対人恐怖症かも?友達の友達と同席するのが気まずい理由と対処法
友人の友人と一緒にいるときって、すごく緊張しますよね。
直接の友人なら、「自分に気を使ってくれている」ということが分かるため安心できますが、直接知らない友人と3人で一緒に行動するのは苦手だと感じている人が、近年とても増えています。
でも、実はこれって、対人恐怖症の症状の1つなんです。
そのため、あなたが友人の友人を恐れる原因を理解して、正しい対処法を知っていれば、友人の友人と同席するときも、怖がらずに対処することができます。
そこで今回は、直接知らない友人の友人と一緒にいなければならない時の対処法について、ご紹介していきます。
あなたが友人の友人に対し緊張を感じてしまう理由
では、そもそもなぜ、友人の友人といっしょにいるとき、あなたは緊張してしまうのでしょうか。
そじめに、その主な原因をお話ししていきます。
なお、話を分かりやすくするために、あなたの直接の友人を「友人A」、その友人Aの友人で、あなたの直接の知り合いではない友人を、「友人B」と書くことにします。
なぜあなたは、友人Bに苦手意識を感じてしまうのでしょうか。
原因1:自己否定が強すぎる
対人恐怖症の人は、おしなべて自己否定が強い、という傾向があります。
自己否定とはつまり、「自分は取るに足らない無益な人間である」と決めつけてしまう思考です。
これは、長所や短所とは、少し違います。
自己否定が強い人は、たとえ長所があっても、自分の人間性を肯定的に見つめようとしません。
「自分は取るに足らない人間である」という、人間性の面での自己否定ばかりが強いため、他人に対して消極的になり、友人Bともうまく交わろうとすることができないんです。
原因2:自分は嫌がられているという妄想
あなたが友人Bを苦手だと感じてしまう最大の原因は、あなたが自分に自信を持っていないからです。
自分に自信がない人は、新しい友人Bを紹介されると、まず初めに「私のことを嫌がっているかもしれない」というマイナスの妄想に取りつかれてしまいます。
この妄想が、長年の習慣で日常化しているため、友人Bと同席することに、反射的に苦手意識を感じてしまうんです。
原因3:相手の嫌なところにばかり目が行く
相手の嫌なところにばかり目が行ってしまうのは、対人恐怖症の特徴です。
対人恐怖症の人は、他人というものに対して、基本的に良いイメージを持っていません。
「世の中の人間は、みな私に対して悪意を持っている」と思い込み、自ら他人を閉ざそうとします。
そして、他人を閉ざすための理由を探そうとします。
つまり、「友人Bにはこういう欠点があるから、私とは付き合えない」というように、付き合う前から、閉ざすための言い訳を考えてしまう、ということです。
そのため、あなたの友人Aが、新しい友人Bを紹介してくれたときも、あなたはその友人Bの行為の1つ1つが気になってしまい、「こんな人とは付き合えない」という結論を、自ら下してしまうんです。
「他人のあら探しをする」という性格は、一見すると、ただの批判的な性格のようにも見えます。
しかし実際は、批判的なのではなく、自分が他人を拒絶していることの裏返しであることが多いんです。
他人といることが苦痛になった時の対処法
あなたが友人Aの友人、友人Bは苦手だと感じてしまう原因として、
1:自己否定が強い
2:自分は嫌がられているという妄想
3:他人の欠点ばかりが気になる
の3つをご紹介しました。
そこで対処法としては、これら3つの反対のことをすれば良い、
ということになります。
つまり、
●自分を肯定し、
●嫌がられても構わないと考え、
●他人の良い面に目を向ける
ということです。
でも、「自分を肯定できないから悩んでいるんじゃないか…」って考えてしまいますよね。
では次の章で、具体的な解決方法を見ていきましょう。
どうすれば自分に自身が持てるのか
あなたが「嫌われているに違いない」という妄想に取りつかれてしまうのは、過去に、あなたから自信を奪うような出来事があまりにも多すぎたためです。
具体的には、親に否定された、親に嫌なことを言われた、クラスでいじめられた、などの記憶です。
マイナスの記憶を改変する
こうしたマイナスの記憶が積み重なると、人は自分に自信が持てなくなっていきます。
そこで、マイナスの記憶を引きずらないようにするために、最も効果的なのは、「記憶のイメージを改変すること」です。
嫌な記憶の「事実」は、変えることができませんが、「イメージ」は、変えることができます。
「親から否定された!」と、マイナスに捉えるのではなく、「過去につらい思いをしたおかげで、今は他人に優しくできる」と、良いイメージで、過去の思い出を見るようにしましょう。
こうすることで、「自分を否定された!」というマイナスの記憶に引きずられなくなり、少しずつ、自分を肯定できるようになりますよ!
また、自分を肯定できるようになれば、自ずと、あなたを肯定してくれる人が、あなたの目の前に現れてくれるようになります。
「類は友を呼ぶ」
「類は友を呼ぶ」という言葉がありますよね?
これは、現実で実際に起こることで、あなたの身の回りに現れる人たちは、皆、あなたが望んで引き寄せたものなんです。
つまり、あなたがいつまでも「他人は、私に害を及ぼすに違いない」ということを考えていると、本当にあなたにとって、有害な人間ばかりが集まってきてしまうことになります。
その結果、「新しい友人とも、やっぱり合わなかった」という悪循環になってしまいます。
しかしこれは、あなた自身の恐怖心が生み出したものです。
上記でご紹介した、「記憶のイメージを変えて、自分を肯定する」という練習を、毎日少しでも、やってみましょう。
あなたが自分を肯定できれば、友人の友人も、初対面であなたを肯定してくれるようになります。
知らない友人であろうと、恐れる必要はありません。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、友人の友人と同席することを苦手に感じている時の対処法として、
●自分を肯定し、
●嫌がられても構わないと考え、
●他人の良い面に目を向ける
の3つを、ご紹介してきました。
あなたが、友人の友人を苦手だと感じてしまうのは、過去の対人関係の、苦い記憶によるものです。
過去のつらい出来事は、変えることはできませんが、記憶のイメージなら、いくらでも変えることができます。
つらい記憶を、そのままつらい記憶としてイメージするのではなく、「あの時につらい経験をしたから、他人に優しく接することが出来るようになった」と、肯定的に考えるようにしてみましょう。
また、他人を意識するとあがってしまう、いわゆる「あがり症」の克服方法についても、こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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