慢性的な肩こりは緊張が原因~緊張で起こる5つの症状と解決方法

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慢性的な肩こりは緊張が原因

慢性的な肩こりに悩んでいませんか。

肩こりは、肉体的な疲労だけでなく、精神的な緊張によっても引き起こされます。

あなたが慢性的な肩こりや胃痛、嘔吐など、体に深刻な変調をきたしているのも、緊張が原因である可能性があります。

日々の緊張を和らげることさえできれば、こうしたさまざまな体調異常は、劇的に改善することができます!

そこで今回は、緊張によって引き起こされる典型的な症状と、その対策方法について、ご紹介していきます。

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緊張が原因で起こる5つの症状

かつて、脳医学の研究機関で、次のような実験が行われました。

それは、被験者に水の入ったコップを持たせて「水を絶対にこぼさないでください」と伝え、その状態で、被験者の脳の温度をサーモグラフィーで観察する、という実験です。

すると、被験者が緊張した状態では、脳の扁桃体(へんとうたい)という箇所への血液量が増え、扁桃体の温度が上がっていることがわかりました。

扁桃体とは、ストレスや恐怖を司る部分です。

つまり、この扁桃体が活動することで、私たちはストレスや恐怖を感じるようになるんです。

脳が萎縮する

緊張で扁桃体が活動すると、脳が萎縮してしまうことが、最近の研究で明らかにされています。

あなたも、「緊張で頭が真っ白になった」という経験はありませんか。

うつ状態や、頭が真っ白になる状態というのは、緊張による反射で、脳が萎縮してしまっていることが原因なんです。

こう考えると、「ただのストレス」と簡単に片付けることはできない、ということが分かりますよね。

放置しておくと、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

緊張によって引き起こされる体調の変化は、他にもまだあります。

肩こり

肩こりの原因は、肩の血行が悪くなることで引き起こされます。

つまり、緊張が高まって脳への血液量が増えると、肩に流れるはずの血液が十分に流れなくなり、その結果として、肩がこりやすくなってしまうんです。

特に、会社の営業職や管理職など、常時緊張を強いられているような職場だと、扁桃体が活動し続け、慢性的に血行の悪い状態が続くことになります。

これが、慢性的な肩こりの原因の1つです。

心因性嘔吐も、科学的に解明されている

緊張のあまり、吐き気を催した経験はありませんか。

近年は、心因性嘔吐を訴える人が急増していて、「仕事の大事な場面のときは、直前に食事をとらない」という人もいるくらいです。

実は、吐き気と緊張にも、因果関係があります。

先ほどご紹介した、扁桃体への血液量が増えて活動が活発になると、消化器官の働きが低下するようになります。

すると、胃の中に残っている食物が上手く消化されなくなり、吐き気を催してしまうんです。

対策にはアメやガムが効果的

そのため、心因性嘔吐の対策としては…

緊張しそうな場面のときには、アメやガムを持参するようにしましょう。

アメやガムを口に入れることによって、唾液が分泌され、消化機能が回復するようになります。

緊張で胃が痛くなる

緊張で、胃が痛くなったことはありませんか。

扁桃体が活動することにより、消化器官にも変調をもたらします。

その一つが、胃酸が増える、いわゆる胃酸過多の状態になることです。

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これによって、胃の内壁が傷つけられ、胃の痛みが引き起こされてしまうんです。

緊張で頻尿になる

「大事な場面の前は、何度もトイレに行ってしまう」というのは、誰しもが経験していることですよね。

これにはちゃんと病名があり、「過活動性膀胱」と言われています。

扁桃体が活動すると、その反応の1つとして、膀胱が反射的に収縮します。

つまり、尿がほとんどなくても、膀胱が縮んでしまうことで、尿意を催すようになるんです。

これが、ストレスによる頻尿、「心因性頻尿」のメカニズムです。

緊張を感じたときは?

ほんの些細なことであっても、私達の脳は緊張を感じ、これによって肩こりや胃痛、頻尿など、様々な変調がきたされます。

日常生活のちょっとした緊張が、肩こりや胃痛などの症状を引き起こし、さらには他の病気を併発するという悪循環に陥る可能性も十分あります。

このように考えていくと、「緊張はできるだけしないほうがいい」ということになります。

そのため、最も大切なことは、緊張を解消するための方法を、自分なりに用意しておくことです。

そこで次の章では、誰でも気軽にできる緊張の解消方法をご紹介していきます。

腹で深呼吸を毎日の日課にする

緊張を解消する方法として昔から知られているのは、深呼吸です。

ただし、普通の深呼吸ではなく、お腹に空気を入れる、腹式呼吸です。

すぐにできる、正しい腹式呼吸のやり方

まず、姿勢をまっすぐに正します。

そして、鼻で吸い込んだ空気を、お腹の底に落とし込むようなイメージで、ゆっくりと吸い込んでみましょう。

そして吐く時は、お腹にぐっと力を入れて、口からゆっくりと、少しずつ空気を吐き出していくようにします。

冒頭でご紹介したように、あなたが緊張しているのは、脳の扁桃体への血流が多くなっていることが原因です。

ですので、扁桃体にたまった血液を、少しずつ体の下のほうへ落としていくようなイメージで、お腹を使ってゆっくりと深呼吸をするようにしてみてください。

深呼吸は毎日やると効果的

また、お腹を使った深呼吸は、仕事や試験の直前だけでなく、できれば寝る前に毎日行なうようにしましょう。

深呼吸を日課にすると、日々の緊張が緩和され、緊張による症状が慢性化するのを防ぐことができますので、より効果的ですよ!

まとめ

いかがでしたか。

今回は、近年急速に症状を訴える人が多くなった、緊張による体調異常について、ご紹介してきました。

典型的な5つの症状としては、

1:脳の萎縮
2:肩こり
3:吐き気
4:胃痛
5:頻尿

などが挙げられます。

これらの症状の原因は、ストレスや恐怖を司る、脳の「扁桃体」という部分の活動が活発になるためです。

そのため、緊張を緩和するには、脳の血流を正常に戻し、活発になった扁桃体の活動を、和らげてあげなければなりません。

最も効果的な方法は、深呼吸です。

仕事の大事な場面や、試験の前には、必ず深呼吸をして、落ち着ける習慣をつけるようにしましょう。

このときは、お腹を使った腹式呼吸で行なうのがポイントです。

また、深呼吸を日常的に行うようにすれば、さらに効果的です。

寝る前の毎日5分間は、深呼吸をして、完全にリラックスした状態で眠るようにしましょう。

また、ストレスの解消方法については、こちらの記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。

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