年下の相槌が「うんうん」はNG?相鎚だけタメ語になる後輩の心理
後輩と話しているときに、「うんうん、分ります」みたいな返事をされて、違和感を覚えたことはありませんか。
通常の会話では目上の人に対して敬語を使っているはずなのに、なぜか相槌の時だけは「うんうん」「そうそう」などタメ語になってしまう…
こういういう若者が近年増えています。
でも、どうして彼らは相槌の時にタメ語が出てしまうのでしょうか。
今回は、相槌がタメ語になってしまう若者の心理と、タメ語を使われてイラッとした時の対処法についてご紹介していきます。
「相鎚だけタメ語」とは?
まず、今回のテーマである「相鎚だけタメ語」というものについて少しおさらいしておきましょう。
これはまず、「普段はちゃんと敬語を話すことができる」というのが前提ですから、「敬語を全く話せない」なんていうのは論外です。
普段は年上に対してちゃんと敬語で話ができているのに、「相槌を打つとき」だけタメ語になってしまうというケースです。
相槌を打つときだけタメ語になる
例えば、次のような会話です。
先輩:「ねえ、○○君、ちょっと来てくれない?」
後輩:「はい、すぐ行きます!」
先輩:「折り入って話があるんだけど…」
後輩:「うんうん」「大丈夫ですよ!」
先輩:「実は、今回のプロジェクトで…」
後輩:「ふぅ~ん」「そうだったんですか!」
等々です。
聞いていて、
「えっ、この後輩、何いきなりタメ語になってるの?」と感じませんか。
この会話では、普通の文章の時は後輩は敬語を話しているものの…
相槌になると、途端に「うんうん」や「ふ~ん」などが出てきます。
近年、「相鎚だけタメ語」の話し方をする若者が増えていて、人によってはこうしたタメ語の相槌に、つい「イラっ」としてしまうわけです。
悪気はない
多くの場合、「相鎚だけタメ語」を話す後輩に悪気はありません。
つまり、後輩本人の中では「ずっと敬語を話している」つもりなんです。
相槌は独り言?
この後輩の心理としては…
「相槌は、あくまでもただの独り言だから、敬語にしなくてもよい」という発想があります。
つまり、上記の例で言えば…
「うんうん」というのは、あくまでも、「自分はその話を理解しながら聞いている」というただの独り言であって、「先輩に向かって話しているのではない」ということです。
そのため、この後輩は、「分かりました」や「そうですね」などの文章は問題なく敬語で話せても…
先輩が話をしている間の「相槌」は、「うんうん」や「ふーん」などのタメ語になってしまうんです。
平成生まれの特徴?
これは、かなり大雑把な分類をすると、昭和生まれと平成生まれの「ギャップ」とも言えそうです。
昭和生まれの人にとっては、先輩の話を「うんうん」と言って聞くのは失礼なことだと感じますよね。
もちろん、平成生まれ同士でも、後輩が先輩に「うんうん」と話すことに不快感を感じる人もいますが、昭和生まれに比べるとかなりオープンな印象があります。
つまり、平成生まれの人にとって「うんうん」という相槌はただの独り言なので、特段失礼にはあたらず、
同じように平成生まれの先輩も特にそれを気にしていないので、取り立てて指摘したりはしないというわけです。
相槌は誰のため?
これは、「相槌」に対する考え方のギャップです。
つまり…
相槌は「相手のため」か、それとも「自分のためか」ということです。
昭和生まれの人にとって、相槌はある意味「相手を気持ちよくさせるため」に行なわれます。
つまり、「相槌を打った方が相手が話しやすくなる」という前提があり、自分が相づちをしているのを相手に見せることで、相手が円滑に話せるようにする役割があります。
しかし、これはあくまでも、昭和生まれの人にとっての主流の考え方です。
平成生まれの人の中にもこのように考える人はいますが、その一方で「相槌はただの独り言である」と考える人も少なからずいます。
そういう人にとっては、
「ただ一人で相槌を打ってるだけなんだから、『はい』でも『うん』でもどっちでもいいんじゃね?」
ってなもんですから、ついつい相槌がタメ語になってしまう…というわけです。
まとめ
いかがでしたか。
相槌の時だけタメ語になってしまう後輩の心理としては…
「相槌は相手に向かって話している言葉ではなく、ただの独り言なのだから、『うんうん』でも失礼には当たらない」
という考え方が根底にあります。
あなたの大切な後輩なら「相槌も敬語にしなさい!」と教えてあげることも必要かもしれません。
でも、ただの知り合い程度なら…
相槌がタメ語だったからといってあまり目クジラを立てずに、「最近の若い人はそういうもの」と流しておくようにしましょう。
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