1分でわかる!中学高校の学校内ヒエラルキーを知る6つのポイント
「学校内ヒエラルキー」、または「スクールカースト」という言葉をご存じでしょうか?
今や、中高生の子供たちにとっては、「学校生活全体に関わる、死活問題」とさえ言われるほどの深刻な関心事…
それが、生徒同士の序列、「学校内ヒエラルキー」です。
ひょっとしたら、中学・高校に通うあなたの子も、この学校内ヒエラルキーに、日々頭を悩ませているかもしれません。
でも、昭和生まれの人にとっては、そもそも「学校内ヒエラルキー」がどういうものなのか、今一つピンと来ないですよね。
そこで今回は、現代の中学・高校の「学校内ヒエラルキー」について、昭和生まれの親世代にも簡単に理解していただけるよう、「6つのポイント」をご紹介していきます!
ヒエラルキーとは
まず最初に、ヒエラルキーとは、ちょっと乱暴な表現ですが、一言で簡潔に表すと「上下関係」です。
本来は、「ピラミッド形に上下に序列化された」階層制、あるいは階級制を指しますが、端的に言えばやはり上下関係です。
したがって「学校内ヒエラルキー」とは、学校内の人間関係の序列・上下関係という認識で間違いないでしょう。
それでは順に見ていきましょう。
1.帰宅部>部活あり
まず、一般的な学校内ヒエラルキーでは…
「帰宅部の方が、部活で頑張っている人よりも上」という傾向があります。
おそらくこれは、昭和生まれの人たちにとっては、最も理解に苦しむポイントではないでしょうか。
昔は、野球部のエースや、サッカー部のキャプテンなどは、「無条件で」クラスの上位に位置していたものです。
能力とは関係がない
昭和の頃であれば、例えば、クラスに野球部のエースがいれば…
性格が「明るいか、暗いか」などの「個のキャラクター」は、そこまで重視されていませんでしたよね。
彼らは、その突出した能力によって、他人よりも抜きん出ていたわけです。
でも現代では…
「部活に一生懸命であればあるほど、学校内ヒエラルキーの上位にはなりにくい」
という傾向があります。
なぜなら、クラス内カースト上位の陽キャ(陽気なキャラ)たちは、放課後に、カラオケに行ったりして遊ぶからです。
部活優先は身分が下!?
例えば、仮に全国レベルの野球部員がクラスにいたとしても…
彼が、無口で無愛想であれば、学校内ヒエラルキーでは、「下」になってしまうんです。
つまり、極端な話、脇目もふらずに部活に打ち込んでいる人たちよりも…
帰宅部で、放課後、楽しそうに騒いでいる人たちの方が、「クラスでは上になる」ということです。
コミュ力重視?
この「帰宅部>部活あり」は、おそらく現代の「学校内ヒエラルキー」を知る上で最も重要なポイントの1つです。
つまり、学校内ヒエラルキーにおいては、運動や勉強などの具体的な能力よりも…
友達が多くて楽しく騒いで遊べるという、いわば「コミュ力」が最も重視されているからです。
2.運動部>文化部
また、部活をやっている人同士の間でも、ヒエラルキー(序列)は存在します。
それが、「運動部>文化部」という序列です。
文化部に属するのは、ブラスバンドやオーケストラ部、美術部や演劇部など文化系の部活動全般で、彼らは学校内ヒエラルキーでは、「下」とされています。
つまり、前項の「帰宅部」と組み合わせると、「帰宅部>運動部>文化部」という序列になります。
3.モテ>非モテ
これは、比較的分かりやすい基準です。
学校内ヒエラルキーでは、「モテるタイプ」が上で、「モテないタイプ」が下になりがちです。
これは、必ずしも「美男美女」に限定されているわけではない… というところがポイントです。
三枚目でもモテるタイプはいますし、逆に、美形でもモテないタイプというのも存在しますよね。
そして、学校内ヒエラルキーでは、モテない美形キャラよりも…
「見た目はぱっとしないけれど、なぜかモテるタイプ」が上位になります。
また、「モテ>非モテ」の構図は、そのまま「リア充>非リア充」ともほぼ一致します。
4.ウェイ系>ウェイ系以外
「帰宅部で、いつも楽しく騒いでいるタイプ」を、最も具現化したものが…
いわゆる「ウェイ系」です。
「ウェイ系」とは、いつも「ウェイウェイ」とか「ウェ~イ」とか言ってそうな人、という意味で…
「底抜けに明るくて陽気な人達」を指す用語です。
この後にご紹介する「陽キャ(陽気なキャラ)」の、そのまた上。
ウェイ系の地位は、学校内ヒエラルキーの中でも突出しており、常に最上位に位置します。
そのため、多くの学校では、「ウェイ系とウェイ系以外」という立て分けすら存在しているんです。
現代の学校内ヒエラルキーは、「ウェイ系のためにある」と言っても過言ではありません。
5.陽キャ>陰キャ
そのように、ウェイ系は絶対的に最上位ですが、ウェイ系以外では…
「陽キャ(陽気なキャラ)と陰キャ(陰気なキャラ)」
という区別があり、陽気なキャラは常に上で、陰気なキャラが常に下… というヒエラルキーが、存在しています。
6.オタク>陰キャ
興味深いのは、「オタク>陰キャ」つまり、オタクの方が、陰キャよりも上だと思われている点です。
オタクは、普段は陰キャでも、仲間たちで集まれば、陽キャのように楽しく騒ぐことができる…という特性があるためです。
つまり、仲間がいれば騒げるのが「オタク」、仲間がいても騒げないのが「陰キャ」という区別になっています。
このため、「オタクの方が陰キャよりも少し上」という傾向があります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、学校内ヒエラルキーを知るための、6つのポイントについて、ご紹介してきました。
1.帰宅部>部活あり
2.運動部>文化部
3.モテ>非モテ
4.ウェイ系>ウェイ系以外
5.陽キャ>陰キャ
6.オタク>陰キャ
まとめると、
●部活面
帰宅部>運動部>文化部
●性格面
ウェイ系>モテ陽キャ>非モテ陽キャ>オタク>陰キャ
…という序列になります。
もちろん、こんな学校内ヒエラルキーなんてものは卒業とともに消え去りますから、大人から見れば至極くだらないものには違いないのですが…
当の子供達にとっては、まさに最大の関心事。
親としても、こうしたヒエラルキーの存在を知っておくようにしましょう!
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