ヒトデが星形の理由。食べられるヒトデと毒のあるヒトデ

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ヒトデ

海に行くと浜辺に打ち上げられたヒトデをよく目にしますよね。

干からびているヒトデはきっと死んでるのでしょうが、微妙な感じのはまだ生きているのか?触っても大丈夫なのか?ちょっと気になります。

ヒトデといえば星形のイメージですが、なんであんな形なのか不思議じゃありませんか?
なんだか海に星が落ちているみたいですよね。

ヒトデの中には毒のあるものや、食べられるものがあるとも言います。
今日は本格的な海のシーズンを前にそんな人手についてまとめてみました。

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ヒトデはどうして星形をしているのか?

ヒトデは棘皮動物門(きょくひどうぶつ)の一種です。棘皮動物門にはご存知のところでウニやナマコなどがいます。
ヒトデが星形をしていることはよく知られていますが、和名では「人手」と言って人の手を意味しています。

多くのヒトデには5本かそれ以上の腕があり、その腕を使って岩場や砂浜を四方八方に動きながら餌を探します。
そういった生きるための動きに便利な形状が星形というわけで、進化の過程で行きついたヒトデなりの形なのでしょう。

ヒトデを裏返すとそこは腹部で、口があり、その口で貝や死んだ魚を食べています。また、ヒトデは体の一部が失われても再生する能力を持っています。

ヒトデは五角形の星形というイメージがありますが、種類によっては十二角形や二十角形のものもいます。星形じゃないのでヒトデではない!という訳ではないようです。

ヒトデが地球に現れたのは今から約5億年前。独自の進化を遂げ、今では全世界におよそ2000種のヒトデが確認されています。
日本の沿岸にも300種類を超すヒトデが生息しています。
ヒトデは地球上のあらゆる場所で認められ、水深が浅くても深くても、温暖なサンゴ礁から極付近の極寒の海でもその姿が見られます。

ヒトデの食事法

ヒトデは先述のように数本の腕を使って移動しながら落ちている餌を探します。
下側(裏側)に口があるので見つかればそのまま食事に取りかかります。

ヒトデの食事方法は2種類あってひとつは「飲み込み型」、まぁこれは何となく普通に理解できそうです。あったものを口から飲み込むわけですね。
もう一つ変わっているのは「反転胃型」といって、口から胃を反転して出して餌に押し付けて消化するという方法です。
これはちょっと意味不明というかイメージわきません。口から胃を出してそれを押し付けて消化するなんてちょっとキモイですよね。

ヒトデのことを調べてみると、食事の仕方や繁殖方法など意外と面白いことが分かります。
「海のスター」とも呼ばれていますが、今度から見る目が少し変わりそうです♪

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ヒトデは食べられるの?

砂浜に打ち上げられているヒトデは、ほとんどがカラカラに干からびているので食べられにありませんが、海の中で生きているヒトデは食べることはできるのでしょうか?

実は種類によっては意外なことに美味しく食べることができるそうですよ。

どんなヒトデが食べられるかというと、それは「キヒトデ」です。
キヒトデは名前の通り黄色がベースでやや紫がかった中型のヒトデ。水深のあるところに生息しています。

また、中には決して食べてはいけないイトマキヒトデなんかもいるので気をつけましょう。

さて、キヒトデはどうやって食べるのでしょう。

冬~春に捕れたヒトデが良く、食べるのは卵巣の部分で、その時期になると星型の腕の中に卵がギッシリと詰まっています。
お味はというと、ウニを彷彿させ、さらにまったりと濃厚にして旨味を凝縮した感じ!?なのだとか。

ただ、気をつけないといけないのは、ヒトデの卵には毒性のサポニンが含まれているということ。
従って「生」で食べることはできません。サポニンを取り除くためには必ず茹でて食べる必要があります。

キヒトデはの卵巣や卵は美味しいらしい?ものの、卵を持つ全てのヒトデが美味しい訳ではないのは想像に難くありません。
それが証拠に魚屋さんやスーパーの魚売り場でヒトデを売っているのを見たことってないですよね。
美味しかったら当然売っているはずで、そのことからもヒトデ全般が食用に向かないのは何となく分かります。

実際、食べて美味しいのはヒトデ全体の3分の1程度なのだとか。
この3分の1が高い数字なのか低い数字なのか分かりませんが、個人的にはそんなに食べられるのか?ってちょっとビックリです。
想像するに、どちらかというと、猟師さんとか海の近くに住んでる人、あるいは一部の奇特な人が、色んなヒトデを獲って茹でてみて、絶品のヒトデを見つけては人知れず食べているような気がします。

毒をもつヒトデの種類

食べられるヒトデがいることは分かりましたが、中には毒がある危険なヒトデもいます。
オニヒトデはその代表格。産後を食べることで有名ですよね。

オニヒトデは、全身が棘に覆われた大型のヒトデで、腕が多数あります。
全身の棘は有毒(オニヒトデ粗毒)で、人の皮膚に刺さるとで激しい痛みとアナフィラキシーショック起こし、最悪の場合死に至ります。
もしも刺されてしまった場合は、なるべく早く血液から毒を吸引し、その後温湿布で患部を温めるようにします。

オニヒトデのトゲが刺さって、急性アレルギー反応を起こして死亡するといった例も報告されています。
近海で見かけることはほとんどありませんが、もしも見かけても触ったりしてはいけません。

まとめ

ヒトデは星形をしていて何だか可愛いような印象もありますが、肉食で獰猛です。
実際にヒトデの裏側を見てみると、ちょっとグロテスクな感じになっていて、可愛いイメージが覆されます。
種類が実に多いヒトデですが、中には味が絶品とされるキヒトデのようなヒトデも存在するので、機会があれば恐いもの見たさで食べてみたい気もしないではありません(笑)

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