母や妻が買い物依存症かも?衝動買いに走る人の傾向と5つの対策
「ひょっとしたら、自分の母は買い物依存症かも」と、感じていませんか?
これは「母」を「妻」に置き換えても言えることです。
近年はインターネットの普及により、家にいながらにして気軽に買い物ができるようになったため、買い物への依存は、より一層深刻な問題になっています。
あなたのお母さんもこれまでに、経済的に緊迫している状態であるにもかかわらず、ついつい衝動買いをしてしまい、家族で苦い思いをした経験があるのではないでしょうか。
そこで今回は、買い物依存症の人に見られる代表的な3つの特徴と、依存症を克服するため方法について、ご紹介していきます。
特徴1、買ったまま1度も着ていない服が10着以上ある
あなたのお母さんの部屋には、買ったまま1度も着用していない服や靴が、どのぐらいありますか?
もしも10着以上あるなら、あなたのお母さんが買い物依存症である可能性を、疑ってみても良いかもしれません。
「10着ぐらい普通じゃないの?」と考えてしまうかもしれませんが、その感覚はすでに危険信号です。
「その後一切着ないのに、なぜか買ってしまう」というのが、依存症の最大の特徴だからです。
また、これは服に限りません。依存症の人は、同じような商品を、買い続ける傾向があります。
たとえば、私の友人で、部屋にストーブが何台もある、という人がいます。
友人のお母さんは、TVの通販番組や、ネットショッピングなどで、「これはいい」という物を見るたびに、ついつい買ってしまうそうです。
普通、ストーブなんて、部屋に一台あれば十分ですよね。
しかし、依存症の人というのは、「今家に同じものがいくつある」ということを把握できていません。
家中に似たような商品が散乱している、というのも、依存症の人がいる家庭の特徴です。
特徴2、物ではなく、買うという行為に高揚を感じる
買うときは、心から「欲しい!」と感じて盛り上がっていたのに、いざ商品を手に取ると、さっきまでの高揚が消え去って、激しく後悔する、というのが、依存症の人によく見られる傾向です。
普通、買い物というのは、自分が必要な物を買うものですが、依存症の人は、物ではなく、「買う」という行為に興奮や喜びを覚えます。
そのため、過去に買ったことのある、同じような品物であっても、全く気にならず、そのときの勢いで衝動買いをしてしまうんです。
買っても良い品目を限定する
あなたのお母さんの買い物依存症克服のために、まずは、「買っても良い品目」を限定することを勧めてみましょう。
「電化製品を買わない」と約束してもらうだけでも、十分効果的です。
一度に克服しようとしても続きませんから、「衣類禁止」「小物禁止」など、少しずつ、買う内容を限定していくようにしてみてください。
特徴3、月々の支払いが気にならない
クレジット決済の普及により、いつでも居ながらにして、クレジットカードで買い物ができるようになりました。
「月々の支払いが大変」という意識があれば、ある程度は買い物をセーブできるものですが、買い物依存症の人は、そうではありません。
たとえ今自分が借金をしていて、これ以上買い物すると支払いが大変になることが頭ではわかっていても、欲しい商品を見ると、そうしたことはすべて脳内から吹き飛んでしまい、衝動を抑えきれずに買ってしまうのは、買い物依存症の特徴の1つです。
クレジット機能を停止し、買い物は現金だけと決める
本当は、「クレジットカード作らない」と決めてしまうのが一番良いのですが、公共料金の引き落としなどで、クレジットカードが必要なケースもありますよね。
そのため、カード作らないという対策は、現実にはやはりなかなか難しい状況です。
それならいっそのこと、クレジット機能を停止してみてはいかがでしょうか。
要は、「クレジットカードをただのキャッシュカードにする」ということです。
最初は不便に感じるかもしれませんが、あなたのお母さんには、買い物の前に落ち着いて冷静になって考える時間が、絶対に必要です。
クレジット機能を停止してしまえば、少なくとも、インターネットでの買い物はできないわけですから、衝動買いを大幅に抑えることができます。
「買い物は現金だけ」と決めてしまいましょう。
持ち歩く金額を決める
もちろん、買い物依存症の人は、現金を持っていたら持っているだけ使ってしまいます。
そこで、「5千円以上は持ち歩かない」と、金額を決めてしまいましょう。
このようにしておけば、5千円は使ってしまうかもしれませんが、少なくともそれ以上は使えませんので、仮に衝動買いをしてしまったとしても、被害は5千円だけで済みます。
特徴4、いつ何を買ったか覚えていない
いつ何を買ったのかよく覚えていない、というのも、買い物依存症の人に見られる典型的な症状の1つです。
また、この傾向があるために、「似たような商品を続けて買ってしまう」ということにつながっていきます。
買い物記録をつけさせてみよう
自分がいつ何を買ったのかを把握させるために、おなたのお母さんに記録をつけてもらうようにしましょう。
このとき、衣類や小物など、カテゴリ別に分けてみると、より分かりやすく、効果的です。
そして、お母さんが何かを買いたいと思ったときに、このノートを必ず見直してもらうようにしてみてください。
こうしておくと、例えば「スカートが欲しい」と思ったときに、4日前にもスカートを買ったことがノートに書いてあったなら、衝動買いを食い止めるブレーキになります。
また、ある程度記録が溜まってくれば、あなたのお母さんがどういうときにどういう商品を買う傾向があるのか、ということが見えてきます。
自分を衝動買いを客観的に見ることができますので、買い物の記録は、ぜひつけてもらうようにしてみてください。
ただし、買い物依存症の人は、記録などのこまめな作業が苦手、ということも往々にしてあります。
その場合は、家族の協力も必要です。
お母さんが慣れないうちは、あなたも記録を手伝ってあげるようにしてください。
特徴5、ショッピングサイトを見ている時間が長い
あなたのお母さんは、イライラしているときや、ストレスが溜まっているときなどに、ついついショッピングサイト見ていたりしていませんか?
「無意識にショッピングサイトを見てしまう」というのは、買い物依存症の人にありがちな傾向です。
ショッピングサイトというものは、販売のプロの人が作っていますから、見れば必ず欲しくなるようにできています。
これは、できるだけ見ないようにしなくてはなりません。
ネットの使用を制限する
そこで、インターネットの履歴は定期的に消すようにしましょう。
ブラウザ自体を使用しない、というのも効果的ですし、ブックマークはもちろん外す。また、ショッピングサイトのアプリなどもこの際削除してしまいましょう。
少しずつ、ショッピングサイトへの入り口を塞いでいって、最終手段としては、お母さんのインターネット機能自体を停止してしまうことも、想定しておいてください。
買い物依存症の克服には、荒療治ですが、「商品を見せない」ということが最も効果的だからです。
ネットを禁止して、趣味やスポーツなどに関心を向けさせることができれば、買い物への依存も減って、ストレス発散にもなりますので、一石二鳥です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、買い物依存症の人に見られる、代表的な特徴として、
1.買ったまま1度も着ていない服が10着以上ある
2.物ではなく、買うという行為に高揚を感じる
3.月々の支払いが気にならない
4.いつ何を買ったか覚えていない
5.ショッピングサイトを見ている時間が長い
の5つを紹介しました。
そして、買い物依存症を克服するための方法として、
● 買っても良い品目を限定する
● クレジット機能を停止し、買い物は現金だけと決める
● 持ち歩く金額を決める
● 買い物記録をつけさせる
● ネットの使用を制限する
などをご紹介してきました。
クレジット機能を停止する、インターネットを見ない、など、これらの対処法は、
「ちょっと荒療治すぎない?」
「必死に抵抗されるに決まってる」
と感じてしまうかもしれません。
でも、よく考えてみてください。
インターネットでこんなにも簡単に買い物ができるようになったのは、わずかここ数年のことです。
あなたのお母さんは、これまでずっと、現金だけで生活していたはずです。
不思議なもので、インターネットでの買い物を、いざストップしてみると、現金オンリーの生活にも意外と慣れてくるものです。
それに、お母さんの買い物依存症が克服されれば、家の中も片付きますし、家計も安定しますから、家族みんなにとってもそのほうが良いと思いませんか?
最も大切なことは、お母さんが衝動買いをできないような状況を、あなたや周囲の家族が協力して、セッティングしてあげることです。
そして、買い物以外のストレス解消法を見つけて、少しずつ、買い物依存症を、克服していくようにしてくださいね!
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