インフルエンザの予防接種の時期や効果は?妊婦もOK?
インフルエンザが流行する季節になってきましたね。
インフルエンザは、普通の風邪とは違って症状が重く、重症化すると肺炎やインフルエンザ脳症を合併して命の危険を伴う場合もあります。
「自分は大丈夫だろう・・・」と思っていても、予期しない所でかかってしまうので油断は禁物です。
流行してからの対策では手遅れになってしまう為、早めに予防をしておきましょう。
今回は、意外と正しく知らないインフルエンザの予防接種についてご紹介します。
インフルエンザの予防接種の時期
インフルエンザに対するワクチンは、個人差がありますが、通常は予防接種後2週間程度で効果が出始めます。
また、予防接種をしてから約5ヶ月間その効果が持続するとされています。
インフルエンザの流行が最も盛んな時期が12月下旬~3月上旬なので、12月上旬~1月中までには接種することをお勧めします。
2回接種の場合は、2回目は1回目から約4週間あけて接種する為、1回目をさらに早めに接種すると良いでしょう。
1歳位上の子供は予防接種を2回する事が推奨されています。
なお、インフルエンザは1シーズンに2種類以上の型が流行する事がある為、今流行している型には間に合わなくても、その後の別の型の流行に備えて接種をしておくのも良いでしょう。
インフルエンザの予防接種は病気を治療するものではないので、65歳未満の人は健康保険が使えずに自費になります。
ただ、市町村によっては費用を一部負担してくれるところもあるので、お住まいの自治体に確認をしてみると良いでしょう。
インフルエンザの予防接種の効果
インフルエンザの予防接種は本当に効果があるのでしょうか?
実は、予防接種をすれば、インフルエンザにかからない!という訳ではありません。
そもそも、インフルエンザの予防接種には「感染」を抑える働きはありません。
発熱やのどの痛み等の症状を抑える効果があり、最も大きな効果は「重症化を予防する」ことです。
インフルエンザにかからないようにするものではなく、感染したときに症状を軽くするというものが予防接種の内容です。
インフルエンザが発症しても、多くの人は1週間程度で回復します。
しかし、中には肺炎やインフルエンザ脳症などの重い合併症が現れ、入院を必要としたり、死亡したりするケースもあります。
特に乳幼児や高齢者など重症化する可能性が高い人には、より効果が高いと考えられています。
インフルエンザの予防接種は妊婦もOK?
妊娠中は特に体力が低下しやすく、インフルエンザにもかかりやすくなります。
厚生労働省では、妊婦のインフルエンザの予防接種を推奨しています。
もしも、妊婦さんがインフルエンザにかかってしまった場合、通常のインフルエンザの特効薬は、安全性がはっきりとは確認されていないので、十分な考慮の上で投与することになっています。
ですから、インフルエンザにかかってしまうと、赤ちゃんへの影響を考慮して薬もなかなか使えないため、治るまで時間がかかって辛い思いをすることになってしまいます。
インフルエンザの予防接種については、妊娠中の全ての時期において安全であるとされています。
一方、胎児に影響が出る危険性は低いものの妊娠初期は自然流産の起こりやすい時期でもあることから避けたほうが良いと言う意見もあります。
予防接種をする場合は、念の為かかりつけの産婦人科医に確認をしておきましょう。
まとめ
インフルエンザの感染予防の基礎は、まずは「手洗い」と「うがい」をしっかりすること。
そして、日頃から十分な休養とバランスのとれた食事を心がけて体調を整えておくことです。
その上で、早めの予防接種を行い、インフルエンザの流行に向けて万全の体制を整えておきましょう。
感染予防は自分の行動次第なので、しっかり対処していきたいですね。
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