指しゃぶりはやめさせるべき?赤ちゃんが指しゃぶりをやめない理由
「生後6ヶ月の子が、1日中ひたすら指しゃぶりをしている」
「指しゃぶりはやめさせた方がいいの?」
「市販のおしゃぶりを買ってあげるべき?」
などなど、赤ちゃんの指しゃぶりで悩んでいるお母さんは多いです。
そこで今回は、赤ちゃんの指しゃぶりに関する「よくある悩み」と「その回答」について、ダイジェストでご紹介していきます。
やめさせなくてもいい
まず、今回のテーマで知っておいてほしいのは…
指しゃぶりは、すべての赤ちゃんが行なう自然な行為で、あくまでも一時的なものだということです。
したがって、無理に指しゃぶりをやめさせる必要はありません。
赤ちゃんにとって初めての遊び
指しゃぶりという行為は、赤ちゃんにとっては、生まれて初めて自分の指を使ってする遊びです。
そのため、赤ちゃんは指しゃぶりを「楽しい」と感じています。
また、指しゃぶりは一時的なものですから、他に楽しい遊びを覚えれば、赤ちゃんは自然に指しゃぶりを卒業します。
マイブームのようなもの
赤ちゃんが1日中指をしゃぶっていて、心配するお母さんも多いのですが…
これはいわば、赤ちゃんにとっての「マイブーム」のようなものです。
大人でも、新しい遊びを覚えたら、楽しくってそればかり繰り返して遊んだりしますよね。
それと同じことです。
じきに赤ちゃんが新しい遊びを覚え、指しゃぶりの「ブーム」が終われば、自然とやらなくなっていきます。
指しゃぶりをしすぎると歯並びが悪くなる?
「指しゃぶりをしすぎると歯並びが悪くなるらしい」
最近、そんな話をネット記事などでよく見かけますよね。
しかし本来、赤ちゃんの歯並びというのは…
親の歯並びや、あごの形や大きさなど、遺伝によるところも大きく、指しゃぶりが直接の原因で、歯並びが悪くなる… という可能性は低いです。
「指しゃぶりをたくさんしたけど、歯並びには特に問題なかった」
と言っているお母さんも多いですから、指しゃぶりと歯並びは関係ない、という見方がむしろ一般的です。
赤ちゃんが「オエッ」となる
赤ちゃんが指しゃぶり中に「オエッ」となったり、吐きだしてしまったり… というのもよく聞く話ですよね。
しかし、だからといって、指しゃぶりを無理にやめさせる必要はありません。
赤ちゃんは、「オエッ」を何度か繰り返していくうちに、指を深く入れすぎてはいけないんだな!?と学習します。
そうしているうちに加減を覚え、赤ちゃんなりに自分にとって一番ちょうど良い指しゃぶりの方法が分かってくるんです。
赤ちゃんが「オエッ」となったからといって焦る必要はありませんから、あまり心配し過ぎないようにしましょう。
粉ミルクの赤ちゃんは指しゃぶりしやすい?
「指しゃぶりは、ミルク育児の赤ちゃんがするもの」
「母乳育児の赤ちゃんは指しゃぶりをしない」
というのもよく聞く話ですよね。
しかし、これまた完全に俗説です。
粉ミルクというものが存在しなかった時代の赤ちゃんや、粉ミルクがない国の赤ちゃんも、指しゃぶりを普通にしています。
指しゃぶりと授乳の仕方に因果関係はないので、「うちは完全母乳なのに、どうして指しゃぶりをするの?」なんて気にする必要はありません。
完全母乳でも、指しゃぶりが好きな赤ちゃんもいれば、ミルク育児でも、ほとんど指しゃぶりをしない赤ちゃんもいます。
これはもう完全に赤ちゃん次第、人それぞれです。
市販のおしゃぶりを買って与えるべき?
赤ちゃんが、あまりにも長く指しゃぶりをしていると…
「市販のおしゃぶりを買って与えた方がいいの?」と考えるお母さんも多いです。
しかし、上記でお話ししたように、指しゃぶりを無理にやめさせる必要はありませんし、そもそも「指しゃぶりがダメで市販のおしゃぶりなら良い」というわけでもありません。
それに、市販のおしゃぶりには、デメリットもあります。
おしゃぶりをあまり長時間くわえ続けていると、口が塞がれて唾液が逆流しやすくなり、中耳炎になる可能性が高くなる、という指摘もあります。
ただの「おもちゃ」としておしゃぶりを渡す分にはかまいませんが、指しゃぶりをやめさせるための「代用品」としてはあまり適していません。
むしろ、歯が生え始めた赤ちゃんであれば、「噛みたい」という願望もありますので、おしゃぶりよりも弾力のあるマウスピースの方が適しています。
まとめ
指しゃぶりは、多くのお母さんが心配するほど悪影響のあるものではありません。
指と口が連動するようになった赤ちゃんにとって、指しゃぶりは楽しい遊びの一つです。
あくまでも一時的なものですから、すぐに飽きて、別の遊びを始めるはずです。
無理にやめさせる必要はありませんし、むしろ、赤ちゃんの指しゃぶりは、「成長の証」と考えて、暖かく見守ってあげましょう。
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