睡眠障害とは?睡眠障害と不眠症は違う?睡眠障害の対策と対処法
最近、
「寝てもスッキリしない」
「すぐに目が覚めてしまう」
…もしかすると、これって睡眠障害なのでは?
なーんて、ちょっと不安に感じていますが、睡眠障害って正しくはどんな症状を指すのでしょう?
きっと睡眠障害だな!って自己判断で思い込んだものの実は違っていたり、逆に気づいていないだけで実は睡眠障害だったということもあるかもしれません。
・睡眠障害の実際の症状?
・不眠症とは別ものなのか?
・もし睡眠障害だったら対処法は?
などなど、
まずは自分が睡眠障害かどうかチェックしてみるところから始めてみましょう。
睡眠障害とは?チェックしてみよう
一言で睡眠障害といっても、実は種類があります。
・不眠症
寝つきが悪い、継続して寝られない、目覚めが早い、眠りが浅い、こういった症状が原因で日中眠気に襲われたり、注意力散漫、体調不良などを引き起こします。
なんと日本人の5人に1人がこれらの症状に悩まされているといいます。特に男性より女性の方がこの悩みを抱えている人が多いとのこと。
・過眠症
夜、きちんと寝ているにも関わらず、日中強い眠気が生じて起きているのが困難になる、といった症状を呈します。
・リズム睡眠障害
体内時計が狂って昼夜のサイクルのリズムが乱れるのが原因で起こります。昼夜のサイクルが狂うので、当然のことながら様々な活動に支障をきたします。
・睡眠呼吸障害
睡眠の途中で異常な呼吸をする病態を指します。主に睡眠時無呼吸症候群が多く、自分では気づかないものの夜中に何度も呼吸が止まるなどの症状が現れます。
・疾患と合併した不眠
身体の疾患や精神疾患が原因で不眠になってしまうケースがあります。
・その他の睡眠障害
睡眠中に様々な症状が現れ深い眠りにつくことができません。睡眠時遊行症、睡眠時驚愕症、悪夢、レム睡眠行動障害などが挙げられます。
以上のように、睡眠障害といっても様々な症状・種類があります。
まずは、自分が「睡眠障害」なのかどうか、チェックする必要がありますが、簡易なものならネット上で多数紹介されています。
まずはそれを使ってチェックしてみるのがよいでしょう。
睡眠障害と不眠症は違う?
「睡眠障害」というと、イコール「不眠症」というイメージがありますよね。もちろんそれも間違いではありません。
睡眠障害という大枠で捉えれば、その中に不眠症も含まれるといったイメージですが、睡眠障害の定義はもっと広範で「不眠症」はその一部、もっと他の症状もたくさん含まれます。
まぁ、正しくはそういったことですが、実際「しっかり眠れない」といった悩みがある場合、「私って不眠症かしら?」と考える人は多いものです。
睡眠に関して何らかの悩みがある場合、「自分は不眠症だ」と決めつけるのではなく、その原因がどこにあるのか?をしっかり見極める必要があります。
それによって、取るべき対策も違ってきますから、なんでもかんでも「不眠症」で片づけるのはよくありません。
原因を突き止めて対策すれば、しっかりと良質な睡眠をとれるようになるのなら、それに越したことはありませんよね?
睡眠障害を克服する方法は?
もし、自分が何らかの睡眠障害だと判明した場合、治すにはどうすれば…?
睡眠障害の1つのカテゴリーで、且つ最も多い症状と言われる「不眠症」でも、そのタイプによって対処法が変わってきます。
【 入眠障害 】
早めに布団に入るものの、なかなか眠りにつけず… 本を読んだり携帯をいじったりして過ごし、明け方頃やっと眠りにつける。
◆対処法
脳や体がまだ覚醒していて、布団に入っても容易に眠れません。
眠れないからといって本を読んだり携帯をいじっていると余計に眠れません。
ちなみに羊を数えても眠れません。数を数えたら余計に脳が覚醒して入眠を妨げるので、羊を数えるというのは誤りです。
このような場合、いくつか対処法があります。
例えば、食事は早めに済ませる。
というのも、食後2時間以上は消化器官が働いているので、体だけ布団に入っても内臓はまだ起きて働いています。そうするとなかなか寝られません。
また、夜間に運動したりしても体の覚醒が続いて入眠を妨げます。
同じく、布団に入る前にPC・スマホ・テレビなどを見ていると、目への刺激や脳への刺激で覚醒状態が続きます。
寝る前はそういったものの使用は控え、脳も体も静かにリラックスさせることが大事です。
入浴にしても、体が冷えないようにと、寝る直前にお風呂に入ってすぐに寝る人もいますが、温まって体温が上がっていると入眠の妨げになります。
入浴後、体のほてりが取れて、ちょっと冷えてきたな… くらいの時に布団に入った方がよく寝られます。
【 熟睡障害 】
規則正しい生活をおくっているし、睡眠も十分とっているのに… 熟睡できた感じがまったくしなくて、日中ボンヤリしてしまう。
◆対処法
日中は精力的に身体を動かし、夜は静かにしているなど、昼と夜の境を明確にしてメリハリをつけるよう心がけます。
休みの日もダラダラしないで、平日と同じリズムで過ごすようにして、一定のリズムを体に刻み込むようにします。
【 中途覚醒 】
眠っていても夜中に必ず目が覚めて、その後は眠れなくなり、眠ろうと努力するもののそのまま朝を迎える…。
◆対処法
前述の「入眠障害」と同じように、眠りにつきやすい環境を作る工夫をします。
穏やかで自然な入眠を得られれば、そのまま起きずに眠れる可能性が高まります。
【 早朝覚醒 】
実際に起きようと思っている時間よりもかなり早く目覚めてしまう。
◆対処法
予定外に早く目覚めて、まだ寝ていたいと思ったら、思い切って他の部屋に移動するなどして、場所を変えてもう一度寝られるか試します。
部屋を移動するといっても、違う部屋で寝具を用意したりすると完全に目が覚めてしまうので、たとえばリビングのソファー等でもいいでしょう。
または、思いきって起きてしまって、散歩に出かけたり体操をするなどして軽く体を動かすのも悪くありません。
そうしてその日は精力的に活動し、夜になったら前述の「入眠障害」に記載したような静かな入眠を心掛けてください。
それで翌朝「早朝覚醒」しなければ、今朝のことは一時的なこととして気にする必要もありません。
【 過眠症 】
疲れている訳でもないのに、大切な会議や試験の時などに猛烈な眠気に襲われたりあくびがでてしまう。
◆対処法
特に疲れている訳ではないのに日中の眠気があまりにひどい場合、お医者さんに相談するようにします。
以上のように、不眠症ひとつとっても多くのタイプがあって、それぞれに対処法が異なります。
眠れないのはつらいし睡眠は体を休めるためにとても大事なことです。
睡眠不足は体にも負担がかかるので、良質な睡眠が得られるよう、眠りに関して不安な点があれば専門医に相談してみるのも良い方法です。
まとめ
睡眠障害と一言で言っても、種類も様々だし、更にその中でも色んなタイプに分かれているんですね。
睡眠障害というと不眠症というイメージがありますが、不眠症ひとつとっても色んなタイプがあるので、睡眠に不安がある人は専門医に診察してもらって、自分の睡眠障害がどれに分類され、どんな対策が有効なのか確認してみるのも良質な睡眠を手に入れる近道かもしれません。
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