通勤電車で化粧をするのは、NGか否か」のテーマにおける「結論」というものはありません。
この話題は、戦後バブル期の頃からありましたから、もう40年近くも議論されている、いわば「永遠のテーマ」です。
なぜなら、車内で化粧する人にはその人なりの言い分があり、それを認めない人にもまた言い分があるからです。
したがって、「どちらが正しい」という話ではなく、大切なのは、双方の言い分を理解して、各自が「落としどころ」を見つけることです。
肯定派の言い分
まずは、「通勤電車の中で化粧をしてもかまわない」という肯定派の意見です。
肯定派の人は、
・家で化粧をするために無理な早起きが続いて寝不足になれば仕事にも支障が出る
・誰にも迷惑をかけていない
・日本には化粧をせずに出社することが許されない土壌がある
などの意見が一般的です。
肯定派の人にとっては、化粧は「絶対にしなければならないもの」という前提があります。
・必ずやらないといけないものだし、
・誰にも迷惑をかけてないんだから、
・どこでメイクしたっていいじゃない
というスタンスです。
否定派の言い分
一方で、「車内で化粧をすべきでない」という否定派の言い分は…
・粉が横に飛ぶ
・ニオイが気になる
・リップが服につく
・肘が邪魔
・手鏡に向かって一人で笑顔を作っている様子が気持ち悪い
などなど、様々な意見がありますが、まとめると…
「隣の人が化粧すると迷惑に感じる」と、こういうことですね。
最低限のマナーは必要
こうなると、今回のテーマである「OLが車内で化粧をするのはNGか否か」という問題は…
・隣で化粧をされる側は、化粧による迷惑をどの程度まで容認できるか
この辺りが争点と言えそうです。
実際、車内で化粧をして、隣に座っている人に粉が飛んだり、肘が当たったりすれば、明らかな迷惑行為です。
「化粧してるんだから、少しは我慢しなさい!」なんていうのは通りません。それでは身勝手すぎます。
「どうしても化粧をする必要があるから、する」のではなく、やはり周囲の迷惑にも気を遣う必要があります。
迷惑なのは一部の女性
都市部の通勤電車では、座席に座って化粧する女性なんてそう珍しくもなく、ほぼ毎日のように見かけます。
しかし、彼女たちが全員「周囲から顰蹙(ひんしゅく)を買っている」というわけではありませんよね。
今回のツイートの女性も、「周囲には気をつけている」と言っています。
もし全員がそういう姿勢なら、「通勤電車の中でメイク」も、そこまで槍玉に上がることはないでしょう。
やはり、一部の「周囲の迷惑を考えないタイプ」が問題なわけです。
・隣の人に迷惑がかかるかもしれない…と考えて、遠慮がちにメイクするのと、
・他人の迷惑なんて知ったこっちゃない…とばかりに堂々と化粧するのとでは、
周囲に与える印象はずいぶん違います。
こうなると、「車内での化粧が是か非か」なんてことを言い争う前に…
化粧をする人は、粉やリップ、肘などが隣の人に当たらないよう、最低限「他人の迷惑を考えましょう」というところに落ち着きそうです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「朝の通勤電車の中で化粧をするのは、NGか否か」というテーマについて考えてみました。
こちらが、話題になったツイートです。
満員電車の中でパウダー塗ったり、リップ塗ったりするのは他人に化粧品が付いちゃうかもしれないから控えるべきだと思うけど、椅子に座って周りに迷惑にならないレベルで化粧するのは全然よくない?
なんで社内の化粧が痴漢や足広げる男性や、道に唾を吐くおじさんより批判されてるか理解できない— A (@1849pp) 2018年5月28日
肯定派には肯定派の、否定派には否定派の言い分がそれぞれあるので、一概に「どちらが正しい」とは言えないところがあります。
こうした問題のポイントは、迷惑をかけている人が、「どれだけその自覚があるか」という点です。
周囲への迷惑も顧みず、堂々と化粧をしているような女性が世の中にいる以上、この議論が終わることはないのかもしれません。
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