小麦粉が動く恐怖!?粉ダニの発生対策と粉ダニによるアレルギー
しばらくぶりで小麦粉を使おうと思ったらちょっと古くなっていました。
最近、フライものとかあんまりしてなくて、そういえば小麦粉はしばらく使ってなかったのかも。
で、小麦粉つけるためをパッドにとって、卵を溶いてパン粉を用意して、ふと小麦粉を見ると・・・
えっ!? 今なんか動いた?
ゲッ、たしかに動いてる、小麦粉が動いてる…
そうです、粉ダニが大量発生して、小麦粉がうごめいていたんです。
これはキモイし相当怖い。
もちろんすぐに全部ビニールに捨てて、口をぎゅーっとしばってゴミ箱へ。
それで急いで近くのコンビニに買いに行きました。スーパーまで行くのはもう面倒だったので。
粉ダニって、ヤバいです。
気が付かないでそのまま食べちゃうとアレルギーを起こすことも。
家の小麦粉だって口をちゃんと閉じてあったのに、それでも発生したんですね。
今日はそのヤバい粉ダニについてのおはなしです。
粉ダニはどうして発生するのか?
粉ダニは、体長0.3~0.5mmの小さなダニで体は白くて柔らかく、足は短めで食品や畳に発生します。
特に食品に発生する場合が多く、とてつもなく繁殖力が強いのが特徴で、奴らにとって環境が良いと瞬く間に大量発生します。
気をつけたいのは、粉ダニは乳白色なので、小麦粉などの白い粉ものに発生した場合、気づかずに使ってしまうということ。
小麦粉に粉ダニがいると気づいた時にはすでに遅く、粉全体が動いているように見えるほどイッパイになってます。
また、小麦粉に限らずお好み焼き粉やホットケーキの素なんかにも発生します。
要はでんぷんやタンパク質、うま味成分を含む粉類は管理が悪いと全て粉ダニのターゲットになり得るということです。
また、先述の通り体がとても小さいので、わずかな隙間からでも袋や容器に入り込みます。
袋を二重三重に折り曲げて、輪ゴムやクリップなどで閉じていても入り込むし、密閉容器に保存していた粉から検出された例もあります。
粉ダニが繁殖しやすい条件は、温度が25~30℃、湿度が60~85%といわれ、適度な温度と湿度があるキッチンなんかは粉ダニにとっては最適な環境。
ましてや奴らにとって魅力的なエサが豊富にあるので、油断すると私のようにやられちゃうんですね。
また、特に梅雨から夏頃にかけては高温多湿なので、余計に繁殖しやすい条件が揃っています。
そんな時期はより一層の注意が必要なんですが、冬場でも暖房や加湿器で温度・湿度が保たれていることを考えると通年注意する必要がありますね。
小麦粉などの粉類は、できればタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫保存が理想かもしれません。
そこまでしない場合でも、口はそれこそ厳重に閉じて、早めに使い切るようにしたいものです。
密閉容器に入れずに冷蔵庫で保存すると、粉類は湿気に弱いうえ、他の食品の臭いを吸収しやすいのであまり具合が良くありません。
冷蔵庫で保存する場合は、密閉容器に移し替えることをお勧めします。
粉ダニで起きるアレルギー症状
粉ダニは、先述のようにとても小さく、色がこれまた乳白色ということもあって、小麦粉などに発生したとしても気づかずに食べてしまうことがあります。
そうすると、アレルギー症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
なにしろ、誤って食べてしまうのはダニ本体、ダニの排泄物、その他ダニがそこで暮らしていた足跡すべて丸ごと食べちゃうわけなので、ゾッとします。
また、ダニのアレルゲンは、熱に強いところがくせ者です。
加熱調理してもアレルギー症状が現れるのを防ぐことはできないので、とにかく粉製品の中でダニを発生させないようにすることのみが予防策です。
アレルギーは全ての人に起きるわけではありませんが、発症すると多くは皮膚症状(紅斑やかゆみ、じんましん)が現れます。
他にも喘息や呼吸困難、あるいは意識低下、ひどいとアナフィラキシーショックまであるので気をつけないといけません。
たかがダニなんて侮っているとまずいことになります。疑われる症状があるときは、迷わず医療機関で受診してください。
粉ダニは、主に粉状の食品を好んでエサとして繁殖を繰り返しますが、開封して常温保存された期限の切れた粉物1gに対して、なんと9000匹もの発生が確認されています。
これは期限が切れているいないに関わらず、開封したならば、保存方法によっては爆発的に発生することを意味します。
粉対は保存方法に気を付け、古くなったものは捨てるなど、粉ダニを意図せず食べてしまうことを防ぎたいものです。
まとめ
粉ダニの繁殖力は凄まじいので、気づいた時には小麦粉が動いている!?なんてことになりかねません。
とにかく粉ものを保存する時には注意が必要です。
気づかずに粉ダニがいる粉を食べてしまうとアレルギー症状が起きる可能性があるうえ、ダニのアレルゲンは加熱調理しても残るので本当にやっかいです。
予防するには、とにかく保存に気を付け、早めに使い切ることが肝要です。
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