あらすじは必要?宿題の読書感想文2000字を最も簡単に書く方法
「明日までに読書感想文を書かなければいけないのに、全然書けていない!」と悩んだ経験はありませんか。
文章を書くのに慣れていない人にとって、読書感想文で原稿用紙5枚というのは、かなりハードルが高いですよね。
そこで今回は、誰でも1日で書ける、読書感想文の書き方をご紹介します。
まずは本を読もう
読書感想文を書くには、本を必ず1冊読まなければなりません。
本を読んでいない状態では、読書感想文を書くことはできませんからね。
まずは、図書館へ行って本を借りるところからスタートしてみてください。
そのため、読書感想を書くときは、読むのに1日、書くのに1日で、最低2日はキープしておきたいところです。
「今日中に読んで書く」というのも不可能ではありませんが、読み込みの作業が雑になってしまいます。
せっかく感想文を書くのですから、もしも時間があるなら、自分が読みたい本を、自分の思い出になるくらいしっかりと読み込むことを、おすすめします。
読書感想文が書きやすい本
学校側が読書感想文で読む本を指定することもありますが、特にそうした指定がない場合は、どんな本を選ぶのかはあなたの自由です。
そこで次に、「読書感想文を最も書きやすい本のジャンルは何か」ということをお話しします。
自己啓発本は感想文に最適
読書感想文が最も描きやすいのは、「自己啓発本」と呼ばれるジャンルです。
自己啓発本とは、「受験で成功する秘訣」「集中力がみるみるアップするコツ」「ビジネスで絶対に成功する方法」のような本のジャンルです。
要は、「あなたがこれをすれば、あなたにはこんなにもいいことがある」ということを書いた本のことです。
自己啓発本が読書感想文に適している理由
自己啓発本というのは、往々にして、「7つの方法」とか「7つの習慣」のようなタイトルがつけられていることが多いです。
おそらくあなたも、目にしたことがあるのではないでしょうか。
これは、本の構成としては、読書感想文を書くのに非常に適している構成です。
2千字の読書感想文を書く場合、仮に序文200字まとめ200字として、本文を1,600字も書かなければなりません。
なんの手がかりもない状態で、1,600文字の読書感想文を書くというのは、かなり難しいです。
しかし、もしも本が「7つの方法」のような構成になっていた場合、あなたが読書感想文を書くときには、「7つの方法」の一つ一つの方法について、小分けにして書くことができます。
1,600文字を一気に書こうと考えるから、何を書いていいのか分からなくなるのであって、小分けにすればとても書きやすくなります。
作文を書くときに最も重要な考え方は、小分けにして書くことです。
内容と感想を、章ごとに小分けにする
もしも「7つの方法」のような本であれば、感想を、単純に7等分できます。
仮に序文とまとめを200字ずつかくとすると、残った1,600字を7で割って、1つの方法あたり200から250文字程度で書いていくようにすれば、原稿用紙2,000文字であっても、案外埋めることができます。
こうすれば、なんだか、簡単に書けるような気がしてきませんか?
ですので、もしもまだあなたが、読書感想文で読む本を決めていないなら、「自己啓発本」のジャンルを読んでみることをおすすめします。
「本を読もうと思った動機」は不要
読書感想文の書き方を取り上げたサイトなどでは、「自分はなぜこの本を読もうと思ったのか」という、動機を書くことを勧めていることがよくあります。
しかし、読書感想文の原則としては、「読んだ動機」というのは、基本的には不要です。
なぜならそれは、感想ではないからです。
冒頭にお話ししたように、読書感想文というのは、あくまでも、感想を書くことが求められています。
ですので、採点の先生が読んだとき、「本を読んだ動機」というものが書かれていると、先生によっては、「ああ、この子は動機で文字数を稼ごうとしているんだな」ということが、見た瞬間にばれてしまいます。
それに、宿題だから書いているのですから、取ってつけたような動機はウソっぽいです(笑)。感想を書くことを、軸に考えるようにしてください。
あらすじは不要だが解説は必要
また、前項の「読んだ動機は不要」というのと全く同じ理屈で、あらすじも、あまり詳しく書きすぎると減点対象になります。
あくまでも、感想がメインです。
ただし、多少の解説は必要です。
あらすじではなく、あなたの読書感想文を読んだ人が、「一体何について書かれた本なのか」ということが分かるための解説です。
これは、読書感想文を書く上で最も重要なポイントの1つですから、ぜひ覚えておくようにしてください。
うまく解説文を書くコツ~「テーマとモチーフ」
本の解説をする時にあなたが知っておくべき重要なことが2つあります。
それは、テーマとモチーフです。
テーマ
テーマというのはつまり、「筆者はこの本で何を訴えようとしていたのか(主題)」ということ。
これは、本のあとがきを読めば、「友情の大切さがテーマです」のようなことが、大体書いてあります。
モチーフ
2つ目のポイントは、モチーフです。
モチーフとは、先ほど書き抜いた本のテーマを、筆者はどのような形で表現しようとしたのか、ということです。
舞台が高校生活になっているなら、「高校生の日常をモチーフにした作品」ということになります。
解説の例
すると、テーマとモチーフを盛り込んだ解説の部分は、だいたい次のような文になります。
「この本の中で、筆者が最も言いたかったことは、○○です(テーマ)」
「この本では、△△という登場人物たちの生き様を通して、○○のテーマを生き生きと表現しています(モチーフ)」
なんだか、ちょっとそれっぽい解説文のように見えませんか?笑
これに実際の本文などをちょっと抜き出して肉付けをすれば、200字くらいの解説文は簡単に書けます。
感想は章ごとに下書きして、肉付けしていく
あとは、先述のとおり、本の章ごとに感想を300字ずつくらい小分けにして書いていけば、完成します。
このとき、簡単に下書きを書くようにしましょう。
下書きは、1文でも構いません。
例えば、ある章であなたが「嘘はよくない」のような感想を持ったとしたら、「なぜいけないのか、嘘をつくとどうなるのか」のようなことが必ず本にも書いてあるはずですから、それを抜き出しながら自分の感想を書いていけば、300字ぐらいはすぐに書けます。
あとは、章ごとにそれを繰り返すだけです。
まとめ部分
この方法で2,000文字を達成できたら、最後にまとめ部分は設けるようにします。
まとめ部分では、あなたが文中で書き綴ってきた感想を、もう一度箇条書きにしておけば、読みやすく、要点も伝わりやすくなります。
要点をまとめて、最後に自分の目標や展望などを添えれば、見事、読書感想文が完成します!
まとめ
いかがでしたか。
読書感想文が最も書きやすい本のジャンルは、自己啓発本です。
ですので、本のチョイスが自由であるなら、できるだけ自己啓発本を選ぶようにしましょう。
でも、もしも学校側で本が決められていても、書き方は基本的には同じです。章ごとに感想を小分けにする、というのが最大のポイントです。
1.
序文:本のテーマをモチーフを解説する(200字程度)。
2.
感想:本全体の感想を、7つぐらいのパートに分けて書く。そのため、「7つの方法」のような本は、読書感想文に最適。
3.
まとめ部分:最後に感想を箇条書きにし、「自分もこのようにしていきたい、こうなってほしい」という目標や展望を書いて、終了。
必要なのは、この3項目です。
「読んだ動機」や「あらすじ」は、基本的には不要です。
このパターンを使えば、2,000文字の読書感想文は、数時間もあれば十分書くことができますよ!
重要なのは、実際の書く作業よりも、構成を練る作業です。
構成を全く練らずにいきなり原稿用紙に向かってしまうと、2,000字の作文なんてなかなか書けません。
でも、読む段階で構成さえしっかり練っておけば、書くための時間はかなり短縮できます。
ですので、読書感想文を書くときは、パートごとに大体何を書くのか、という構成を、読みながらでいいので、しっかりと下書きしておくようにしてください。
今年こそは、提出日直前に読書感想文で慌てることがないよう、ぜひ頑張ってくださいね!
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