きつい言い方を直して、あなたの印象が確実に良くなる5つの方法
周囲の人から、「言い方がきつい」と、言われたことはありませんか?
あなた自身は普通に話しているつもりでも、相手に「言い方がきつい」と思われてしまうと、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことがあります。
「じゃあどうやって話せばいいの?」と悩んで、言い方を工夫しても、結局また相手から「きつい」と言われてしまうと、逆にあなたのほうがもっと傷ついてしまいますよね。
そこで今回は、「言い方がきつい」と言われた時の対処方法と、あなたの印象が確実に良くなる話し方について、5つのポイントをご紹介していきます。
1、ワンテンポ置いてみる
言い方がきついことで相手を傷つけているようなときは、まず、即答するのではなく、ワンテンポ置いてみましょう。
心の中で5秒ぐらい数えてみるのも良いです。
「5秒も待っていたら、相手がイライラするんじゃないの?」と考えてしまうかもしれませんが、これは錯覚です。
不思議なもので、会話中の5秒というのは、聞き手にとっては全く何のストレスにもなりません。
「早く答えなきゃ」というのは、あなたの一方的な自意識に過ぎない、ということを、まずは覚えておいてください。
あなたは「行く?」と聞かれたときに、すかさず「行かない」と答えているのではないでしょうか。
これでは、相手には心の準備がまだできていませんから、相手を傷つけてしまい、「言い方がきつい」と言われしまう可能性が高いです。
たとえ、「どう考えても行けない」ということが明らかな場合であっても、すぐに答えるのではなく、せめて5秒ぐらいは間を置いてみるようにしましょう。
また、しばらく置いてから答えるようにすれば、あなたの言い方のきつさを和らげることができるだけでなく、相手から「思慮深い人」と思ってもらえますので、一石二鳥です。
2、あとから理由も添えてみる
「言い方がきつい」と周囲から言われる人にありがちなのは、話が簡潔すぎることです。
あなた自身は要点をまとめて伝えているつもりでも、相手によっては、「もうちょっと優しい言い方はできないの?」と傷ついてしまうことはよくあります。
あなたは「要点だけを簡潔に伝えた方が相手もわかり易いだろう」と思って話しても、相手がそれを分かってくれるとは限りません。
場合によっては、ぶっきらぼうで無作法な印象を与えてしまいます。
そこで、要点を述べたあと、その理由も添えるようにしてみましょう。
先程の「行く?」「行かない」の例であれば、あなたが行けない理由を、そのあとにちゃんと添えてあげる、ということです。
「あ、明日はちょっと行けないの。歯医者さんの予約が入ってるから。次の土曜なら空いてるけど」
と言えば、ただ「行かない」と一言で簡潔に答えるよりも、よっぽど親切です。
相手も、「次も誘ってみよう」という気になります。
簡潔に要点だけを伝えるのは、仕事やビジネスの場では必要なことですが、日常生活では必ずしもそうではないということです。
要点を伝えたあとで、あなたがそのように思う理由なども、添えるようにしてみてください。
3、口角を上げてみる
このテーマに関して、ある心療内科の先生が、非常に興味深いことを話していました。
いわく、「周囲から『言い方がきつい』と言われている人のほとんどは、実は態度や表情などで改善できる。」ということです。
「言い方がきつい」と言われてしまうと、私たちはついつい、言い回しや表現など、「言葉」にフォーカスしてしまいがちですよね。
でも、改善するべき点は、言葉以外のところだったんです。
「直すべきなのは実は言葉ではなく、態度や表情である」というのは、なかなか示唆に富んだ話ではないでしょうか。
また、自分の言葉だけに執着してしまうと、「この言い回しなら傷つかないか」「他にもっと良い表現はないか」と、会話のたびにいちいち悩まなくてはいけません。
しかも、しかもそれだけ悩んでも、結局相手を傷つけてしまった、ということが往々にしてありますよね。
ですから、もしもあなたが、周囲から「言い方がきつい」といわれたなら、一つ一つの言葉を変えようとするのではなく、表情や話し方などをまず工夫するようにしてみましょう。
もっとも簡単でオススメなのは、口角を上げることです。
同じ言葉を言われても、ニコッと笑顔で言われるのと、ムスッと不機嫌そうに言われるのとでは、印象がまるで違うと思いませんか?
あなたはひょっとしたら、知らず知らずのうちに、相手に対して、無表情、または怖い顔で話しているのかもしれません。
そこで、口角を上げる練習をしてみましょう。
口角が上にあがっていると、自然と笑顔ができ、相手に与える印象はぐっと良くなります。
毎日ほんの少しでもいいので、鏡に向かってニコッと笑ってみたり、「あえい・うえお・あお」と口角を上げながら発音する練習をしてみてください。
毎日続けていれば、口角を上げる話し方が自然に身についてきますので、ぜひ、試してみてください。
4、聞き上手を心がける
きつい言い方を治す方法については、このほかにも、「声のトーンをあげる、相手の立場になってものを考える、見る角度を変えてみる」などがあり、様々なサイトでも紹介されています。
でも、こうした項目のひとつひとつを無理に全部やろうとしてしまうと不自然になってしまいますし、何よりも、あなたがストレスを感じてしまいます。
話し方に関するこれらの様々な改善方法を、あえて一言でまとめると、「聞き上手になる」ということができます。
逆に言えば、あなたは「言い方がきつい」のではなく、「聞きベタ」なだけなんです。
つまり、一度あなたが聞き上手になってしまえば、きつい言い方を無理に直そうとしなくても、あなたの印象は自然に良くなる、ということです。
相手の発言中に口を挟まない
相手が話しているときに、「それは違う」と遮ってしまったことはありませんか?
聞き上手になるために最も重要なことは、相手の発言を遮らないことです。
これをされると、相手は真っ向から「否定された」と感じてしまうため、あなたのことを「言い方がきつい人」と評価してしまうんです。
相手の発言は最後まで聞いて、発言を求められたら話すようにしてみましょう。
これを心がけるだけでも、相手はあなたに対して「聞いてもらえた」と感じますから、あなたの言い方が多少ぶっきらぼうであったとしても、十分良い印象を相手に与えることができますよ!
聞き上手な人の真似をしてみる
また、聞き上手になるために、最もお手軽で効果的な方法は、あなたの周囲に実際にいる聞き上手な人の真似をしてみることです。
「聞き上手を真似していこう」といつも意識していれば、あなたの実際の言動も、少しずつ聞き上手に近づいていきます。
具体的には、相づち、間のとり方、言葉の選び方などです。実際の聞き上手な人のこうしたやり方を観察しているするだけでも、かなり参考になります。
もしも周囲にいなければ、テレビ番組の出演者や、ドラマの登場人物などでも構いません。
「あぁ、この人は聞き上手だなぁ」と思えるような人を、積極的に真似るようにしてみましょう。
5、相手の話に関心を持つ
あなたは相手が話しているあいだ、「そんなことはどうでもいい」と考えたりしていないでしょうか。
不思議なもので、あなたが相手の話に関心があるかどうかは、相手にも伝わります。
あなたが相手に関心を持っていないことが伝わると、相手はあなたからの発言を、とても冷たく、無慈悲な言葉だと感じてしまうんです。
ですので、まずは相手の話に、関心を持つようにしてみましょう。
相手の次の発言を引き出す
「それからどうしたの?」「うんうん、わかるわかる」など、相手の次の発言を引き出すような相づちを、心がけるようにしてください。
これらを実践していけば、たとえあなたの言葉そのものは変わらなかったとしても、相手はあなたに「聞いてもらえた」「分かってもらえた」と感じます。
「まず聞いて、もっと話してもらう」
たったこれだけで、あなたの印象は、グッと良くなりますよ!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「言い方がきつい」と周囲から言われたときに、これを改善する方法として、
1、ワンテンポ置いてみる
2、あとから理由も添えてみる
3、口角を上げてみる
4、聞き上手を心がける
5、相手の話に関心を持つ
の5つをご紹介してきました。
大切なことは、「言い方がきつい」というのは、実は言い方に問題があるのではない、ということです。
あなたの話すときの印象や態度などが、相手に対して威圧感や恐怖を与えてしまい、相手はその結果として「言い方がきつい」という感想を持つわけです。
ですので、言葉の表現や言い回しなどをいちいち改めようとしていては、キリがありません。
話すときの印象や態度を変えてしまうのが、最も確実で、手っ取り早い方法です。
1、ワンテンポ置いてみる
2、あとから理由も添えてみる
3、口角を上げてみる
4、聞き上手を心がける
5、相手の話に関心を持つ
これらは、今からでもすぐに始められるお手軽な改善方法です。
毎日の会話に少しずつでも取り入れていけば、あなたの印象は確実に良くなり、「言い方がきつい」なんて、もう絶対に言われなくなりますよ!
ぜひ、試してみてくださいね!
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