水仙は奇麗だけど毒に注意!水仙のあれこれと淡路島の絶景水仙
水仙は冬の花といったイメージがあります。
種類が多いので、開花の時期もまちまちですが、早いものは紅葉の頃、遅いものだと桜が咲く頃。
どちらにしても、冬をはさんだ寒い時期という印象です。別名「雪中花」と呼ばれるのもうなづけますね。
水仙は、その可憐な見た目から人気がありますが、特に印象深いのは中央のラッパのような部分。
そこの花びらが、周りの花びらと色が違ったりして可愛いですよね^^
(同系色のもありますけども)
ところがこの水仙、人をも殺す毒があります。
奇麗な花にはトゲ程度ならまだしも、毒となると聞き捨てなりませんね。
(奇麗な花にはトゲではなく「奇麗な薔薇には」が一般的ですが…)
そういったあたりをよく理解した上で、水仙を眺めたり育てたりしたいものです。
水仙とは?どんな種類が?
水仙はヒガンバナ科に属し、その種類はとても豊富です。
元々は野に咲く野生の日本水仙をしてスイセンといっていましたが、今は海外のものを含め、園芸用水仙の総称としてスイセンと呼ばれています。
水仙の仲間はおよそ30種の野生種があり、その多くはスペイン半島と地中海を挟んで対岸の北アフリカ辺りが原産。それらの西洋種をまとめて「西洋水仙」と呼ぶこともあります。
水仙はほのかな甘い香りが特徴で、晩秋から春にかけて開花し、白や黄色の花を咲かせます。
可憐な見た目と比較的育てやすいことから日本でも人気があります。
さて、そんな水仙、どんな花言葉があるのでしょう。
「うぬぼれ」「自己愛」といったあたりが一般的ですが、黄色の水仙には「もう一度愛して欲しい」「私の元へ帰って」などという悲哀に満ちた「うぬぼれ」とは対極的な言葉も。
また、白色の水仙には「尊敬」「神秘」といったこれまた「うぬぼれ」とは全然違う花言葉もあります。
さて、種類の多い水仙ですが、主な種類を挙げておきましょう。
・日本水仙
花冠が白色、副花冠が黄色のよく見かける一般的な水仙です。
・ラッパ水仙
水仙の中では最も大輪の種類です。
・クチベニ水仙
中輪種で、良い香りがします。
・タイハイ水仙
ラッパ水仙とクチベニ水仙を交配してできた水仙で、色彩が豊かです。
・ショウハイ水仙
クチベニ水仙を主体とした交雑種の水仙です。
・黄水仙
全体的に黄色い色をした推薦です。
・八重咲き水仙
ラッパ水仙などの水仙が八重咲きになっているものです。
・ブルボコディウム
花の色が黄色で、花びらが1.5センチ程で小さいです。
水仙には毒がある!?
香りも良く、花の形も可愛い水仙。
しかし、その可憐な見た目とは裏腹に実は毒があります。
それもけっこうヤバいレベルの毒で、育てる場合も理解しておく必要があります。
水仙はヒガンバナ科に属しているのは先述の通りですが、ヒガンバナアルカロイドという有毒成分が含まれています。
その主成分は以下の通り。
・リコリン
ヒガンバナ科の植物に含まれる毒成分で、水溶性が高いことから何日も水にさらせば抜けることも。またリコリンは熱にはめっぽう強いのて、炒めたり焼いたりしても毒性が無くなることはありません。
催吐作用(嘔吐を促す作用)による嘔吐の他、下痢・血圧低下・肝障害等の症状があります。多量の摂取は死亡の危険もあり、アフリカのとある民族は毒矢の原料にしているという話も。
・シュウ酸カルシウム
日本では劇物に指定されていて、微量でも口内や喉の荒れや腫れ、窒息をもたらします。
量が多いと深刻な消火器障害とや呼吸困難を引き起こし、最悪の場合、昏睡や死亡に至ることもあります。
・ガランタミン
軽~中度のアルツハイマー病や様々な記憶障害の治療に用いられる薬剤として用いられる成分といった側面を持ちつつ、悪心・嘔吐・食欲不振・下痢・食欲減退・頭痛などの諸症状も引き起こすことが知られています。
・タゼチン
先述のリコリンと似た症状が。
水仙は全草有毒ですが、主に球根の部分には多量の毒が含まれていて、致死量は10gと言われています。
注意したいのは、水仙とニラを間違えて食べてしまうこと。
水仙の葉は伸びるとニラとよく似ていることから、誤って食べてしまう事故が後を絶ちません。死亡報告もあるので、殊の外気を付ける必要があります。
見分け方としては、ニラは匂いがかなりあるものの、水仙の葉は無臭なので、予備知識があれば誤って食べる事故は防げるはずです。
淡路島で水仙が見られる所は?
間違って食べたりしなければ水仙は見ている分にはとても奇麗な花です。
水仙が咲き乱れることで有名な地域は全国にいくつもありますが、淡路島にも絶景のポイントが二つあります。
ということで、淡路島で水仙が楽しめるところをご紹介しましょう。
水仙は年中咲いているものではないので、良い時期に咲き乱れる美しい水仙をぜひ見に行ってみてください。
住 所:兵庫県南あわじ市灘黒岩2
電 話:0799-56-0720
開園期間:12月22日~2月下旬
開園時間:9時~17時
料 金:大人500円 子供300円
淡路島の南に位置し、標高608mの諭鶴羽山(ゆづるはさん)系から海を臨み、45度の急斜面7haに、500万本もの水仙が咲き乱れます。
レモンイエローの水仙と海のブルーのコントラストが最高の景色です。
住 所:兵庫県洲本市由良町由良2877-22
電 話:0799-27-2653
営業期間:1月~4月/無休、5月~12月/悪天候時休業
営業時間:8時~17時
料 金:大人500円 子供300円
見 頃:水仙の見頃は12月下旬~2月下旬
洲本市の南に位置し、紀淡海峡を一望できる高台に、6haに渡り400万本もの水仙が咲き乱れています。
絶好のロケーションで見る水仙郷はまさに幻想的!
人気のスポットになっています。
まとめ
水仙は香りも良く、可憐な花が人気ですが、何と言っても毒があるので、誤って食べないようにするのはもちろんですが、散歩中の犬が食べたりしないように飼い主さんは十分気を付けてあげてください。
園芸用には、球根ということもあり、比較的育てやすい部類なので、自宅で色んな水仙を育ててみるのも楽しそうですね^^
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