大きい蜘蛛が部屋の中に!鳥肌もののこいつは何者?その正体
とてつもなく大きい蜘蛛がいます。
あなたのお宅にも潜んでいる可能性がなくはありません。
遭遇する機会はあまりないと思いますが、万が一家の中で遭ってしまった時には、ビックリして鳥肌が立つでしょう。
都市部では本当に滅多に遭遇しませんから必要ないかもしれませんが、その時に備えて知識を持っておくとビックリ感も多少緩和します。
その蜘蛛はとにかく大きい
そのやたらと大きい蜘蛛、管理人も長い人生の中で二度しか遭遇したことはありません。
ただ、最近知人が出くわしたそうで、管理人も以前遭遇した時の記憶が鮮明によみがえりました。
一回目はマンションの自分の部屋のドアの前、もう一回は明け方に猫が騒ぐので行ってみたリビングの壁。
知識がなかった分、遭遇したときのインパクトは大きく、首筋が鳥肌立ち、一瞬ひるみました。
やはり知らないものに出くわすと、かなりビックリします。
何だろうと頭は回転するものの、知らないから答えが導き出せずに空回りするんですね。
蜘蛛の大きさはだいたいこんなものという概念があるから尚更ですが、自分の知識の範囲をはるかに超える大きさには驚くより先に戸惑います。
その蜘蛛の大きさは、おおげさに聞こえるかもしれませんが、人の手を広げたくらいの大きさ。
そいつがべたっとリビングの白い壁に張り付いていたら… やはりホラー映画級の恐ろしさです。
何でもそうなんですが、頭の中で考えるというか、知っている適性サイズというものがあり、それを著しく超えて大きいものや逆に小さいものには畏怖を感じます。
この蜘蛛、知識の許容を越して大きいので、素直に怖くて気持ち悪かったです。
この大きい蜘蛛の正体
カニに「タカアシガニ」というのがいますが、サイズがデカいところや足が長いところ、名前までなんだか似ています。
(カニと一緒にするなと怒られそうですが…汗)
このアシダカグモですが、最初に言っておきたいのは無害であるということ。
最近よく聞く外来種のセアカゴケグモのように毒もないし、とても臆病なので人間に向かってくることもありません。
逆に人間の気配を感じると一目散に逃げていきますので、本当はこちらが怖がる必要はないのかもしれません。
ただ、そのあまりにも不快な見た目と、足が速いというかすごいスピードで移動するので、これがひどく怖いんですよね。
苦手な人もいるでしょうし、気持ち悪いので写真はここには掲載しませんが、怖いもの見たさでどうしても見たいという方はこちらからどうぞ。
別のタブかウインドウが開きますが、1280×1024のモニターで見た場合、ほぼ実物大のメスの画像です。
スマホや解像度の異なるディスプレイで見た場合は大きさは違って見えると思いますが、気持ち悪さは伝わるでしょう。
ところで、少し前に無害だと書きましたが、実は無害どころかこのアシダカグモ、実は益虫だっりするんです。
(見た目の悪さから不快害虫とも言われますが)
何が益虫かというと、このアシダカグモ、ゴキブリなど家の中の衛生害虫を食べる天敵として位置づけられています。
一般の蜘蛛のように糸を張り巡らせて巣を作るということをせず、行動は徘徊性でエサを探して動き回り、持ち前の恐るべきスピードからゴキブリでさえも捕えてしまう凄いハンターです。
たとえば一戸建ての家にこのアシダカグモが2~3匹居れば、ほどなくして家中のゴキブリが根絶するほどのパワーです。
そして驚くことに、ゴキブリが根絶しその家に食べるものがなくなると、その家を出て行くという、なんとも悪者を退治したヒーローのような側面も持ち合わせています。
悪党を根こそぎ退治して人知れず去っていくなんてちょっと見上げた振る舞いだと思いませんか?
ところでこの蜘蛛、大きい大きいと書いてきましたが、実際のサイズはというと、オスよりメスの方が大きくて、「身」の大きさはオスで1センチから2.5センチ、メスで2センチから3センチ、そして足を広げると… なんと10センチから13センチで、概ねCDやDVDといったディスクサイズ。
先述の人の手を広げたサイズというのも決して大げさではないのです。
とにかく、長く太い足、そしてそのスピードが特徴。
このサイズで、それがとてつもなく早く動き回るものだから、やはり初めて見たときの驚きとインパクトは計り知れません。
とは言え、先述のようにとても臆病。
夜行性で、日中は雨戸の戸袋や天井裏、家具の隙間や押し入れの中などに隠れていることが多いようです。
都市部ではあまり見かけませんが、田舎の方には普通にいるという話も聞きます。
アシダカグモの雑学と対処法
インド原産とも言われており、現在では世界中の熱帯・亜熱帯・温帯に広く生息しています。
日本では江戸時代から存在が確認されており、日本への流入に関しては貿易で輸入した何らかに混入していたとか、ゴキブリ駆除のために人為的に輸入したとか色んな説があります。
アシダカグモは寿命が長くオスが3~5年、メスが5~7年程度。
オスは8回、メスは10回の脱皮を経て、約1年で成体サイズになります。
メスは年に2回卵を産みますが、巣を待たないアシダカグモですから、メスは糸でくるんだ卵を口にくわえて孵化の時期まで持ち歩きます。
その間メスは食べ物を絶ちます。(ちょっとけなげな母の愛)
孵化の時期が近づくと、メスは卵を壁などに貼り付け、そばにたたずみしばらく見守ります。
やがて孵化して出てきた子蜘蛛は、風の通りが良い場所に移動し、お尻から糸をだして、風に乗って糸とともに飛散していきます。(この現象をバルーニングといいます)
ちなみに「蜘蛛の子を散らす」という表現がありますが、孵化したばかりでまだ一か所にたたずんでいる子蜘蛛にちょっかいを出すと、子蜘蛛がそこら辺に散らばる様をいいます。
このアシダカグモの子蜘蛛の話だったとはちょっと驚きではありませんか?
ところで、とにかく見た目が異常に怖いアシダカグモですから、万一家の中で遭遇したらいち早く何とかしたいと思うのが人情です。
つまり駆除したくなります。
ところがこの蜘蛛、本当に臆病で、人に見つかれば(実際には人の気配を感じれば)一目散に物陰に逃げ込みます。
そのスピードは想像以上です。
大きい割にかなり狭いスペースにも逃げ込みますので、万一取り逃がすと、いったいどこに行ったのか?また出てくるのではないか?と不安になります。
でも怖がっているのは人間よりアシダカグモの方なので、しばらく出てくることはありません。
寝ているうちにあなたの枕もとを徘徊したり、あなたの顔の上を歩いていくなんてことは絶対起こりません。
だから怖いけど、もう放っておきましょう。
ちなみに駆除するなら、殺虫剤がベストです。
掃除機で吸いこもうと思っても、あまりに動きが早くて失敗する可能性が大きいし、何かで叩くのも得策とは言えません。
でも殺虫剤なら、なんとかターゲットに散布することができるでしょう。
(殺す必要があるのかは別として)
ただ、普通のハエや蚊用の強くない殺虫剤だと効果は今一歩のはずです。
確実に仕留めるならゴキブリ用とか蜘蛛用の強いものを。
また昆虫採集の虫網で捕ることが出来る場合があります。
相手のスピードは相当なものですが、それでもターゲットにポンってかぶせて、中で蜘蛛が網の先へ移動してくれたら、網の口のところをくるっと返せば蓋のようになります。
その状態で表に行って、少し遠くでまたもう一度網をくるっと返して逃がしてあげましょう。
生かすも殺すもあなた次第。
それ以前にあのスピードに勝てるかどうかもあなた次第。
ただ、家の中に居ると思うだけで安心できない場合は何らかの駆除は必要かもしれませんね。
まとめ
アシダカグモは見ると本当にビックリします。
一刻も早く駆除したくなるのが人情ですが、蜘蛛の方からあなたに襲い掛かってくることは絶対にないので、そっとしておくというのも一つの手ではあります。
無益な殺生もいけませんしね…。
でもそこは人それぞれですから、一刻も早く退治したいという人もいるでしょう。
ですが、一呼吸おいて考えてみると、アシダカグモがいるということはあなたのお宅にゴキブリがいる(可能性が高い)ということです。
だったら、まずはゴキブリ退治をしてみてはいかがでしょう。
ゴキブリがいないお宅にはアシダカグモは棲みつきませんので。
でも実際はそんな悠長なことも言っていられないので、万が一遭遇したら、音を立てて追い払えば、蜘蛛の方から早々に逃げていきます。
まずはそれで難を逃れるのがいいようにも思います。
また、実はこの蜘蛛、その有益性と強さから「軍曹」なんて異名も持ちます。
それについは、【 アシダカグモの5つの功績!】という記事で、詳しくご紹介しておりますので、よろしければご参考にどうぞ。
ありがとうございます。
まさにいましがた、家の中(キッチン)で遭遇しました。
実は昨日の昼間、玄関の外の階段で見かけ、うちに来なきゃいいなと思っていたのですが。。。
ほんの数分前までそこで洗い物をしていたので鳥肌ものでした。
小さい蜘蛛は家中におりたいして気にしていなかったのですが、これほど大きいとね
ゴキブリはマンションの外や廊下に結構いるのですが家の中で見ることはあまりありませんでした。
ベランダにゴキブリの脚らしきものが落ちていたことがありましたが、もしかしたらこの蜘蛛のおかげだったかもしれません。
とにかく益虫で、また夜中に人に近づいてこないと知り安心しました。
情報をありがとうございました。